六話
デスイーター
響はとある写真を見ていた
「君は生まれ変わったのかい?」
その写真には金色の髪をした一人の女性が写っていた
「僕は君を殺した人間や世界を許さない、君の生まれ変わりかも知れない彼女は今度こそ僕が守るよ、だから君は安心して眠ってくれ」
響はそう言うと部屋を出て行った
遺跡
響は八個目の秘宝がある遺跡に転移して来た
「またこれは厳重な封印だね、でも俺には効かない」
響は洞窟の入り口に施してある封印を触れるだけで解いた
「さすがはあの方に貰った力だ、神の封印何て簡単に解くことが出来るね」
響はそう言いながら遺跡を進んで行く、二十分位進むと先程の封印よりもさらに厳重な封印がなされた扉が現れた
「これも無駄だ」
響は今度は扉を殴り付けた、すると封印は解けて行った
「甘いね、まぁ仕方無いか古代のどの書物を読んでも邪神は死んだとされている、封印を解かれても邪神が死んでいるのだから問題無いと考えたんだろうね」
響は台座に向かいながら笑う
「だが邪神は生きていた、そしてもうすぐ復活する、その時この全ての世界は滅びるククク楽しみだ」
響は秘宝を取りそれをしまうと転移した
デスイーター会議室
机には八つの秘宝が置かれている
「お前達喜べ、これで我々が集めるべき秘宝は後二つになった」
幹部達も喜んでいる様子だ
「響」
「何だい?」
響はリナの方を向く
「あのバーニーズ商会の社長、明日奈を捕まえられずにあの子に負けたわ」
リナは続けて話す
「それと監視していた者からの報告によると、あの子はまた神の力らしき物を使ったそうよ」
「そうか」
響は俯いておりリナ達からはその表情が見えない
「ねぇ私、その明日奈ちゃんと戦いたいんだけど」
リサーナはそう言うと響の腕に引っ付く
「ねぇ?良いでしょ?明日奈ちゃんを倒してここに連れて来るわ」
「・・・勝手な事はするな」
響は短くそう告げると部屋から出て行った
「何よ・・・」
他の幹部も出て行く中リサーナだけが部屋に残っていた
 




