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金色の九尾  作者: ブレイブ
四章一部ワールドセイバーの新米エージェント
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十話

第26世界インラーシダ

ホットドッグ屋の前に一人の妖狐が立っていた、尻尾がゆらゆらと揺れている

「おじさん一つ、ケチャップ多めにしてね」

「はいよ、狐の嬢ちゃん」

店主がウインナーを焼き始める、明日奈はその間に今回のターゲットの情報を確認する

「ケリー、犯罪者ランクC、最近この町の第三地区に現れた殺人鬼か・・・」

明日奈はスマートフォンに表示された犯罪者の顔をしっかりと覚える、犯罪者ランクとはどれだけ危険な人物なのか表したものでAからHに分けられている、上位の人物ほど危険な犯罪者だ

「この前、逮捕した奴よりは上ね、気を引き締めなきゃ」

明日奈が情報を確認し終えると、丁度ホットドッグが出来たようだ

「ほら出来たぞ」

「ありがと、はいお金」

「確かに丁度、また来いよ」

明日奈はもぐもぐとホットドッグを食べながらスマートフォンのマップを開く、このスマートフォンはワールドセイバー製で第300世界までの地図が入っている

『うまそうだな、それ』

「あげないわよ」

明日奈は急に無線を通して話しかけて来たワトソンから、反射的にホットドッグを隠す

『人の物はいらん、それで?奴の居場所は分かっているのか?』

「分からないからさっさと表示してくれないかしら、奴の居場所を」

明日奈がそう言うとマップに居場所が表示された

『犯罪者追跡装置によるとそこに居るようだ、向かいたまえ』

「了解」

明日奈はマップに表示された赤い点に向かって歩いて行った


第三地区

この第三地区は簡単に言えばスラムである、女性が一人で歩くのは少し危険だ

「・・・」

明日奈は自分を見る嫌な視線に警戒していた、尻尾の毛が少し立っている

『怖いのか?』

「怖く無いわ、何をして来るか分からないでしょ?警戒しておく位が丁度いいの」

明日奈は無線にそう話すと薄暗い道を歩く

『その通りだ、気を付けろよ』

「ええ」

まだ現れてからそれほど時間が経っていないのでランクが低いが危険な男である、警戒しておく事に越したことは無い

明日奈は電柱に隠れ、通りを見る

「いた、確保に向かうわ」

『怪我はするなよ』

明日奈は端末をポケットにしまうと通りに出る、そして男の背後に付くと辺りに人が居ないのを確認し話し掛ける

「あんたがケリーね」

「そうだが?」

「私はワールドセイバーの明日奈あなたには無差別殺人の逮捕状が出ているわ」

男は振り向く、その顔は喜びに染まっている

「そろそろ、あんたみたいなエージェントを殺したいと思ってたんだ、死ね」

ケリーの短剣が明日奈首に迫る

「随分とせっかちね、罪状が増えるわよ?」

「そんなの関係ねぇ!あんたみたいな綺麗な女を殺すのが最高なんだ、さっさといい声で鳴けよ!」

男が蹴りを放つ、明日奈は腕で弾く

「あんた最悪ね」

「良いねぇその目」

ケリーは両手に持った短剣で攻める、明日奈はかわしながら剣を抜くと左手に持った短剣を斬ると見せかけ蹴り上げた

「どう?これがフェイントって言うのよ?」

「すげぇな俺の手から剣を落とさせるとは、だが次はこうはいかねぇ」

ケリーは今度は短剣を蹴り落とされないように警戒しながら接近して来る、回し蹴りを放ち次は右手の短剣を突き出す、明日奈は剣で短剣の軌道を変えると男の足を払った

「足元の警戒が甘い」

「くそっ!」

簡単に転けてしまったケリーは顔を真っ赤にしている

「立ちなさい」

「言われなくても!」

ケリーは立ち上がると、明日奈の後方に回り短剣を突き刺そうとする

「貰った!」

ケリーは喜びに満ちた声でそう叫ぶが明日奈は振り向き様に剣を振り上げ、短剣を弾き飛ばした

「油断しない、基本よ?」

明日奈はそう言うと男の顔を思いっきり蹴った

「対象確保、部長今から送るわよ」

「問題ない、送って来い」

明日奈は転送しても問題無いことを確認するとケリーに手錠をかけワールドセイバーの本部に送った

「ふう、任務完了ね」

明日奈はそう言うと地球に転移した

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