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金色の九尾  作者: ブレイブ
二章異世界の妖狐
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十二話

森の蜘蛛さんとの対決が始まる・・・

巨大蜘蛛が見守る中三人は野営の準備をしていた

「二人とも火を起こしておいてね?私はなんか獲って来る」

こう言う経験が無い明日奈は役立たずなので明日奈はせめて自分が出来る事をやろうとしていた

「はい、分かりました!でも火なんて魔法ですぐに付きますよ?」

「あぁ、俺も小さな火の魔法だけはこう言う時の為に覚えてる」

火を起こすには木を擦って起こさないといけない、と思っていた明日奈は顔を真っ赤にしながら

「う、うるさいわね!獲って来てあげないわよ!」

と叫びながら動物を狩りに行った



明日奈は身を屈め息を潜めながら小動物を探していた

「あー恥ずかしい、そう言えば魔法でやったら良いのよね、はぁ・・・恥ずかしい」

そう言いながら探す、耳を駆使し小さな音も聞き逃さないようにしたら、小さな音が聞こえた

「っ!あっちね!」

明日奈が見た方向は右、どうやらそちらに獲物はいるようだ

音を立てないように進むと兎がいた

「可愛いわね・・・でも、ごめんね」

明日奈は草むらから手だけを突き出し

「サンダー」

威力を弱めた雷属性の魔法を放った

ギャッ、と言う声が聞こえどうやら兎は絶命したようだ

「ふう、鈴に捌いてもらいましょう、ふふ、ドヤ顔してやるんだから」


明日奈は兎をバックパックに入れ野営地に戻ろうとしたが、音に敏感な狐の耳が反応した

「何?なんかいる?」

明日奈がそう言った瞬間、ドカーン、木の上から目の前に巨大な蜘蛛が降りて来た

明日奈は少しの間口をポカーンと開けていた、そうクリスティが雑魚しかいないと言ったせいで完全に油断していたのだ

ギギギとゆっくり蜘蛛と反対方向、つまり野営地の方に向くと悲鳴を上げながら走り出した

「キャァァァァ、何なのよあれ!クリスティは雑魚しかいないって言ってたじゃない!何であんなのがいるのよ!」

逃げる明日奈を蜘蛛は上手く木を避けながら追って来る、振り向くのすら怖い明日奈は尻尾に魔力を込め魔法を放つ

「絶対後ろは見たくない!、尻尾でサンダー!」

尻尾から放たれたサンダーは蜘蛛の頭に当たる、少し効いたようだか再び追って来る

明日奈は剣を抜きながら走るそして野営地に着いた

「明日奈さんそんなに慌てて、どうしたんですかって、キャァァァァ、虫です!何連れて来てるんですか!」

「なんてもん連れて来てるんだよ・・・」

クリスティのその言葉を聞いた明日奈は彼に詰め寄る

「何てもんって、あんたが雑魚しかいないって言うから油断してたのよ!」

「嫌、だってよ俺ここ何回か通ってるけどあんなもん見たこと無いし、あんなもんが出る噂も聞いたことねぇよ」

二人が喧嘩していると鈴が泣きそうな声で二人に語りかける

「あの二人共もう、待ってくれないみたいです・・・」

鈴がそう言った通り蜘蛛は前脚を振り上げていた

「ヤバイヤバイ、喧嘩は後!鈴は怖いのなら後ろに下がって!クリスティやるわよ!」

「ありがとうございます、明日奈さ〜ん・・・」

「よし良いぜ」

明日奈はかなり後ろに下がった鈴は取り敢えず無視する、尻尾は下がり耳はペタンとなっているので本当に苦手なのだろう

「あぁ怖いです、ハイウォーターショット」

水の弾丸が蜘蛛を襲う、外殻がかなりヘコんだが中身は大丈夫なようだ

「クリスティちょっとの間お願い!」

「あん?何だよ?」

「ちょっとね、時間がかかるの!」

クリスティ明日奈が剣を構えて集中しているのを見て

「早くしろよ!」

と言いながら蜘蛛に向かう

拳に魔力を集中させる、そして当たる瞬間解放する、名前は付けていないが自慢の技だ

実際かなり威力が高いのか外殻にヒビが入った、クリスティはそこに取り付き殴りまくる

蜘蛛は鈴が絶えず魔法を撃ちクリスティに取り付かれ反撃出来ない

「オラオラ喰らえ!」

「クリスティ離れて!」

クリスティが明日奈の方を見るとこちらに走って来ていた、何をするのか分らなかったが離れる

「剣にエンチャント、ファイアソード!」

明日奈は鈴にエンチャントを習い使えるようになっていたのだ、まだ時間はかかるが

「はぁぁ!」

クリスティがヒビを入れた場所に明日奈は剣を振り下ろす

「行っけぇ!」

燃え盛る剣はヒビに当たりそのまま、蜘蛛を切り裂いた

巨大蜘蛛を何とか倒す事が出来たようだ



鈴に血抜きしてもらい捌いてもらった兎を焼いているが三人は何も喋らなかった、三人とも突然の来襲に疲れ果てているのだ

「ねぇこれ食べて早く寝ましょう・・・」

「そうだな」

「虫怖い、虫怖い、えっ?あぁはい・・・そうですね」

鈴は更に虫が怖くなったようだが、三人は焼いた兎を食べ余った肉はちゃんと保存し、次の日に備えて眠った

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