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金色の九尾  作者: ブレイブ
四章一部ワールドセイバーの新米エージェント
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十一話

ニューヨーク

明日奈はCDショップから出るとイヤホンを耳に付けて歩き始る

「ん?」

前から女が走って来た、明日奈は耳からイヤホンを外すと女に話し掛ける

「ねぇあんた、どうしたの?」

「何か変な奴に追われてるの!」

女は不安そうに走って来た方向を見る

「知り合い?」

「あんな奴知らないわ!」

「そう」

明日奈がそこまで確認すると男が走って来た、目が明らかにおかしい、明日奈は女を後ろに控えさせる

「あんたは何故この人を追いかけるの?」

「ヒャッハハ!良い女だからに決まってんだろ」

男は完全に狂っている様子だ

(明らかに薬?をやってるのね、確保しておくか)

明日奈はそう思うと、男に近付く

「私、警察みたいなもんなの、あんたを今から逮捕するわ」

「警察ぅ?知らねえなぁ、さっさと退けよ!」

男が明日奈の顔を殴ろうと拳を突き出す、明日奈はそれを受け止めるとそのまま投げた

「グェ!」

「はい、確保」

明日奈は普通の手錠を男にかけると、追われていた女に話し掛けた

「もう大丈夫よ」

「ええそうみたいね、久城明日奈さん」

「何故私の名前を知っているの?」

明日奈がそう尋ねると女は笑い始めた

「ふふふ、私はあなたの事ならなんでも知っているのよ?名前は久城明日奈、歳は十八歳、種族は妖狐それに九尾ね、全部当たっているでしょう?」

「ええ、確かに」

明日奈はもう女の正体は大体分かっていた

「あんたはデスイーターの構成員でしょ?」

「ええそうよ、デスイーター元幹部の明日奈様」

女はそう小馬鹿にしたように言う

「彼に何をしたの?あなたが何か薬を打ったのでしょう?」

「そいつに投入したのは、軽い洗脳効果のある薬よ、それで彼に私を襲わせるように命令したの」

明日奈は眉を潜める

「私がいた頃はそんな薬は無かったわ」

「あなたが知らないだけよ?あの組織はかなり危険な薬の開発や実験を行っているわ、例えば一般の人間を拉致して人体改造をしたりね」

響は明日奈にそういう物を見せないようにしていた、明日奈を利用するには邪魔になるかもしれなかったからだ

「私にもやる予定だったの?」

「あら?彼はやろうとしてたじゃない、邪神を復活させたら、その邪神に頼んであなたも邪神にしようとしてた、それって人体改造のような物じゃない?」

明日奈は確かにそうだと思った

「・・・それであんたは何をしに私の目の前に現れたの?」

「うん?ただ組織を裏切ったと噂のあなたに会ってみたかっただけよ、私の名前はリサーナ、あなたに変わって新たな幹部になったの、覚えておいてね?」

リサーナはそう言うと背を向け帰って行った

「ますます彼を止めないといけなくなったわ」

明日奈はそう思うと、ワールドセイバーに電話をかけて車を呼んだ



明日奈がベンチに座り車を待っていると、黒塗りの車が目の前で止まった

「部長こいつお願い私はちょっと用があるから」

「別に良いが、何かあったのかね?」

明日奈は頷く

「ええ、デスイーターの幹部が会いに来たわ、私の後輩ね」

「そうか、お前の用事が終わったら、分かった情報を教えてくれ」

「分かってる」

明日奈はそう言うと転移した


アースフィリア

明日奈はアースフィリアのアリシアの部屋の前に転移した、ノックして部屋に入る

「居ない?」

部屋を見渡してもアリシアが居ないので万屋へ通じている転送陣に乗る、目を開けると無事に転移出来たようなので、アリシアの部屋のドアをノックして入る

「誰かと思ったら明日奈じゃない、どうしたの?」

「こんにちはアリシアさん、デスイーターの事で話があるの」

明日奈は先程聞いた話を話し始めた

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