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金色の九尾  作者: ブレイブ
最終章「別れの時」二部侵攻開始
302/335

三話

第三世界

ワールドセイバーと第三世界の政府軍の連合軍とデルタムーザの軍の戦いは三日目に突入していた

二日目迄は政府軍は突然の進行に準備が出来ておらず何も出来なかったがワールドセイバーのおかげで二日も準備をすることが出来、ようやく戦線に参加出来るようになったのだ

この首都の事を知り尽くしている政府軍が戦線に加わった事により、より効率的な作戦が立てれるようになったのである




政府軍が加わった事によりどの戦場でも押されに押されているデルタムーザ側の軍をビルの上から見ていたリナは、デルタムーザに魔道通信を使って連絡を取っていた

「デルタムーザ様、戦況は圧倒的にこちらの不利です」

「そうか、他の幹部を投入するか?」

デルタムーザは戦況が圧倒的に自分の軍が不利で有ることに眉を顰めるとリナの他の幹部を投入するかどうか聞いて来る

「他の幹部ですか・・・ならC1の投入を進言します、あの明日奈を倒したあの子ならこの戦場をこちら側の圧倒的優位に変えてくれる筈ですわ」

「ふむC1か、良いだろう、今からそちらに向かわせよう」

デルタムーザはそれだけ言うと通信を切った、そして五分後C1が戦場にやって来た

「ふふふ、苦戦してるんだね」

転移して来たC1は早速戦場を見つめて嬉しそうな顔をしている

「ええ、だからあなたの力を貸して頂戴」

「良いよ、早速私の力見せてあげる」

C1は今丁度デルタムーザ側の軍が負けた地点に手を向けると強烈なレーザーをその地点に放つ

レーザーは真っ直ぐに飛んで行き着弾すると大爆発を起こす

「あはははは!」

C1は敵が何も理解出来ずに死んでいったのを見て楽しそうに笑う

(凄いわ、この子あの数の敵を一瞬で・・・)

「ふふふ、それじゃリナさん私は適当に暴れに行くけど良いよね?」

笑うのをやめたC1はリナに戦場に向かっても良いかと聞いて来る

「ええ良いわよ、好きになさい」

「うん好きにする!それじゃまた後でね!」

C1はそう楽しそうに言うとビルの上から降りて行った

「ふふふ、あの子の力が有れば一瞬でこの苦戦している状態をひっくり返せそうね」

リナはそう言うと自身も戦場に向かった




病室

この病室に泊まってから三日明日奈は立って歩く事が出来る程度には回復していた

「大分回復したな、その様子なら後三日もすりゃ戦えそうだな」

「うん」

歩き疲れたのか明日奈はウィリアムの言葉に頷きながらベッドに戻り座る

「お姉ちゃん!大変だよ!」

そこでレビィがかなり慌てた様子で病室に入って来た

「どうしたの?」

明日奈は慌てた様子のレビィにどうしたのか聞く

「第三世界の戦闘がね?あまり良く無い状態になって来てるみたいなんだって」

「・・・詳しく聞かせて」

明日奈はレビィに戦場の様子を詳しく聞く

「今日戦闘が始まった頃は政府軍の参戦もあってね?こっち側の圧倒的優位だったんだけど、途中から金色の髪をした女の子が現れてどんどん凄いレーザーで攻撃して来るんだって、それで皆その攻撃に何も出来ずにやられてるみたい・・・」

明日奈はレビィの話を聞いて思った、私を倒したあの子だと

「そう、レビィ聞いて来てくれて、そして話してくれてありがとう」

明日奈はそう言うとおぼつかない足取りでホワイトローズに近付く

『マスター・・・行くのですね?』

「うん、プラチナモードならあの子と多分同等に戦える、そして私があの子と戦えばこれ以上ワールドセイバーや政府軍側の被害は大きくならずに済む」

明日奈は実際にC1と戦い、C1がかなり危険で有ることは身を持って経験している、そしてこれ以上自分を変えてくれたワールドセイバーの人々が自分が戦いに参加しないことで傷付くのは耐え切れないのだ

「明日奈、待てよ、その体で戦場に向かうつもりなのか?」

「うん」

明日奈はウィリアムの問いに彼の顔を見ずに行くつもりだと答える

「駄目だ!そんな体で何が出来るんだよ!死ぬつもりかよ!?」

「・・・」

明日奈はウィリアムの叫びに何も答えず背を向けるそしてホワイトローズに話しかける

「プラチナモード」

『Yes、プラチナモード』

部屋を眩い光が覆った次の瞬間明日奈は白金の鎧を身に纏っていた

「ごめんね、ウィリアム」

そしてウィリアムの方を向くと今にも泣きそうな顔で彼に謝ると転移して行った

「くそッ!レビィちゃん俺たちも行くぞ!」

「うん!」

レビィとウィリアムもそんな明日奈を追って戦場へと転移して行った




第三世界

明日奈は第三世界に転移して来るとまずは高いビルの上に向かう

「ホワイトローズ、体の状態は?」

明日奈はビルの上に来ると、ホワイトローズに体の状態を聞く

『怪我が完治している状態を100%とすると、現在のマスターの体の状態は70%程度の状態です、そして最大戦闘継続時間は一時間です、そして現在の私の名前はプラチナローズです』

(一時間・・・)

明日奈は思ったC1に一時間程度で勝てるのだろうかと、だがもう戦場に来てしまったのだやるしかない

「分かったわ、プラチナローズC1の場所分かる?」

『Yes、対象は南四百メートルの地点に居る模様です、空を飛んで行けば十秒で着けます』

「分かったわ、行くよ」

明日奈は空を飛びC1の元へと向かった




明日奈を追い戦場に転移して来たウィリアムとレビィは丁度C1の元へと飛んで行く明日奈を見た

「ウィリアムさん!あれ!」

「あぁ、追いかけるぞ!」

ウィリアムとレビィは明日奈を追い走ろうとしたが

「ウィリアムにレビィちゃん!?なにしてんだ?」

休憩する為に比較的敵がおらず安全地帯であるこの地点に休憩に来たらしいギルダーツとミランダと響が話しかけて来た

「ギルさん、明日奈がC1って敵を止める為にここに来てるんだ」

「マジか、あいつあんな体でなにしてんだ」

明日奈の怪我の状態を実際に見て知っているギルダーツはウィリアムの話を聞いて呆れる

「だから早く追って止めないと!」

「そうだな、行くぞ!」

ギルダーツ達と合流したウィリアムは明日奈が飛んで行った南へと向けて駆ける



経った十秒の空の旅を終えた明日奈は上空からC1が居るらしい地点を見下ろす、するとC1がおり彼女は最後のエージェントを殺している所であった

「居た」

C1を見つけた明日奈は背中の羽を全力で羽ばたかせるとC1へと向けて全力で突っ込む、そして彼女が気付く前に全力の蹴りをC1へと放った

明日奈に全力で蹴られたC1はビルに向かってかなりの勢いで飛んで行き、ビルの壁をブチ破りその中へと消える

「・・・」

明日奈はC1が吹っ飛んで行ったビルをかなり警戒して見つめる、C1にあの程度で勝てる訳が無いのだ

「ッ!」

明日奈はやはり全く怪我をしておらずこちらへ向けて突っ込んで来たC1の剣を受け止める

「あはは!お姉さんやっぱり来たんだね、ここに居る敵ねみーんな弱くて飽きて来てた所なの、強ーいお姉さんが来てくれて嬉しいよ」

「私も嬉しいわ、この前の借りを返せるんだからね!」

明日奈はそう言うとC1の腹を全力で蹴る、がC1の左拳が明日奈の顔面へと入っていた

互いにほぼ同時の攻撃、二人はほぼ同時に吹っ飛ぶ

「セェイ!」

だが明日奈はすぐに攻撃を仕掛けるまずは剣を右振り振るう、C1は軽くいなす、次は左下から振り上げるがC1は身を逸らしてかわした

「ふふふ、この前とは違って私の斬撃は見えてるみたいだけど、それだけだね、お姉さんの攻撃遅いよ!」

C1はそう言うと恐ろしい速度の高速の突きを放って来た、明日奈はそれをギリギリまで引き付けると、C1の懐へと潜り込みガラ空きとなった腹に全力の左ストレートを入れる

「グハッ!」

この左ストレートは流石にC1にも効いたようで彼女は悲痛な声を上げる

「フッ!」

そのまま明日奈はC1の顔に向けて蹴りを放った、明日奈の蹴りをもろに喰らったC1は数メートル飛んだ後仰向けに地面に倒れる

「・・・」

普通の敵ならこれで勝ちだだが明日奈は気を緩めない、そしてC1だけを警戒していた所に後ろから攻撃を受けたらしい、明日奈はC1と同じく数メートル飛ばされる

「リナ・・・」

「ふふふ、こんにちは明日奈、私もあなたのお相手をさせて貰うわ」

明日奈の後ろから攻撃して来たのはリナだったようだ、リナはC1に近付くと倒れている彼女を引き起こす

「リナさんも一緒に戦うの?」

C1はリナに彼女も明日奈と戦うのかと聞く

「ええ、駄目かしら?」

「ううん良いよ」

C1はリナも一緒に戦う事を許可する、これで二体一となった

「さぁ行くわよ!明日奈!」

「行くよお姉さん!」

C1は剣を、リナは大扇子を構えながら同時に飛びかかって来た

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