表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
金色の九尾  作者: ブレイブ
五章二部一つ目の鍵と九尾
196/335

一話

チーム29

明日奈は仕事を終え帰ろうとしていた

「それじゃ二人共、お先に失礼するわね」

「うむ」

部屋に居るのはワトソンと響、明日奈は一番上の上司であるワトソンの返事が聞こえたので部屋を出る

「ちょっと待ってくれないか?明日奈」

「ん?何?」

部屋を出てすぐに響に呼び止められたので振り返る

「明日、君を食事に誘いたいんだ」

「私を?えぇ良いわよ」

明日奈は明日は休みなので行くことにする

「本当かい!?なら明日の夜この地球支部の前で待っていてくれ」

「うん分かった」

明日奈はそう言うと、エレベーターに向かった



エレベーター内

明日奈は一階に降りるまでの間少し考えていた

「あれ?これもしかしてデートに誘われたの?」

そう考えると明日奈は一気に顔を真っ赤にする

「いや無いよね、うん無い」

明日奈はそう現実逃避しながら自宅に戻った




翌日

明日奈はワールドセイバーの前に緊張して立っていた、現実逃避をしていた癖に、持っている服では一番自信の有る黒いワンピースを着て、軽くメイクもしている

「何で私、メイクなんかしてるのかしら・・・もしデートじゃ無かったら恥ずかしくてまた響の顔を見れなくなるわ」

そう言っていると響がこちらに来るのが見えた

「やぁ、明日奈」

「う、うん響こんばんは」

明日奈若干吃りながら挨拶を返す

「それじゃ行こうか」

「うん」

明日奈は先を行く響に着いてレストランに向かった



レストラン

ここは女性やカップルに人気があるレストランだ、明日奈はそう言うレストランだとワールドセイバーの女性陣との話で知っていたので更に緊張する

「明日奈」

「何?響」

明日奈は平静を装って話す

「何を注文するんだい?」

「そうね・・・それじゃこのステーキにするわ」

「分かった」

響は明日奈に何を食べるのかと聞くと、ウェイトレスを呼び自分の分と明日奈の分を注文した



それから暫く立ち料理が運ばれて来ると二人は料理を食べ始める

「明日奈美味しいかい?」

「うん、美味しいわ」

明日奈は嬉しそうな声で響の問いに答える

「そうか」

響はそう言うと、暫く美味しそうにステーキを食べる明日奈を見てから自分の分も食べ始めた

「ねぇ響」

「なんだい?」

響は明日奈に呼ばれたので彼女の顔を見る

「今日はなんで誘ってくれたの?」

「ここのレストランは中々美味しい料理を出すと聞いてね、君と一緒に来たいと思ったから誘ったんだ」

響はそう答えると水を飲む

「そう、誘ってくれてありがとうね?響」

「どう致しまして」

二人は料理を食べ終わった後、コーヒーを飲みながら暫く話した後店を出た




明日奈の自宅前

響はレストランを出ると明日奈を彼女の家の前まで送っていた

「もうここで大丈夫、送ってくれてありがとう」

「そうか、それじゃまたね、明日奈」

「うんまた」

響は明日奈の返事を聞くと明日奈に背を向け帰ろうとする、明日奈はそれを見て響を引き止める

「待って響」

「なんだい?」

響は振り返ると明日奈に笑顔を見せる

「えっと・・・そのね?」

「どうしたんだい?」

明日奈は暫く言おうか言わないか考えている様子だが、言う事にしたようだ、バッと顔を上げる

「今度ね、私が何か晩御飯作るから食べに来て?あのレストランよりも美味しい物は作れないと思うけど、あなたに食べて欲しいの」

明日奈は精一杯勇気を振り絞って言い切った

「分かった楽しみにしてるよ、それじゃまたね、明日奈」

「うんまたね、響」

明日奈は挨拶を交わすと暫く帰って行く響を見守って居たが、視線を響から逸らすと鍵を開けて家に帰った



数日後

明日奈は響を家に呼び、手料理を披露した

「美味しいかな?」

「あぁ美味しいよ、明日奈」

それを聞いた明日奈は

「そう」

嬉しそうにそう言うと微笑んだ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ