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金色の九尾  作者: ブレイブ
四章四部ワールドセイバーのお仕事1
157/335

十五話

施設最奥地

明日奈とギルダーツ、と女が睨み合っていた

「ふふふ、それじゃ行くわよ?」

女はそう言うと一瞬で明日奈の目の前に現れると、明日奈の腹を殴ろうとする

「くっ!ホーリーシールド!」

明日奈は予測していた為何とかシールドを張れたが、相手の威力が高いのか割られてしまう

「吹っ飛びなさい」

明日奈は吹っ飛び壁に体を打ち付けた

「くぅぅ」

「明日奈!・・・こいつは厄介だな、速すぎる」

ギルダーツは数発女に魔法弾を撃ってみるが女はすぐにその場から消えギルダーツの後ろに現れた

「ふふふ、あなたも吹っ飛べ!」

「三回も同じ事をして通じると思うなよ!」

ギルダーツはそう言うと後ろに手榴弾を投げた、が女は当たる前にまた消えた

「ふーん、あなたはあの二人と違ってすぐに対応して来るのね」

女はギルダーツの前方に現れるとそう言う

「まぁな」

ギルダーツと女が話している所、明日奈は体制を立て直していた

「あの速さ、どうにかしないと」

明日奈が方法を考えていると何者かが話しかけて来た

『マスター、私に考えがあります』

「へ?誰?」

明日奈は直接頭に話しかけて来る何者かを周りを見渡して探す

『マスター私はここです』

「まさか話しかけて来てるのってホワイトローズ?あんた喋れたの?意識が有るだけだと思ってたわ」

明日奈は今まで一方的にホワイトローズに話しかけていたので、ホワイトローズが喋れるとは思っていなかったのである

『はい、前まではマスターとのシンクロ率が低くマスターにはイメージを伝える事しか出来ませんでしたが、数日前のあの時以来、マスターと話せるようになりました』

あの時とはバーニーに気絶させられた時である

「そう、まぁそれは後で良いわ今は戦闘中だし、それで考えって?」

『分かりました、私の考えとは、私が敵をロックオンしマスターに敵の位置を知らせると言う事です、そうすれば幾ら敵の動きが速くても予測が出来、対応が可能になると私は考えます』

明日奈はホワイトローズの高性能っぷりに驚いたが任せる事にした

「分かったよ、ホワイトローズ、任せる」

『ありがとうございますマスター、それでは行きましょう!』

ホワイトローズのこの声と同時に女がロックオンされる

『前方右斜め六十五度です』

明日奈は言われた通りの位置に飛び剣を振るう、ホワイトローズの予測通り女がそこに現れ、斬撃が当たった

「なっ!?」

女はとっさに避けたため軽傷ですんだが、腕に傷を負った

「行ける!」

『お見事です、マスター』

女は驚いた様子だったがまた姿を消し高速移動する

『そこから右に三歩、そして左斜め七十九度です』

明日奈はその位置に蹴りを持って行くと女にヒットした

「何故当たる?私の動きを予測しているの?」

女が明日奈に質問する

「ええ」

明日奈はその通りなので肯定する

「くっ!」

女はそれでも諦めずに再び高速移動し、明日奈の周りを飛び回る

『マスター、申し訳ありません、マスターの承認なしで技の準備を完了させました、ホーミングライトニングレーザーを撃って下さい』

「は?ライトニングレーザー?何それ?」

明日奈がそう言うと体が勝手に動き高速移動する女に合わせて動く

「ちょっと勝手に!」

『行きます』

ホワイトローズがそう言うのと同時にその剣先から雷撃のレーザーが発射され、レーザーは女を追う

「くっ、クソぉ!」

女はレーザーから逃げる事が出来ずに当たり気絶した

「勝ちやがった・・・」

途中から観戦していたギルダーツが呟いた

「・・・体を勝手に操作するのはやめて」

『分かりました、メモリーに記憶しておきます』

明日奈はこいつ機械みたいねと思いながらウィリアムの元に向かう

『マスター、私が判断するに彼は気絶しているだけです、サーチした所体に異常は見られません』

明日奈はホワイトローズの言葉に安心すると彼の頬を軽く叩く

「ほら!起きなさい!ウィリアム」

「ははは、やめてやれよ明日奈、それにしても何であの女の動きが予測出来たんだ?」

ギルダーツは急に対応できるようになった事を不思議に思ったので質問する

「この子のお陰よ、さっき私と話せるようになってね?あいつをロックオンして居場所を特定してくれたの」

「へぇ敵のロックオンとは便利だな」

ギルダーツは興味深そうにホワイトローズを見る

「でしょ?まさかこんな事が出来るとは思わなかったわ」

明日奈がそう言うとホワイトローズは誇らしげにキラリと光った



暫くした後、他のチームも最奥部へ到着し、コンソールを調べブラックキャットの情報を調べている、捕まえた者達は後から呼ばれた別働隊が回収して行っている

「私達は暇ね」

「だな」

明日奈とウィリアムは暇そうにしている、ギルダーツは他のチームの者と話している

『マスター』

「何?」

ホワイトローズが話しかけて来た

『私の機能を説明したいのですが』

「そう言えば後でって言ったわね、お願い」

ホワイトローズが機能の説明を始める

『私の機能は、一つは先程のロックオンです、そして二つ目は戦局を判断し適切な技を選択しチャージする事が出来ます、そしてマスターの体を私がマスターの魔力回路に接続し操作する事が出来ますがマスターのオーダー通り今はOFFにしています』

「全部さっきの戦闘中にやったことね、まだ有るの?」

明日奈はまだ別の機能が有るのかと質問する

『はい、マスターがもう少し経験を積めば砲撃モードや、大剣にチェンジするモードが解放されます、ですがやはり基本形態の片手剣モードが一番出力、信頼性共に安定しております』

「形変わるの?かっこいい!」

明日奈はかっこいい物が好きなのである

『お褒めに頂き光栄です、これが基本機能、後は私にアクセスし新しい機能を増やす事が出来ます、不可能な物は不可能と言いますので、色々お試し下さい』

「分かったわ、気になってるんだけど、あなたには最初からこんな機能あったの?」

明日奈は気になったので聞いてみる

『はい、私がまだ魔剣だった頃からありました、私と深くリンク出来る者にだけ解放されるようになっています』

「へぇー」

明日奈が全て聞き終わるのと同時にギルダーツに呼ばれた

「よし!帰るぞお前ら!」

「はーい」

明日奈は返事をするとギルダーツに着いて出口に向かって歩き外に出ると地球支部に転移した

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