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金色の九尾  作者: ブレイブ
五章五部明日奈の日常
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五話明日奈とオンライン2

明日奈はゲーム内の森の中を歩く、この現実の森に近い表現がなされており、土を掘ることも出来るし、草を積むことも出来る

「凄いわね」

明日奈は木のリンゴらしき果物を採ると食べてみる

「うん・・・味はするのね」

口の中にはリンゴの味はするがそれだけだ、リンゴを食べた時の特有の感触は無い

「流石に現実の果物を食べた時の感触を再現するのは難しいのかしらね」

現実の食べ物を食べた時の食感を全力で表現したゲームは有るが、余り人気は無い

「おっ、出口ね」

明日奈は森の外に出た、そこには広大な草原が広がっており、少し進んだ先にはこのゲームを始めた者が始めて訪れるだろう村がある

「まずはあの村に行ってみましょう」

明日奈は近くの村に歩いて行くことにした



フィン草原

明日奈はのんびりと村まで歩く、周りには明日奈と同じくこのゲームを始めたばかりであろう他のプレイヤー達がモンスターと戦っており戦闘を終えた者はこちらに手を振っている、明日奈は手を振り返す

「ん?」

視線の左上には緑色の体力が映し出されておりそれ以外は何も今までは映し出されていなかったが、突然赤い表示が現れた

「何?」

明日奈は立ち止まり説明書の内容を思い出そうとしていたが、後ろから何か唸り声が聞こえたので振り返ると狼が飛びかかって来ていた

「この赤いのは敵にロックオンされたって事ね!」

明日奈は慌てずに最小限の動きで狼の牙をかわすと、狼の横っ腹を蹴り上げ剣を抜く

「グルル」

視線の右上に敵の名前が表示されるようで、蹴られ警戒しているウルフの名前が表示されておりその下には赤色でウルフの体力が表示されている、そしてウルフの上には赤いロックオンマーカーが現れている

「グルア!」

ウルフが飛びかかって来る、明日奈はまたかわすと今度は剣で斬り付ける、するとウルフの体力ゲージが真ん中位まで減った

「トドメよ!」

明日奈はもう一度剣を斬り付けトドメをさした、すると目の前にリザルト画面が現れた

「20ゴールドにウルフの皮か、剥ぎ取らなくて良いのは楽ね」

明日奈はそう言うと、リザルト画面の左下にある完了ボタンを押し、画面を消すとまた村に向けて歩いて行った



村に入ると視線の上の左下に村の名前が表示される、それによるとこの村は始まりの村と言う名前のようだ、この左下には先程まではフィン草原と表示されていた

「さーて、何をしたら良いのかしら?」

明日奈はメニューを表示しメニューの装備、アイテムと続く三段目のクエストと表示されているボタンを押す、クエストメニューには森を出ると書かれておりこれは完了扱いとなっておりクリアと書かれている

「うーむ・・・」

明日奈がどうした物かと考えていると、近くのNPCが話しかけて来た

「最近薬草が足りなくてね、採って来てくれないかい?」

とNPCが話し終えた後、明日奈が表示させているクエストの画面に薬草を六枚採って来て彼に渡すと表示された、どうやら村人がプレイヤーに話しかける事で発生するタイプのクエストのようだ

「薬草を採ってくれば良いのね」

「ああ、薬草は草原の岩の近くにあるから、探してみてくれ」

明日奈は入って来たばかりの門から再びフィン草原の方に出て行った



フィン草原

明日奈はNPCの依頼主に言われた通り草原の岩の陰を一つ一つ探してみる

「これかな?」

明日奈は明日奈は陰に生えていた草を摘んでみるとジッと見る、すると摘んだ草のの名前が表示され薬草と出た

「これみたいね、この調子でどんどん探して行きましょう」

明日奈は岩の陰に生えている薬草をどんどんと採取して行った



始まりの村

明日奈は村に戻って来るとNPCに話しかける

「薬草を採って来てくれたのかい?」

「ええ」

明日奈はそう言うとメニューを出し、アイテム欄を表示させると薬草を出す

「これで良いんでしょ?」

「あぁ!ありがとう!これを貰ってくれ!」

彼は薬草を明日奈から受け取ると500ゴールド分の金貨を渡して来た

「それとこの村に始めて来たのならまずは村長の村に向かう良い、村長から仕事を受ける事が出来るだろう」

「そうありがとう」

明日奈はそう言うと村長の家を探すついでに村を見て回ることにした



村には武器屋、防具屋、アイテムショップなどがあり、様々なプレイヤーが出入りしている、明日奈は店に入る前にこういうゲームの基本、他人の家に侵入しタンスなどを弄くりアイテムをゲットするを実行して見ることにした

「まずはここからね」

明日奈はまず近くの家に入ってみる、家の中に入ると中の住民が挨拶して来た、だが明日奈が急に入って来ても何も言わない

「さてまずはタンスね」

明日奈はタンスに近付くと開けると何も入っていないのか、何も表示されなかった

「ここはハズレか・・・」

明日奈はそう言うと他のタンスを探る、その間にも明日奈と同じくこのゲームを始めたばかりであろう他のプレイヤーが家に入って来ている

「ふむ一階は、300ゴールドに薬草三枚、ポーション一つか、中々なのかしら?」

明日奈はそう言うと二階に登り二つあるうちの一つの扉を開ける

「おっ!宝箱!」

明日奈は早速宝箱に近付くと開ける、こう言う宝箱やフィールドの薬草などを採るとを所得すると右下に所得したアイテムの一覧が表示される、明日奈は早速見ると宝箱の中には皮の胸当てとポーション二つが入っていたようだ

「胸当てか着てみよう」

明日奈はメニューを出し装備欄を出す、そして体の上半身の部分がピコピコと光っていたので押してみると先程入手した皮の胸当てがあった

「おっ変わった」

明日奈は皮の胸当てを選択してみると服の上に皮の胸当てが装備された、メニューの四番目のステータスを見ると、防御力が25となっている、体力以外の全てのステータスの初期値は20なので5アップしたようだ、体力の初期値は100である

「結構上がるのね」

明日奈はその後も家の中を探索し、終わった後近くにある他の家も探索した



他人の家の物を取ることは現実では泥棒です

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