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金色の九尾  作者: ブレイブ
五章三部お父さんとお仕事
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五話ミノタウロス1

グラン王都、ギルド

明日奈とアシュレイはこの日も冒険者ギルドで依頼を受けに来ていた

「本当にいっぱいあるね、お父さんどれにする?」

依頼は大量にある為、選ぶのも一苦労だ

「そうだなぁ、んじゃこれにするか」

アシュレイが取った依頼書はミノタウロス十体の討伐依頼だ

「Aランクの依頼で報酬は100000Gか、良いね、それにしよう」

「それじゃ受けて来る」

アシュレイはそう言うと、依頼書を受け付けに持って行った


明日奈はギルド内を見渡すと、目新しい機械を見付けたので近寄る

「何かしら?これ」

機械は公衆電話のような形をしており、中の台の上にはコードが繋がれた腕輪のような物がある

「それかい?鉄の国が最近開発したレベル測定器さ」

「レベル測定器?」

明日奈は聞き覚えの無い単語に首を傾げる

「中の腕輪があるだろ?その腕輪を付けると強さによって違う色で光る、その色によって自分の強さが分かるって仕組みさ」

腕輪は黒、茶色、黄色、赤色、緑色、青色、水色、白色、銀色、金色に光る、黒が一番弱く金が一番強い

「まぁ、やってみろよ、自分の大体の強さが分かるのって悪い事じゃ無いと思うぜ?」

「そうね・・・やってみるわ」

明日奈は中に入ると腕輪を付けてみる

「付けたけど、次はどうするの?」

「次は冒険者カードを入れて、台の上のスイッチを押すんだ」

明日奈は言われた通り台の上を見てみる、確かにカード入れれる所とスイッチがあったので入れて押す、すると機械はフォーンと音と共に動き始めた

「動いた・・・何かかっこいい!」

「この機械でそんな反応する奴始めて見たぜ・・・」

暫くすると腕輪が輝き出した

「白か、すげぇじゃん!あんた!」

「そうなの?」

明日奈はこの機械を使うのは始めてなのでイマイチ実感が無い

「Sランク初期の冒険者達は大抵水色なんだ、あんたはSランク中位の冒険者達と同程度の実力って事さ!」

「へぇ」

明日奈は思った、私って強くなってるんだなと

「何してんだ?」

依頼を受ける手続きを終えたアシュレイがやって来た

「これねレベル測定器って言うらしいの、お父さんもやってみてよ」

明日奈はそう言うとアシュレイの背後に回りその背中を押し測定器の中に入れると腕に腕輪を付け、ポケットからカードを取り出し入れるとスイッチを押した

「おい!やるとは言ってないぞ!」

「・・・」

アシュレイが文句を言っているが明日奈は無視する、アシュレイがどれくらいの強さか知りたかったからだ

そして腕輪が輝き出した

「虹色って・・・どう言うことなの?」

虹色に輝いている腕輪を見て明日奈は男に尋ねる

「多分物凄い強さって事だと思う・・・」

どうやらこの男も始めて見る反応のようだ

「ほら!こんなお遊びして無いで行くぞ!」

「う、うん」

明日奈は自分の父親の圧倒的な強さに若干引きつつもその背中に着いて行った



ダザザの街道

この街道は王都と他の都市や村に通じている街道の一つだ、最近ミノタウロス達は夜になるとこの街道に現れ、商人や旅人を襲っているそうだ

「ミノタウロスって街道を通る人を狙う事が出来るんだね」

明日奈は感心した様子だ

「あのランクの魔物になればある程度の知能が付いて来る、Sランクになればもっと頭が良くなるからもっと厄介なんだ」

魔物はランクが上がれば上がる程頭が良くなる、低ランクの魔物と違い作戦を立てて来る者達もいる

「ふーん」

明日奈は現在隠れている草むらから顔を出し周りを見渡してみる、現在は夜中辺りは暗い

「それらしい音はしないし影も見えない、居ないのかな?」

「さぁな、俺達と同じく何処かに隠れて街道を見守っている可能性もある」

恐らくミノタウロス達は隠れて気配を殺し、商人や旅人が来たら飛び出し襲うという作戦立てているのだろう

「じゃあ街道を歩いてみる?多分出て来るんじゃない?」

明日奈の言う通り、人間が街道を歩いているのが視界に入れば彼等は襲ってくるだろう

「まぁそれが手っ取り早いな、ここを通るかもしれない商人達を巻き込む訳にはいかないしさっさと倒すか」

アシュレイはそう言うと立ち上がる、明日奈も立ち上がり着いて行く

「ブモォォォォ!」

草むらから出て歩けば森の方からすぐにミノタウロス達の声が聞こえた

「見つかったみたいだな、明日奈準備は良いか?」

「大丈夫よ」

親子とミノタウロス達との戦闘開始だ

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