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金色の九尾  作者: ブレイブ
二章異世界の妖狐
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十三話

ビックスパイダーに襲われた次の日、三人は蜘蛛の処理に困っていた

「ねぇ二人とも、私が真っ二つに切ったのは良いんだけどさ、どうする?これ」

「森の中だから燃やす訳にもいきませんからね・・・」

三人の中で一番冒険者としての経験がある、クリスティが言う

「取り敢えず外殻を採ってこのままにしておいたら良いさ、魔物や動物が処理してくれると思うぜ」

死んだ魔物は平原なら燃やしたり、埋めたりした方が良いが、森の中なら動物や魔物が処理してくれるのだ

「先輩がそう言うのなら、そうしましょう、外殻の採取はお願いね?クリスティ」

「ぜひ、ぜひお願いします!クリスティさん!」

女の子二人は絶対に触りたく無いようだ、鈴は明日奈の後ろに隠れている

「はぁ、分かったよ」

クリスティもこんな巨大蜘蛛、触りたく無いのだか仕方ない


三人は森を進む、この森はグラン王国の北と南を分断しているのでかなり広いのだ

「もう!本当に嫌です!なんでこんなに虫がいるんですか!」

「仕方ないわよ森なんだから、慣れなきゃ駄目よ?」

明日奈の言う通り虫に慣れないとこれから先辛いだろう

「俺も好き好んで触りたく!無いけどさ、慣れようぜ?しかし相変わらず広いよなぁこの森、明日には抜けれるだろうけどさ」

クリスティはまださっきの事を根に持ってるようだ

「うう・・・分かってます、頑張りますけど、時間がかかると思います、それとクリスティさんごめんなさい、今は絶対に触りたく無いんです・・・」

「何よクリスティ、まだ根に持ってるの?」

明日奈が呆れた様子で言う

「当たり前だろ!あんな巨大蜘蛛何て誰でも触りたく無いに決まってんだろ!」

「その割りには、蜘蛛に取り付いて殴りまくってたじゃない」

クリスティが反論する

「そりゃあぁしないと、俺は戦えないだろうが!」

こんな様子で二人の喧嘩はしばらく続いた

「二人は何となく似てますね」

「「似てないわよ!(ねぇよ!)」」


その後は二人が口を聞かないなど小さい問題があったが、何事も無く進んだ

「あの・・・二人とも良い加減口を聞いて下さい、気不味いです・・・」

二人はチラッとお互いを見るが、すぐにそっぽを向いた

「明日奈さん、仲直りしてください」

「嫌よ」

「クリスティさんも」

「嫌だ」

二人はどちらかが引くまで粘るつもりのようだ

「はぁ・・・仕方ありませんね、仲直りしないのなら、二人の分のご飯は抜きです」

鈴は若干ムスっとしながら言う

「マジかよ、腹減って寝れねえぜ」

「鈴仲直りするからさ、ご飯作ってよ」

怒った鈴は

「それじゃ早く仲直りしてください」

と言う

「・・・ごめんなさい」

「・・・こっちこそすまん」

二人はあまり反省してないようだが、鈴は許す事にした

「もう・・・最初から素直な謝ったら良いんです、喧嘩するなとは言いませんが控えてくださいね?」

「ごめんね?鈴、これからは控えるわ」

「それじゃ飯にしようぜ!」

二人が仲直りし、夜は更けて行った


次回新しい村に着きます

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