表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
金色の九尾  作者: ブレイブ
四章四部ワールドセイバーのお仕事1
161/335

十九話

明日奈の自宅

ブラックキャット本部への侵入任務が終わって三日、この日は週に二日あるお休みである

「ふぅ、お掃除終わりっと」

『マスター、私をカスタマイズすれば掃除機にもなれますが?』

椅子に立てかけられている、ホワイトローズが話しかけて来た

「掃除機になるのは不可能じゃ無いんだ・・・」

『はい、車や飛行機になるのは不可能ですが』

流石に大き過ぎる物は不可能なのだ

「ふーん」

『どう致しますか?マスター』

ホワイトローズは明日奈の為に出来ることはやりたいのだ

「別にいいかな、休める時はあなたも休んで欲しいし」

『そうですか、分かりました』

ホワイトローズは明日奈の答えを聞くと素直に諦めた、明日奈はキッチンに向かうとお湯を温め始める

「コーヒーでも飲みましょう」

引き出しからインスタントのコーヒーを取り出すと、適量の粉を入れて砂糖を入れる

「ふふ、ふーん♪」

明日奈は鼻歌を歌いながら、クッキーを取り出すと皿に並べる

『マスターご機嫌ですね』

「まぁね」

お湯が温まると半分程度までお湯をコーヒーカップに入れると牛乳を入れる

「はい!出来上がり!」

そう言うと皿とカップを持ちリビングに向かうとクッキーを食べ始めた





同日グラン王国アラの町

明日奈は久し振りにこの町に来ていた

「おっ!あの焼き鳥屋さんまだ有るじゃない!」

明日奈はそう言うと焼き鳥屋に向かう

「おじさん、一本頂戴」

「はいよ、200ゴールドだ」

明日奈は金を払い、焼き鳥を受け取ると食べながら冒険者ギルドに向かう

「うーん美味しい」

明日奈は冒険者ギルドの扉を開け中に入った、そのまま依頼書が貼り付けられている看板の前に向かう

「懐かしいわね、ここに来るのは」

明日奈はCランクの依頼を見ながらそう言う

「あら?明日奈じゃない?」

明日奈は話しかけられたので振り返る

「アーシェさんにリシアちゃん、久し振りね!」

明日奈に話しかけて来たのはアーシェとリシアであった

「うん!久し振り明日奈!また可愛くなったね」

リシアは明日奈の周りを回り明日奈を全方向から見る

「アーシェさんは大人っぽくなったね、リシアちゃんはまぁその変わってないわね」

「まぁもう二十歳だしね、まだ子供っぽいリシアを笑ってあげてよ」

アーシェはそう言うとリシアを呆れた目で見る

「煩いなー、私はこれで良いの!」

リシアはそう言うと頬を膨らませる

「それで明日奈は依頼を受けに来たの?」

アーシェはリシアを無視し明日奈に質問する

「うん、仕事休みだし暇だったからね」

「それじゃ今から一緒に依頼を受けようよ!」

リシアがそう言う

「良いわね、一緒に受けましょう」

こうして三人は一緒に依頼を受ける事になった



アラの森の奥地

アラの森の奥には凶暴な魔物が生息している、冒険者に成り立ての者が迷い込むと命は無い

「凄く暗いのね」

「えぇ、たまに迷い込んじゃった可哀想な初心者が居るからそれを助けてあげるのも上級の冒険者の仕事よ」

そう言いながらアーシェは周りを見渡す

「まぁこの辺りには居ないようだけどね」

この近くには迷い込んだ可哀想な初心者冒険者は居ないようだ

「それで今回の討伐対象は、アイスワイバーンよね?」

「そうだよ、もうちょっと行った所に巣が有るって書いて有るから進もっか」

アイスワイバーンは文字通り氷のブレスを吐くA級の魔物だ

「明日奈、氷のブレスには当たらないでね?」

「分かってる」

当たれば例えS級の冒険者でも体が凍ってしまうのでアーシェは明日奈に注意しておく


それから三人は森の更に奥に進みアイスワイバーンの巣を見付けた

「居たわ、二人とも前衛は頼むわね?」

「えぇ」

「分かってるよ、お姉ちゃん」

明日奈とリシアは剣を抜く、アーシェは杖を抜き魔法の準備をする

「それじゃ行こっか、明日奈」

「うん、リシアちゃん」

二人はアイスワイバーンに向けて駆ける、アーシェがまだ気付いてないワイバーンに火属性の魔法を放った

「お姉ちゃん流石ね!」

アイスワイバーンは火属性の攻撃を喰らい大きく怯んだ、氷属性の生物なので効果は絶大だ

「エンチャント、ファイアソード!」

明日奈がまず火の剣で左足を斬り付ける

「私も!」

リシアも剣に火を纏わせると斬り付けた

「グルア!」

ワイバーンはそう吠えると氷のブレスを吐いた

「無駄よ!ハイシールド!」

アーシェが自分と前衛の前にシールドを張りブレスから守る

「リシア!」

「はいよ!」

リシアは姉に言われた通り飛び上がるとワイバーンの上に着地し、背中を剣を突き刺した

「グァァァァ!」

ワイバーンは怒り首を振るとリシアを振り落とすと、爪をリシアに向けて振り下ろす

「セイ!」

明日奈がその爪を剣で弾くと、回転しその胸を斬り付ける

「良いわよ!メガファイア!」

アーシェがトドメとしてワイバーンに上級の魔法を放つとワイバーンは倒れた

「終わりね」

三人は絶命したワイバーンの鱗を剥ぎ取ると森の外に向かい歩いて行った



アラの町

三人はギルドに向かい報酬を受け取ると別れを告げて居た

「それじゃまたね?二人とも」

「えぇまた会いましょう明日奈」

「またねー明日奈」

二人は明日奈に向けて手を振りながら帰って行った

「さぁ、私も帰りましょう」

明日奈も自宅に向けて転移した

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ