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金色の九尾  作者: ブレイブ
五章三部お父さんとお仕事
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十二話鈴と明日奈とビックアイスラット4

白銀の雪原、西部

岩の周辺に埋まった果物を目的にした二十匹のビックアイスラット達が集まって来た、雪を掘りその下の果物を掘り出すと口に貯めて行く

「さぁて行くぞ!」

ドゥティがまず最初に突っ込んで行く、それを明日奈が追い、鈴は岩の上でライフルを構える

「鈴!私達が降り切る前に二、三匹仕留めて!」

「はい!」

鈴はラット四匹を仕留める、明日奈より先に駆け出したドゥティは槍でまず一匹を串刺しにすると明日奈がその隣のラットの首を撥ねた、これで残り十四匹だ

『マスター、ターゲットから魔力反応です』

ビックアイスラットはいきなりの攻撃に驚き行動不能になってしまっていたが、今ようやく動けるようになった、明日奈の近くにいるラットが口を開き何やら魔法を撃とうとしている

「本当・・・」

それを見た明日奈は体を回転させながら飛ぶ

「ね!」

ラットの氷の光線が明日奈のすぐ下を駆けて行く、明日奈は寒!と思いながら回転している勢いのままラットを斬り付け、そして地面に足を付ける

「ドゥティさん!後ろです!」

ドゥティの背中にラットの牙が狭る、それを見たドゥティは焦らず避け、鈴がラットを撃ち落とす

「良い腕だぁ」

「ありがとうございます」

ドゥティが鈴の狙撃の腕を褒める、褒められた鈴は嬉しそうだ、明日奈はそんな二人の様子を見てクスっと笑うと正面から飛びかかって来るラットを横に避け、すれ違いざまに斬る、後十一匹だ

「ほぅ、金色の嬢ちゃんもすげぇな、負けてらんねぇ」

ドゥティは豪快に槍を振り被ると豪快に槍を叩きつける、叩きつけられたラットは回転しながら吹っ飛んで行く

「すご・・・」

明日奈はそんなドゥティの馬鹿力に感心しながら銃を抜き、今にもこちらに飛び付こうとしているラットの足を撃ち、飛びかかれなくすると斬り伏せる、鈴はそんな間にも二匹を仕留め、残り七匹となる

「鈴!流石だね!」

明日奈は少し腰を引いて剣を構えると、剣に魔力を回す

「バーニングブレイド」

明日奈はラット達に有効な火属性の技を発動させると回転斬りを放つ、口をこちらに向け今にも光線を撃とうとしていた三匹のラットは焼かれた倒れた

「後はオラに任せろ!」

ドゥティはその言葉通り残りのラットを仕留め、戦闘は終わった



戦闘を終えた三人はラットの皮を剥ぎ取りにかかる、二十匹居るので明日奈達とドゥティで十匹ずつ持って行くことになった

「ふぅ」

そして全てのラットの皮を剥ぎ取り、ドゥティとの別れの時が来た

「それじゃ、オラは村に帰る、また今度村に来てくんれ」

「うんドゥティ、手伝ってくれてありがとう、また今度あなたの村に行かせてもらうわ」

ラット達の皮を剥ぎ取っている時に明日奈と鈴はドゥティの村の場所を教えてもらっていた

「おう、楽しみにしてんぞ?そんじゃまたな」

「うん、また」

「ありがとうございました!」

ドゥティは手を振ると村に向かって行った

「良い人だったわね」

「はい、私達も帰りましょう」

明日奈と鈴もミューラの村に向かって歩いて行った


「でもその前に」

「はい!走りましょう!」

二人は広い雪原を走り始めた、二人の楽しそうな声がこの白銀の雪原に暫く響いていた




グラン王都

二人はまた数日の馬車の旅を経て、グラン王都に戻ってきた

「うーん!やっと降りれたわね」

馬車を降りた明日奈はそう言うとグイグイと体を伸ばす

「ふふふ、もうお尻が痛くなることもありませんね」

続いて降りてきた鈴は少し小馬鹿にした口調でこう言う、明日奈は慣れない馬車の旅のせいでお尻が痛くなっていた、先程までずっとお尻が痛いと愚痴って居たのである

「なっ!?鈴はどうなのよ?」

「私は慣れてますし」

鈴はクリスティ達と仕事に出かける時に良く馬車に乗るので馬車には慣れている、なのでお尻が痛くなることはない

「ほら完了報告に行きますよ!明日奈さん!」

鈴はそう言うと明日奈の尻を叩きギルドに向け走り始めた

「っ!やったわね鈴!本当に痛いのに!」

明日奈は走って行く鈴を追いかけて行った






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