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金色の九尾  作者: ブレイブ
四章六部戦いの始まり
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二話

第九の遺跡中腹

ヒュドラはそれぞれの頭をゆらゆらと揺らしながらこちらを警戒している、まず一つ目の頭が光線を放って来た

「当たるなよ!」

四人は光線を避け、ヒュドラに一番最初に接近したのは明日奈であった

「ホワイトローズ、ライトニングブラスター用意してて!」

『Yes』

明日奈はライトニングブラスターのチャージを開始するとヒュドラに斬りかかる

「キェェェェェ!」

ヒュドラはそう叫ぶと接近する明日奈に九つある首のうち三つから光線を放った

「当たるか!」

明日奈はそれをかわすと、ヒュドラの体を斬り付けた

「やるな!私も行く、ウィリアム君ついて来い、ギルダーツはいつも通り援護を頼む!」

「分かってるさ!」

体を斬り付けられたヒュドラは鞭のようにしなる尻尾を明日奈に叩きつける、それをウィリアムが双剣で防ぐと、ミランダが明日奈が付けた傷に向けて槍を突き刺し、ギルダーツが二つ目の頭の目を片方撃ち抜いた

「キェェェェェ!!」

九つ有るうちの頭の一つの目が傷つけられた事にヒュドラは怒ったようだ、九つの頭が同時に光線を打とうとしている

「みんな!私の後ろに!」

明日奈の呼びかけを聞いた他の三人は明日奈の後ろに付く

「ホーリーシールド!」

『出力70%』

光線はホーリーシールドに当たったが、シールドが割れることは無かった

「よし!」

明日奈はシールドを解くと、傷付いた二つ目の頭に接近すると

「ホーリーソード!」

二つ目の頭を斬り落とした

「良いぜ!明日奈!」

ウィリアムもそれに続き、双剣に魔力を回すと六つ目の頭を落とした

「キェェェェェ!!!」

ヒュドラは頭を二つも斬り落とされ更に怒ったようだ

「怒ってもなぁ!ニードルショット!」

ギルダーツの二丁の銃から普通の魔法弾より更に回転する弾が発射され、四つ目の頭を撃ち抜いた、この後も順調に頭を落とし頭が、残り一つになった所で

『マスター、ライトニングブラスターチャージ完了です!』

「よし!ライトニングブラスター!」

明日奈のライトニングブラスターが放たれ、ヒュドラは絶命した

「大した事無かったね」

「そうだな」

四人は部屋を後にすると更に遺跡を進んだ




第九の遺跡最奥地

階段を降り続けて四人は最奥地まで来た、四人の目の前には大きな扉がある

「デカイな」

「どうやって開けるんだ?ギルダーツ、私は聞いてないぞ」

ミランダがギルダーツにどうやって開けるのかを聞く

「俺も知らん、部長が言うには明日奈なら開けれるかもしれないそうだ、どうだ?明日奈」

そう言うとギルダーツは明日奈の方を向く

「えぇ、私ならこの扉を開く事が出来るでしょう」

その時三人は明日奈に何処となく違和感を感じた、先程までの明日奈と何かが少し違うのだ

「私は時の神、封印の扉よ、開きなさい」

明日奈は歩きながら九本の尻尾を出すとそう呟き扉に触れた

「おい・・・明日奈?」

ウィリアムがそう呼び掛けるが明日奈は聞いていないようだ、そして扉は消え明日奈は更に中に進むと玉を安置している

「これが九個目の秘宝、確かに悪しき魂を感じます」

明日奈はそう言うと玉に手を向ける

「ここで破壊すれば、邪神は復活しない、ホーリーレイ」

明日奈は手に最上位の光の光線魔法を溜めると発射準備に入る

「ギルダーツ、あの子はどうしたんだ?」

ミランダが急に様子が変わった明日奈についてギルダーツに質問する

「そういや、部長もお前に教えて無かったなあの子は神の子だ、恐らく他の神が施した封印に反応して神の力が解放されてるんだろう」

「ふむ神の子とは、初めて見たよ」

ミランダは明日奈を物珍しそうに見る

「俺も初めてさ、でもあの子は神と言っても普通の子さ、お前もまだ会って短いけど分かるだろう?」

「あぁそうだな」

ミランダは頷く

「ホーリーレイ、発射」

明日奈がホーリーレイを放ち辺りは煙に包まれた、煙が晴れると台座が無くなっており秘宝の破壊に成功したようだ

「やったな!明日奈!これで邪神の復活は無くなったぜ!」

「えぇウィリアムこれで邪神の復活はもうあり得ません」

明日奈はウィリアムはそう言うと倒れた

「明日奈!?」

すぐ側に居たウィリアムが明日奈を抱きとめる

「どうやら、神の力を使い過ぎたみたいだね」

ここにいる四人以外の声が響く

「誰だ!」

「俺かい?俺はデスイーターの首領、響ここに最後の秘宝を回収しに来た」

響はそう言うと四人に近ずく

「残念だったな!秘宝は明日奈が破壊したぜ!」

ウィリアムは響を馬鹿にするようにそう言った

「あぁ、これかい?」

響の手の中には九個目の秘宝があった

「なんでお前がそれを持っている、明日奈の魔法に巻き込まれて蒸発した筈だ」

ギルダーツが響に尋ねる

「確かに危なかった、もう少しでこれが消えて無くなってしまう所だった、だが俺は邪神に貰った力により少しの間だけ空間を別の所に繋げれる、そうしてこれを回収したのさ」

「君にそれを渡す訳にはいかない!」

ミランダはそう言うと槍を抜き響に向ける

「俺から奪えるとでも?」

響はそう言うと余裕の笑みを見せる

「奪ってみせるさ!」

ミランダはそう言うと響に接近し槍を突き刺すが響に簡単に槍を掴まれると壁に向け投げられた

「クゥゥ!」

「無理だったね」

響はそう言うと明日奈を抱きとめるウィリアムに近ずく

「さっきから気になっていたんだ、お前如きが何故、彼女の生まれ変わりの明日奈に触れている?」

響はそう言うとウィリアムを睨み付ける

「仲間だからに決まってんだろ!あのまま倒れたら怪我してたかもしれねぇんだぞ!」

ウィリアムは響に怯む事無くそう言った

「そうだね、明日奈が怪我をしなかった事だけは君に感謝しよう、だがお前のようなただの人間が明日奈に触れるな!」

響はそう言うと魔力を解放しウィリアムだけを吹き飛ばした、響は明日奈の頭が地面に当たる前に抱きとめる

「うっ・・・私何を?響!?」

目を覚ました明日奈はすぐに響から離れる、そして周りを見渡す

「ウィリアムにミランダさん!、響あなたがやったの?」

「そうだ、俺にとって君以外のここにいる者はどうでも良いからね、そこの男にも眠って貰おう」

響はそう言うと銃を撃とうとしていたギルダーツも魔力を放ち吹き飛ばすと気絶させた

「ギル!・・・響!」

明日奈は響に怒りを向ける

「なんだい明日奈?、あんな奴らどうでも良いだろう?」

「どうでも良く無い!ここにいる皆は私の仲間なの!」

明日奈はそう言うと剣を抜き響に斬りかかる

「本当にそうかい?君はあれ程人間を憎んでいたじゃないか、忘れたのかい?」

響は剣を抜き明日奈の剣を受け止めながら明日奈に尋ねる

「そうね今も憎んでる・・・でも私は少しずつ許すって決めたの!もうあの時の私みたいにはならないわ!」

「そうか、それならもう一度君に人間への深い憎しみを思い出させてあげないとね」

響はそう言うと、明日奈の左腕を掴み、剣をしまいポケットからダークカードを取り出した

「それは!」

「さぁ、闇にお帰り明日奈」

響は明日奈にダークカードを近付ける

「明日奈さん!」

そこに鈴が現れ明日奈を押し倒した

「鈴!?」

「良かったです、明日奈さんが無事で・・・」

鈴ばそう言うと倒れた、その背中にはダークカードが入って行き、明日奈が止めようと触れる前に消えた

「あぁぁぁぁぁぁぁ!」

鈴はすぐに叫び声を上げ、体が変化し始めた、頭からは角が生え、背中からは羽が生え、そして悪魔の尻尾が生えた、体は黒い服に包まれる

「ふふふ、アハハハハ!」

鈴は変化が終わると笑い始める

「鈴なんで・・・」

「ふぅ、良い気分です、さて明日奈さん戦いましょう!」

鈴はそう言うと明日奈に近付く

「やめて鈴、私あなたとは戦えないよ・・・」

「何言ってるんですか明日奈さん、私は今すぐ戦いたいんです、戦わないと言うのならこちらから行きます!」

鈴は明日奈に接近すると蹴り飛ばした

「うぅ!」

「アハッ!明日奈さん戦わないと死んでしまいますよ!」

鈴はそう言うとまた、明日奈に迫る

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