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金色の九尾  作者: ブレイブ
五章二部一つ目の鍵と九尾
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四話

一つ目の鍵の遺跡第二層

一行は罠に注意しながら前に進む

「っ!」

明日奈に向けて壁から剣が飛んで来た、明日奈は屈んでかわす

「このダンジョン殺意に満ち溢れているわね・・・」

そう言うと溜息を吐く

「あぁ、冒険者に成り立ての奴が来たら今ので死んでるな」

初めの岩が落ちてくる仕掛けは新人冒険者でもかわせるだろうが、今の飛び出して来る剣はかわせないだろう

「おっと!あぶねぇなマジで!」

ウィリアムが一歩踏み出すと足元からナイフが飛び出して来た

「本当にこの層は危ないね、早く三層に進むもう」

「私もそうした方が良いと思う」

もっと面倒臭い罠に引っかかる可能性が有るので出来るだけ早く三層に行った方が良いだろう

「あぁ行くぜ」

ギルダーツは二人の意見に頷くと先頭を進む、暫く進むと少し広い部屋に出る、先には階段が有るようだ

「床が左右に開く可能性・・・」

「ありそうよね・・・」

明日奈はそう言うと近くにあった、大き目の岩を部屋の真ん中に投げる

「大丈夫みたいだな」

「そうね」

明日奈はそう言うと部屋に入る、するとガチャと音がして足元の感覚が消える

「えっ?ちょっと!?」

「「明日奈!」」

ウィリアムと響が慌てて手を伸ばすが届かず明日奈は落ちて行った

「キャァァァァァァァ」

甲高い叫び声と共に



明日奈は落ちる、自分の叫び声で耳が痛くなって来たので黙ると、下を見てみる

「水か・・・死ぬ事は無いけど!ホーリーシールド!」

明日奈は尻尾を九本出し身体強化し、水面の上にシールドを張るとその上に降り立つ

「うぅぅ・・・足がジーンとする」

明日奈はそう言うと上を見上げる、落とし穴の入り口の光が見えない位落ちたようだ

「身体強化を教えて貰っていなかったらヤバかったかも・・・」

明日奈は身体強化を教えてくれた母に感謝しながら周りを見渡す

「何層目かしら・・・ホワイトローズ分かる?」

『遺跡を数回に渡りスキャンしていましたが、この遺跡の魔力に妨害され不可能です、申し訳ありませんが、何層目かは分かりません』

ホワイトローズでも何層目かは分からないようだ

「そう・・・取り敢えず進みましょう、皆と合流しなきゃ」

『Yes』

明日奈はそう言うとシールドを消し、水に浸かる、シールドを張っている分の魔力が勿体無いので泳ぐ事にしたのだ

「さて右か左か・・・」

明日奈は浮かびながら左と右を見る、水路は左右どちらにも伸びている

『私は右だと思います』

「そう・・・なら右に行ってみましょうか」

明日奈は体を右に向けると泳ぎだした



第二層

ギルダーツ達は落とし穴をに向けて声をかけていた

「おーい!明日奈!」

ウィリアムが穴に向けて明日奈を呼ぶが、かなり深いようで声は帰って来ない、そして落とし穴は塞がった

「くそッ塞がっちまった・・・」

ウィリアムはそう言うと悔しそうな表情を作る

「塞がってしまったのなら、もう明日奈が生きている事を信じるしかない、進むぞ」

ミランダはそう言うとギルダーツを見る

「そうだな、進むしかねぇ、行くぞ」

四人はまた落とし穴が発動しないか確かめてから、三層に通じる階段を降りて行った



???層水路

明日奈はジャブジャブと水路を泳ぎ進む、帰ったら風邪引きそうなどと思いながら

「ホワイトローズ、水の中に何か居たりしないよね?」

『今は居ません、ですが魔物が居ないとは言えません』

明日奈はそれを聞いて不安になる、水中戦はやった事が無いのだ

「私、水中戦の経験無いんだけれど、あんたそう言うサポートも出来るの?」

『はい、今から話す方法なら自在に水中を動く事が出来るでしょう』

ホワイトローズは自信有り気な声色だ

「何?話してよ」

『はい・・・』

ホワイトローズは方法を話し始めた


明日奈はのんびりと泳ぐ、焦っても無駄に体力を使うだけだからだ

『マスター敵です!』

「やっぱり居るんだ・・・ホワイトローズ例の方法お願いね!」

明日奈はそう言うとスゥーと息を吸い止めると水中に潜る、そして前を見ると少し離れた所に巨大なワニが居た

(ワニの魔物か・・・でも名前分かんない・・・)

明日奈はそう思うと剣を抜いた

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