表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
金色の九尾  作者: ブレイブ
四章二部わがままお嬢様の警護任務
133/335

一話

第26世界インラーシダ、アザレの国王都

アザレの国、この国は農産物が良く採れ、この世界の食料の最大の生産地である

「聞いていた通り、美味しそうな物が沢山あるわね」

「確かにな」

二人は屋敷に向かいながら王都の様子を見ていた

「あっちのグレドラースは機械の国って感じなのにね、でも走ってる車とかはあっちの国でも見たわね」

「あの国のエアカーは高性能だからな、異世界と交流がある世界なら大抵の世界で走ってるんだぜ?」

異世界に輸出するエアカーやエアトレインは大抵最新の物を輸出している

「凄いのね、この世界は」

「第一世界は更に凄いんだぜ?まぁまた今度話してやるよ、着いたぜ」

明日奈は前を見る、赤い屋根をした白い壁の大きな屋敷が目の前に立っている

「大きいわねぇ」

「まぁ、この国最大の食料品の会社の家だからな、そりゃデカイさ」

ウィリアムはそう言うと、門のタッチパネルに触れる、地球で言うインターフォンである、画面に触れるとピンポーンとなり若い執事らしき者の顔が表示された

「どちら様でしょう?」

「ワールドセイバーの者だ、そちらの家からご令嬢を警護して欲しいとの依頼が来たので、来たんだ」

画面の執事は頷く

「聞いております、良くぞお越しになられました、これからお嬢様の事をよろしくお願いします」

「任せろ」

ウィリアムがそう言うと、門が下に沈んで行った

「下に沈むんだ・・・」

「俺も驚いた、てっきり真ん中から開いて左右にスライドするのかと思ったぜ・・・」

二人はそんな事を言いながら屋敷に入った



屋敷

屋敷の中は煌びやかな装飾が成されており、かなり豪華だ

「改めてようこそ、アッシュフォード家へ、私はこの屋敷でお嬢様の執事をやっているラルフと言います」

「俺はウィリアムだ、よろしく」

「私は明日奈よ、よろしく」

三人は挨拶を交わす、ラルフは明日奈の顔を見て何やら考えている様子だ

「貴女は明日奈様と言いましたよね?」

「そうだけど?」

明日奈は如何わしそうにしながら頷く

「決めました、こちらに来て頂けますか?」

「?」

ラルフは何かを決めた様子だ、明日奈は首を傾げながらラルフに着いて行った、ウィリアムもそれに着いて行った



使用人室

明日奈は腕を組み明らかに不機嫌そうな顔をしている

「・・・何故私がこんな格好をしないといけないのかしら?」

「すみません、ですがお嬢様は私とご主人様以外の男性は話そうともしないのです」

ラルフは申し訳なさそうに話す

「それと私のこの格好がどう言う関係があるのかしら?」

「お嬢様は自身の周りに置く女性は、メイド以外は絶対に嫌がります、ですからどうか我慢してください」

そう、明日奈はメイド服を着ているのだ

「私がさっきの格好で近付いたらどうなるのよ?」

「即刻帰れと言われたでしょう」

ラルフはそのまま続ける

「明日奈様、貴女には今日付で入ったメイド兼護衛としてお嬢様のお世話をして貰います、そしてお嬢様の命を狙っている者からお嬢様を守ってください、ウィリアム様は私と一緒に影からサポートをして貰います」

「・・・不本意だけど分かったわ仕事ですもの、そのお嬢様のメイドになってあげるわよ!でもこの任務の間だけだからね!」

ラルフは嬉しそうな顔をする

「ありがとうございます!そうと決まれば早速お嬢様の元に向かいましょう、お嬢様に紹介致します、それとウィリアム様はここでお待ちくださいあなたは外で警備任務をして貰う予定ですので」

「ええ行きましょう」

「頑張れよ・・・明日奈」

明日奈はラルフに着いて行った



お嬢様の部屋

明日奈はお嬢様の部屋の前にラルフと一緒に立っていた

「それでは入りますよ?準備はよろしいですか?」

「問題無いわ」

ラルフは確認するとドアをノックした

「なんですの?」

「お嬢様、新しいメイドが来ると言うお話をしていた筈ですね?今来られましたので紹介したいのですが」

明日奈は思ったこいつ最初からこのつもりだったんだなと、実際依頼書には女性一人と書いてある

「入りなさい」

「では失礼します」

二人は部屋に入る、そこには金色の髪をしワンピースを着たいかにもお嬢様と言う様子の少女がいた

「そちらの方が私の新しいメイドですの?」

「はいそうです、明日奈お嬢様に挨拶を」

ラルフにそう言われた明日奈は両手でスカートを摘み、頭を下げると挨拶した

「これから貴女様のお世話をさせて頂く事になった、明日奈と申します、よろしくお願いします」

「ふーん、妖狐族とは珍しいですわね、ふふふ顔も私の好みですわ、ラルフ良いメイドを見つけましたわね」

お嬢様はかなり喜んでいる様子だ

「お褒めに頂き光栄です、さぁお嬢様、いくらメイドと言えど自己紹介は忘れてはいけませんよ?」

「分かってますわ!明日奈私はこのアッシュフォード家の次期頭首、ナターリアアッシュフォードですわ、よろしく」

「よろしくお願いします、ナターリア様」

明日奈は恭しく頭を下げた


明日奈は演技100%です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ