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金色の九尾  作者: ブレイブ
五章七部黒龍団
254/335

一話

地球支部

レビィを学校に送って行った後明日奈はエレベーターに乗りチーム29の部屋に向かう

「おはよう」

明日奈は部屋に入ると挨拶する、すると既に出勤していたワトソンが椅子から立ち上がりこちらにやって来た、部屋にはワトソン以外誰もいない

「明日奈良い所に来た、いきなりで悪いが早速任務に行ってもらうぞ」

「良いけど、どんな任務なの?」

明日奈はどんな任務なのかワトソンに聞く

「お前には今から第25世界に向かってもらう、上が黒龍団関連組織の小規模アジトを見付けたらしくてな、そこに居る者達が去る前に突入し中にいる者達を捕まえて欲しいそうだ」

「分かった、行って来るわ」

明日奈は頷くと装備をチェックし大丈夫だと判断すると任務に向かう




第25世界アーリエス王国、グマーノの旧王都

明日奈は指令書に書いてあったこのグマーノの旧王都にやって来た

このグマーノの旧王都は非常に緑豊かな都市であり、真ん中には優美な城が立っている、大昔はここが首都で有り政治の中心であったが、現在は首都ではなくなった為城の一部を一般に解放したりして観光に力を入れている

「色々見て回ってみたいけど任務が先ね」

明日奈は美味しそうな匂いがして来る出店や、レストランを恨めしそうに見た後、アジトが有るらしい場所に向かって歩く



明日奈は脇に綺麗な花々が咲く花壇がある歩道を歩き、ついつい我慢が出来ず買ってしまった串焼きを食べながら目的のアジトであるらしい家を見付けた

「見た感じ普通の家で凄く溶け込んでるわね」

明日奈は耳をピンと立てつつ、尻尾をゆらゆらと揺らしつつ、ついつい買ってしまった肉をもぐもぐと食べつつアジトを観察する

暫く観察していると街を歩いている住民とは明らかに違う雰囲気の違う厳つい鎧を着た男が家の中に入って行く、かなりの黒龍団の下位組織で有る為か周囲への注意が散漫なようだ

もう少し地位が上の組織なら街中を鎧を着て歩いたりはしないだろう

「確かにあそこみたいね、ホワイトローズ、中に何人居るかサーチ調べてくれる?」

明日奈は中にいる敵の数をホワイトローズにサーチさせる

『少しお待ちください・・・分かりました、敵の数は八人、下の階に三人、上の階に五人です』

「分かったありがと、下の三人のうちの一人はさっきの鎧のお兄さんかしら」

明日奈はそう言いながらアジトに正面から近付いて行く、食べ終わった串焼きの串は近くにあった公共のゴミ箱に捨てた

「任務開始」

明日奈は鍵が空いていたドアを本当不用心ねと思いながら開けて敵のアジトに侵入した



アジト

明日奈は開けたドアを丁寧に閉める

「誰だテメェ、ここが何処だか分かってんのか?」

中にいた男がいきなり入って来た明日奈に誰なのか聞く

「私はワールドセイバーのエージェント、そしてここは黒龍団の下位組織のアジトでしょう?」

明日奈は聞かれたので丁寧に答える

「ワールドセイバーのエージェントだと!?ここがバレちまったのか!」

男はかなり驚いた様子である

「そうバレちゃったの、だから私が来た、あなた達を捕まえさせて貰うわね」

明日奈は剣を鞘付きで構える、明日奈は全員気絶させて怪我をさせず捕まえるつもりなのだ

「誰が捕まるかよ!お前らこいつ殺るぞ!」

「「おう!」」

明日奈と男が話している間に明日奈は男達に囲まれていた、そして明日奈を囲んでいる男達は明日奈と話していた男の声と共に斬り付けて来た

「よっと」

明日奈はそれを宙返りしつつ飛び上がる事でかわすと包囲から抜け出す、地面に足が付くのと同時に一人の男の頭を鞘付きの剣で殴り気絶させる

「まずは一人」

明日奈はその気絶した男の隣に立っておりそして怯んでいた男を足払いして転けさせると蹴って気絶させ、いつの間にか後ろに回り込んでいた男の剣を剣で弾くと、顔を蹴り飛ばす

「後、五人」

男達は一瞬で三人も倒した明日奈を相当な実力の持ち主だと判断したようだ、狭い家の中だが出来るだけ距離を取りそして魔法を撃って来た

「どうせバレたのならこんな家壊しちまっても良い!やっちまえ!」

そんな男の声に扇動され残った五人の男達は爆発呪文などをどんどん撃って来る、さすがに火属性は撃って来ないのだが

明日奈は中々良い魔法の弾幕を掻い潜り男達に接近すると回転斬りを放ち一気に二人の意識を奪う、そのまま男の顔をぶん殴りもう一人意識を奪った

「後、二人」

残ったのは最初に話しかけて来た男と、鎧を着た男だ、二人のうちまず仕掛けて来たのは最初に話しかけて来た男だった

「死ね!」

男はそう言うと右左縦下と大剣を振り回す、明日奈はわざと壁際まで追い詰められると大きく振り被った男の斬撃をかわした、男の剣は木の柱に突き刺さって抜けなくなる

「クソッ!抜けねぇ!」

男は剣を引き抜こうと頑張っている、明日奈はこいつ後で良いや、と思うと鎧の男と対峙する

「さてあんたはどうするの?降参する?」

「誰がするか」

鎧の男はそう言うと剣を構え走って来た、明日奈はそれを迎え討つ

男は出来るだけ小さな振りを意識した余り隙の無い戦い方をする、右左と迫り来る斬撃を明日奈は剣で受け流す

「フン!」

男は当たらない攻撃に痺れを切らしたのか大振りな攻撃をして来た、明日奈はそれをかわすと鞘付きの剣を鳩尾に刺し込んだ

「グホォ!」

剣を刺し込まれた男は腹を押さえながら後退る、明日奈は一度剣を引き構え直すと、男の横っ腹を狙い渾身の一撃を加えた、男は吹き飛び壁まで飛んで行くと壁に当たり気絶した

「何処に行くの?」

明日奈は後ろでソロソロと逃げようとしている最初に話しかけて来た男に話しかける

「いや、逃げようかなってさ・・・」

やはり男は逃げようとしていたようだ

「逃がすと思う?」

明日奈は良い笑顔をしている

「思いません」

この後この男も気絶し、明日奈はこのアジトを制圧した、後からやって来たギルダーツ達とアジトの内部を探ってみたが、結局黒龍団の本部の場所について書かれた資料は無かった


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