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金色の九尾  作者: ブレイブ
二章異世界の妖狐
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十話

明日奈と鈴はギルドにいた

この日の冒険者ギルドは非常に混んでいる

「ねぇ鈴、随分と人がいるわね?」

「そうですね、何かあるんでしょうか?」

そう話している二人に一人の若い男が話しかけて来た

「何だ、お前ら知らないのか?今日は三ヶ月に一回開かれている闘技大会の応募日なんだ、だから腕に自信がある奴等が近くのギルドに集まって来てんのさ」

「へぇ闘技大会ですか、でも私達はまだまだ腕に自信が有りませんし、参加出来ませんね・・・」

「うん、面白そうだけど、まだFランクだしね、予選でちょっと勝てたら良い位でしょうね」

話しかけて来た男も少し落ち込んでいる

「俺もFランクさ、まだまだ参加なんか出来ねぇ、まぁ闘技大会の事で話しかけたのは建前で、俺はずっとあんた達が気になってたんだ」

「何よ、私達に用があるの?」

男は目的を話す

「あぁあんた達っていつも二人で依頼受けてるだろ?、俺もいつも一人だからパーティ組んでくれないかな?ってさ」

「名前も言わない人とパーティを組むと本当に思ってるのかしら?」

それを聞いた男は自己紹介する

「あぁすまんな、俺の名前はクリスティローグだ、俺の武器はこの拳と脚だ」

「私は明日奈久城よ、剣と魔法で戦うわ」

「私の名前は鈴孤月です、弓矢と魔法を使います」

各自自己紹介をする

「なぁ、俺が信用出来ないのなら、一回俺と一緒に依頼受けてくれないか?依頼が終わった後、俺の事を判断してくれ」

「分かったわよ、でも私と鈴が駄目って判断したら、バッサリと切るからね!」

クリスティは自信がある様子で

「おう駄目ならそれまでさ」


グラン平原

クリスティは強かった、今回の依頼は平原に住処を作ったゴブリンの群れを退治しろと言う依頼だったのだが

三十匹位いたゴブリンを戦闘が始まって数分で五匹も倒していた

「おいそっち行ったぞ!」

「分かってます!」

鈴の矢がゴブリンに命中する、そして氷の魔法で一気に凍り付かせる、明日奈はこっちに向かって来たゴブリンを焦らず相手していた

「っ、セイッ!」

まず右のゴブリンを切り捨てる、左のゴブリンは何も持ってない分足が速い、突き出して来た右拳をくぐり抜け腹を切る

その勢いで後ろから切りかかって来たゴブリンに回し蹴りを放ち、剣を突き刺しトドメをさす

「あんたやるな!」

クリスティはどんどん接近して潰して行くスタイルだ

ゴブリンに一気に接近し蹴りを放つ、ゴブリンの攻撃をかわす、そして顔をぶん殴る



クリスティの活躍もあり戦闘は誰も怪我する事無く終わった

「それでどうだ?俺とパーティ組んでくれるか?」

「そうね・・・あんた強いし組んでも良いわ、でも鈴にも聞いてね?」

クリスティは鈴にも聞く

「鈴ちゃんどうだ?」

「はい、私も大丈夫です」

クリスティは嬉しそうに笑う

「本当か?ありがとう!」

「ふふ、よろしくね?クリスティ」

「よろしくお願いしますクリスティさん」

こうしてクリスティが仲間になったのだ



アラの町に続く街道

明日奈は町に戻る途中二人に質問していた

「ねぇ二人とも家族ってどんな感じなの?」

「家族ですか?私は師匠の所に弟子入りするまではお母さんと二人で暮らしていましたが、そうですね幸せでした」

鈴か答えた後、クリスティも答える

「家族かおじさんが有名な冒険者でさ、そのおじさんみたいに大きな男になれってずっと言われて来たな、そのおじさんは俺の憧れなんだ、今は何処にいるのか全く分らねぇけどさ」

(そっかやっぱり親が居たら、幸せなんだな・・・私も親が居たら小学生の頃あんな酷い目に合わずにすんだのかな?)

「明日奈さん、どうかしたんですか?」

「ううん、何でもない!」

明日奈はそう首を振ると

「依頼も終わったしパーティ登録もしないといけないし、早く戻りましょう」

「はい!」

「そうだな」

三人はアラの町に帰って行った

ローグ、はて・・・何処かで


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