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金色の九尾  作者: ブレイブ
二章異世界の妖狐
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十五話

明日奈達三人はシーナの村を歩いていた

「とりあえず先にギルドに行かない?あの蜘蛛の外殻を買い取って貰いましょう」

「あぁ荷物になるし、さっさと売りに行くか」


ギルド

冒険者ギルドは依頼での討伐で無くても素材を買い取ってくれる、冒険者をやるのなら出来るだけ皮や外殻は持って帰った方が良いのだ

「これは蜘蛛の外殻なんだか、鑑定してくれるか?」

「はい大丈夫ですよ、しばらくお待ちください」

クリスティは鑑定を任せて椅子に座っている、二人の元に向かう

「鑑定の依頼やって来たぜ」

「うん、ありがとう、ねぇ私さっきの盗賊の話が気になってるの、話を聞いて捕まえれそうなら、私達でやらない?」

明日奈は盗賊退治をやりたいようだ

「村の人達も困っているようですし、やってみても良いかもしれませんね」

「俺も別に良いけど、ちゃんと話を聞いてからにしようぜ?」

相手の戦力を知っておかないと危険なのである

「勿論、分かってる」


それから周りの冒険者に盗賊の事を聞いたりしながら時間を潰していた

どうやら盗賊達はあまり数も多くなく、油断していれば十分捕まえれそうなのが分かった

鑑定が終わったようでギルド職員に呼ばれた

「クリスティさん、鑑定が終わりました、こちらにお越し下さい」

クリスティが椅子から立ちカウンターに向かう、明日奈も着いて行った

「こちらの外殻はビックスパイダーの物ですねこのサイズなら、20000Gになりますが、どういたしますか?」

「随分と高値で買い取ってくれるのね?」

明日奈は買値に驚いたようだ

「はい、ビックスパイダーは余り強く無いのですが、希少なのです、ですから高値で買い取らせていただきました」

「確かに俺は何回もあの森を通ってるが、あんなの見たことねぇからな」

ギルドの職員は続ける

「では20000Gでよろしいですか?」

「えぇ問題無いわ、寧ろ多過ぎるくらいよ」


村の通り

「お昼ご飯食べて無いし、何処かお店に入りましょうよ」

時刻は13時、少しお昼時から外れている

「それなら俺が良い店知ってるぜ、案内するよ」

クリスティはこの村に何回も来たことがあるので、大体の店の場所が分かるのである

「良いですね私もお腹が空きました」

クリスティが言っていた店は少し通りを行った所にある店のようだ、それなりに客もいる

明日奈達は席に座った後、料理を注文する

「へぇ中々良い店じゃない、私はこのハンバーグにするわ」

「私はミートパスタにします」

「俺はこのチキンだな」

三人は注文した後、これからの予定を話す

「ねぇこれからどうする?私は剣を買いたいんだけど」

明日奈の剣は安物だ、明日奈は、アリシアにもっと良い剣を自分で買いなさいと言われていたので、丁度お金も溜まったし新しい剣を買おうと思ったのだ

「武器屋なら俺が良い所知ってるから案内するよ、鈴は武器を買い替えなくて良いのか?」

「はい、私の弓は氷河様に頂いた物なので、大切に使いたいんです」

鈴の弓は氷河が作った物だ、神が作った物だけはありかなり強い

「ふーん、それじゃこれ早く食って武器屋に行こうぜ」


武器屋

クリスティが案内した武器屋は裏通りにある、探さなければ分からないような場所にある店だ

「こんな所に武器屋さんがあるんですね」

「ここのおっさんはちょっと怖いけど、売ってる物はかなり良い物なんだ、しかもおっさんが気に入った奴なら安くしてくれる、明日奈お前今幾ら持ってんだ?」

明日奈と鈴はアラの町で一ヶ月働き六万G貯めていた、さっきの二万Gを合わせると八万G持っている事になる

「今は80000万G持ってるわ、でも鈴との共通の財布だから、使えるとしたらさっきの20000G位かしら」

「20000か十分だな、問題はおっさんに気に入られるかだが俺がいるから大丈夫だろ」

クリスティはそう言うとドアを開けて店に入った


「いらっしゃい・・・」

出迎えたのは少し気難しそうなおじさん、確かに気に入られないと安く買えなさそうだ

「ようおっさん、俺の仲間がさ新しい剣が欲しいみたいなんだ、20000で良い物無いか?」

「ふん・・・誰がおっさんだ、そっちの子か?ふーむ、ちょっと待ってろ」

おじさんは店の裏に引っ込むと赤い箱を持ってきた

「ほら開けてみろ」

おじさんは明日奈を指を差した後、箱に指を差す

「これは・・・」

明日奈が箱を開けるとそこに入っていたのは、銀色の刀身に赤い線が入った剣だった

「これはこの国の騎士が使ってる剣でな中々のもんだ、結構出回ってるが20000で売るのは俺くらいだろうな」

「これ私が見ても凄く良い剣なんだけど、そんなに安くて良いの?」

おじさんはニヤッと笑う

「あぁこの剣は普通に買ったら、そうだな150000はするな、それとも150000G払ってくれるのか?」

「そりゃ私も欲しいけど、こんな良い剣をこんなに安く・・・」

おじさんは少しイラっと来たようだ

「良いから早く持っていけ!」

明日奈に剣を渡し金を受け取ると、おじさんは三人を置い出した

「本当に良かったのかなぁ・・・」

「良いんだよ、その剣をあれだけ安くしてくれたって事はかなり気に入ったって事さ」

こうして明日奈は騎士剣を手に入れた

この剣は騎士団でも隊長クラスが使っている物です

騎士団と繋がりがある人物しか仕入れる事は出来ません

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