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金色の九尾  作者: ブレイブ
最終章「別れの時」二部侵攻開始
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五話

第三世界

振り返りウィリアムとレビィに笑顔を見せた明日奈は再び振り返りC1の方を向く、そして地面を蹴り一気にC1へと接近する

「ッ!?」

C1は急激に速くなった明日奈の動きに着いて行けず、懐へと明日奈を侵入させてしまう

C1の懐へと入った明日奈は左アッパーを繰り出しC1の顎を殴り上げた

「レビィ!ダガーを投げなさい!」

「うん!」

レビィはダガーを投げろと言う明日奈の言葉に従い投げ用として持っているダガーを二本、空中で身動きが取れないC1に投げた

「当たらないよ!」

だがC1は空中で身動きが取れない状況ながらも剣を振るいレビィの投げ用のダガーを弾いた

「確かにな、だがレビィちゃんのダガーは囮だぜ」

レビィがダガーを投げるのと同時に駆け出していたウィリアムはC1宙に浮かぶC1の更に上を取っていた、ウィリアムはそのままC1へとかかと落としを喰らわせる

「くぁぁ!」

ウィリアムのかかと落としはかなり効いたようだ、C1は悲痛な叫び声を上げる

「ごめんね?あなたに甘さを見せたらやられるのはこっちだってもう分かってるの」

明日奈はそう言うと剣に雷撃を纏わせる

「だからあなたは徹底的に倒す!」

明日奈はC1にライトニングソードを放った

「くっ!」

C1も剣に明日奈と同じく雷撃を纏わせ明日奈の剣を受け止めた、ぶつかり合う二人の雷撃の剣は弾け合い辺りにスパークを撒き散らす

「グッ!?」

C1がくぐもった声を上げた、明日奈の膝がC1の腹に食い込んでいる

「うっ!」

だがC1の左ストレートも明日奈の顔に入った、ほぼ同時に攻撃を喰らった二人は後ずさる、が復帰が早かったのはC1であった

「死んじゃえ!」

まだC1の左ストレートのダメージから復帰出来ていない明日奈にC1の剣が迫る

「させない!」

「させねぇ!」

だが明日奈に迫る剣をウィリアムとレビィが先程と同じように受け止めた、そして二人は同時にC1へと蹴りを打ち込む

「二人とも、ありがと!」

C1の左ストレートのダメージから復帰した明日奈は剣を両手で構えC1に接近する、そして下から振り上げた

「こんの!」

C1も剣を両手で持ち下からの明日奈の剣を何とか受け止めたが、体制が整っていなかった為か大きく体制が崩れた

「行くぜ!」

ウィリアムは両手に持つ剣に炎と氷を纏わせると同時にC1を斬りつけた

「ウィリアム、どいて!」

「おう!」

明日奈のどいての声を聞きウィリアムは左へと飛んだ

「プラチナブラスター!」

プラチナローズをブラスターモードへと変形させた明日奈はC1に向けてプラチナブラスターを放った

「負けない!私はお姉さんには絶対に負けない!」

C1はそう言うと手をかざしレーザーを放つ、明日奈とC1のレーザーがぶつかり合う

ぶつかり合っている二つのレーザーは暫くの間は同じ場所でぶつかり合っていたがやがて明日奈が押され始める

「くっ、くっ!」

押されて行く明日奈はどうにか押し返そうと魔力を更にプラチナローズへと回すがそれでも押されて行く

「あははは!このまま私のレーザーに飲み込まれちゃえ!」

C1はそう言うとレーザーにへと更に魔力を回した、これにより明日奈のレーザーは更に押される

「お姉ちゃん!」

「明日奈!」

それを見たウィリアムとレビィは明日奈の背中を押して押されて行く明日奈を支えるのだ

「二人ともありがとう、大好きよ」

背中に二人の暖かさを感じた明日奈は己の内から魔力が溢れ出して来るのを感じ、溢れ出して来た魔力をプラチナローズへと全て回した

「これで私の、私達の勝ちよ!プラチナブラスター、フルドライブ!」

更に強くなり威力の上がったプラチナブラスターはC1のレーザーを押し返し、二つのレーザーがぶつかり合う地点は徐々にC1の方へと近付いて行く

「負けない、絶対に負けないんだからぁ!」

C1はそう叫びながらレーザーへと魔力を回すがそれでも押されて行く、そして彼女はプラチナブラスターに巻き込まれた

「あああ!」

C1の悲痛な叫び声と共に砂煙が巻き起こり何も見えなくなった




ミランダ、響、ギルダーツの三人はリナと戦闘を行っていた、この三人の戦闘スタイルは完全接近戦型のミランダが敵に突っ込み響が魔法を撃ちたまに持っている剣で接近戦、そしてギルダーツが射撃による援護を行う

「くっ!この三人かなりやっかいね!」

接近して来たミランダの槍をいなし、響が放った火の玉を扇子を開き防いだリナは三人のチームワークの良さにごちる

「響、ミランダだけじゃ手が足りてねぇお前もあいつに接近戦を仕掛けろ!」

「分かった」

響はギルダーツの言葉に頷き、リナに接近戦を仕掛ける、ギルダーツは響が完全にリナに接近するまで彼女の風の斬撃を撃たせないように魔法弾を放つ

「なんて正確な射撃、避けるだけで精一杯ね」

リナはギルダーツの正確な射撃に感心しながら悔しそうな顔をする、この射撃さえなければ落ち着いて接近して来る響を狙えた筈である

「リナ君に聞きたいことがある」

「何かしら?」

響はリナに接近すると剣を下げてまだ斬り付けないと言う事を行動で示してリナに話しかける、ミランダはその様子を見て槍を構えながら静観する

「今の君は僕が知っている君より全然強い、もしかして君はデルタムーザに力を貰ったのかい?」

響はかつての部下だったリナの能力は全て知っているつもりだ、だが今のリナは昔の彼女よりも明らかに強い

「ええ、貰ったわ、とっても素晴らしい闇の魔力をね!」

やはりリナはデルタムーザに闇の魔力を貰っていたようである

「そうか」

響はそうかと呟くとリナに向けて剣を向ける、それを見たリナも大扇子を構える、ミランダはいつ戦闘が開始されても大丈夫である

「僕は君を倒し、君をデルタムーザの闇の魔力から解放する」

「ふふふ、あなたにそんな事ができるのかしらねぇ?響!」

二人は同時に駆け出し持っている得物をぶつけ合った



同時にぶつかり合った二人は押し合いへと入る、だが持っている武器が小さい響が押されて行く

「女!横がガラ空きだぞ!」

ミランダはリナの横から接近すると彼女へ向けて槍を突き刺した

「フン、分かってるわよ」

だがリナは響に押し勝つと、大扇子を開きミランダの槍を防いだ、そして上へと飛び上がると、無数の風の斬撃を飛ばす

「これに当たったらヤバイぞ!かわせ!」

「あぁ!」

「ウム」

三人はそれぞれ散り散りとなって風の斬撃をかわして行く、そして斬撃が止まるとギルダーツがリナの着地点に魔法弾を撃ち込む

「ふふふ、それも無駄」

リナはこのギルダーツの魔法弾も大扇子を開き防いだ

「あの扇子がかなり厄介だね」

「あぁ、先程の攻撃で私の電撃を打ち込んでみたが、持ち主には流れていなかった、どうやら電撃も効かんようだ」

「まずはあれを潰すか落とさせるしかねぇな」

三人はまずはリナの大扇子をどうにかすることにしたようだ、互いに頷き合うと再び響とミランダが駆け出し、ギルダーツが援護する

「フン、この大扇子の防御力の前じゃ何をしても無駄よ!」

リナはそう言うとミランダを狙い、扇子を振り下ろす

「速いが、当たらん!」

ミランダはかなりの速さで振り下ろされる大扇子を最小限の動きでかわすと、扇子を持つ手を狙い槍を突き刺す

「ふふふ、狙い所は最高ね」

だがリナは振り下ろし地面に少し埋まっている扇子を下から振り上げた、振り上げられた扇子はミランダへと迫る

「それも予想していた!」

ミランダはそう言うと攻撃を止め槍を両手で持ち、下から迫るリナの大扇子を受け止めた、少し体が浮くがすぐに着地が出来、上から槍を使いリナの扇子を抑え付ける

「響、ギルダーツ!今だ!」

「あぁ!」

「おう!」

ミランダの今だ!と言う言葉を聞いた二人は攻撃を仕掛ける

響はリナの後ろから接近し斬りつけ、ギルダーツはリナの足を撃ち抜いた

「くっ!足が」

足を撃たれたリナは片膝を着いてしまう

「これでトドメだ!ライトニングランス!」

ミランダは片膝を着いたリナに向けてライトニングランスを放ったがそこで明日奈のプラチナブラスターによる砂煙が巻き起こり、何も見えなくなりライトニングランスは外れてしまった

「悔しいけど、この足じゃ逃げるしかないわね」

リナはそう言うと足を引きずりながらC1の元へと砂煙の中を歩き、そして彼女を見付けると共に転移して行った

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