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金色の九尾  作者: ブレイブ
四章一部ワールドセイバーの新米エージェント
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十三話

ニューヨーク

明日奈とウィリアムを乗せた車は現場に向かう

「いた、危ないわね」

「しっかりと捕まっとけよ、荒っぽくなるぜ」

明日奈はしっかりと体を支える

「良いわよ」

「行くぜ!」

ウィリアムは逃げている車両に車を寄せる、他の警察車両はまかれてしまっている

「奴の前に出て止めましょう!」

「だな」

ウィリアムは犯人を追い抜くとブレーキを踏むが左に避けられてしまう

「かわされたわね」

「あいつ上手いな・・・」

明日奈はホルスターから拳銃を取り出す

「あいつの車のタイヤを撃つわ、曲がり角がが多いけど長い直線に入ったら車を寄せて」

「おうよ、任せろ!」

市街地に入っており曲がり角を曲がって相手はこちらの車を離そうとしている

「ねぇあいつの車の窓から、銃が出て来てるわ!」

「マジか!」

ウィリアムからは見えないが助席に乗っている仲間が窓から銃を突き出しこちらを狙っているのだ

「右のタイヤを狙って来るわよ!避けて!」

「おうさ!」

バン!と音がした、こちらの車は相手が撃つ前に射線から離れて居たので、タイヤは無事だ

「私も撃つわ!落とさないでね!」

明日奈は窓を開けると腕を外に出し銃を構える、そして撃った

「タイヤ狙えよ!窓に当ててどうすんだ!」

「こんな速い速度で狙い撃つのは初めてなの!」

いつもとは違い強い風があるため、狙いが定めにくいのだ

「うぉ!」

お返しと言うばかりに相手が撃った弾がフロントガラスに当たった

「おい見えねぇ!割ってくれ!」

「分かってる!」

明日奈はフロントガラスを割ると今度は窓から体を出すと、タイヤを狙って撃った

「惜しい!」

「バンパーに当たったわね」

明日奈が撃った弾はあと少しでタイヤに当たるギリギリの所に当たった

「おい!撃って来るぞ!」

「チッ!」

相手も窓から体を出し撃って来たのだ、明日奈はすぐに体を引っ込めて弾をやり過ごす

「今度は当てるからもう少しだけ寄せて!」

「おう!」

ウィリアムは直線に入ると車を寄せる、明日奈は充分に寄った所で体を出し、銃を撃った

「よし!」

「良いぞ!明日奈!」

明日奈の弾は今度こそ相手の車のタイヤに当たり、相手の車はスリップして止まった

「ウィリアム、確保よ!」

明日奈とウィリアムはすぐに車から出ると明日奈は助席、ウィリアムは運転席の男に銃を突き付けた

「さぁ、諦めなさい」

「くそっ!分かったよ・・・」

明日奈とウィリアムは男達を拘束すると、警察が来るのを待った



数分後警察の車両が来て、男達は警察車両に乗せられた

「協力感謝する!」

「別に良いさ、それじゃあな」

ウィリアムは適当に挨拶をかわすと戻って来た

「終わった?」

「ああ、帰ろうぜ」

二人はワールドセイバーの地球支部に戻ったが

「・・・カーチェイスをしたのは分かっているだがここまでボロボロにしろとは言っていないぞ!」

ワトソンに怒られていた

「すみません、ちょっと調子に乗りました」

「ごめんなさい、・・・でも相手も撃って来たんだもん」

明日奈は最後の部分をボソボソと言う

「聞こえているぞ!はぁまあ今回は犯人を捕まえたようだし無しにしてやる」

「マジすか部長!」

「部長!大好き!」

二人は頭を叩かれた

「調子に乗るな」

そう言うとワトソンは戻って行った

「部長が怒る理由も分かるわ、もっと別のやり方もあったわよね」

「ああ、車で道路を塞いだりな」

二人は反省しながら上の階に登るエレベーターに乗った



チーム29

明日奈とウィリアムは部屋に入るとそれぞれのお気に入りの場所に座る

「部長居ないわね、ねぇコーヒー飲む?」

「頼む、砂糖はいらねぇ」

明日奈は二人分のコーヒーを淹れると片方をウィリアムに渡す

「はい、砂糖無し」

「ありがとさん」

二人はそれからは黙ってコーヒーを飲む、そこに一人の男が入って来た

「よう、お前ら!随分と派手にやったなぁ!」

「ギルさん・・・」

入って来た男の名前はギルダーツ、金髪の長い髪、顔は爽やかだが、性格は暑苦しい

「ギルさんこんにちわ」

「明日奈ちゃん、相変わらず可愛いねぇ、付き合ってくれ!」

明日奈は勿論

「お断りです」

即断った

「ヒュー、釣れないねぇ」

ギルはそう言うとウィリアムの隣に座る

「で?どんな感じで捕まえたんだ?」

「俺が車を運転、明日奈か銃で相手の車の足を撃った、それで何回か外したけど三回目で当たって、相手の車がスリップして止まったから確保って感じさ」

ギルは口笛を吹く

「新米の癖に派手だねぇお前ら、でも俺はそう言うの好きだぜ」

「部長に怒られたわ」

明日奈は少しションボリした様子で言う

「そりゃ怒られるさ、でもな?部長もな昔はお前らみたいに派手な事してたんだ、今は落ち着いてるけどな」

「へぇ、あの部長が意外だな」

今のワトソンはかなり落ち着いた雰囲気をしているが、昔は狙った獲物は逃がさない鬼のワトソンと言われていた

「だからすぐに許してくれたろ?部長は上司だから注意するけど、若い奴はどんどん派手にやってくれて良いと思ってんのさ」

「でも、やり過ぎは駄目そうでしょ?」

明日奈がギルに尋ねる

「それは当たり前だ」

ギルはウンウンと頷いている

「お前達何の話をしていた?」

「何でも無いっすよ部長、次のミッションは決まったんすか?」

ギルがそう尋ねるとワトソンが一枚の紙を三人に見せた

「武器を違法な方法で製造密輸している組織がある、お前達三人はここに潜入し情報を持ち帰れ、それが次の任務だ」

「結構ハードな任務だな、まぁ俺が居れば大丈夫だろ、明日奈お前にとっちゃ初めての潜入任務だな、覚悟は良いか?」

明日奈は頷く

「ええ、問題無いわ」

明日奈にとって初めての潜入ミッションが始まろうとしている


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