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金色の九尾  作者: ブレイブ
二章異世界の妖狐
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四話

ゆっくりと町に戻る明日奈

街道は平和です

明日奈はのんびりとアラの町に続く街道を歩いていた

「さてと時間も有る事だし少しゆっくり戻りましょう」

明日奈はそう言いながら周りを見渡す、周りには広大な平原が広がっており、正面にはアラの町が見えている、ウサギや小動物もよく目を凝らせば生息している事が分かる


そして門に着き明日奈は門番に依頼が終わったから中に入れてくれと頼む

「おじさん!中に入っても良いかしら?薬草集め終わったの」

「おぉさっきアリシアさんと一緒にいたお嬢ちゃんかい、良いぞ入れ」

先程はアリシアが居たので顔パスだったが今は居ないので、アリシアに一応声をかけるように言われていたのである

「うん、ありがとう」

明日奈は特に質問も無く入れてくれた事に感謝しておく


アラの町は王都に近くも無く、遠くも無い、位置にある町だがそれなりに発展しており、冒険者からは主要な拠点にされている

明日奈も冒険者になったらしばらくはこの町を拠点にするつもりだ

「あっ、あの焼き鳥美味しそう、でもお金無いんだよなぁ・・・お金稼げるようになったら絶対に食べてやるんだから!」

可愛らしくキュゥとなるお腹を押さえながら万屋に戻る


「ただいまーアリシアさん、薬草取って来たよ」

「あら〜ありがとう明日奈、魔物に襲われなかった?」

アリシアは明日奈に質問する

「うん、見事にゴブリンに襲われた、でも怪我してないし大丈夫よ」

「そう怪我して無いのね?それじゃ薬草を受け取るわ」

明日奈は腰に付けた袋から薬草を取り出しアリシアに渡した

「あら、こんなに有るって事は結構奥まで入ったんじゃない?」

「えへへ、ちょっと調子にのって奥まで入っちゃったの・・・」

「怪我しなかったから良かったものの、あなたはまだまだ初心者なの、次からは絶対に無理をしないように!」

「はい、反省します・・・」

アリシアは少しシュンとして耳も尻尾も下がった明日奈を見ながら

「それじゃ私はヴァンゴさんを呼んで来るわね」



机の上にある薬草の束を見たヴァンゴは驚いた様子で話す

「おぉ凄いな、お嬢ちゃん本当に一人で取って来たのか?」

「うん、ゴブリンに襲われたけど怪我はしていないわ」

「そうかありがとうな、お嬢ちゃんは有名な冒険者になるかもしれんなぁ」

「それは有りえるわね、明日奈は怪我もせずにゴブリンを倒して無事に帰って来たんですもの、でもさっきも言ったけど無理をしない事」

アリシアは再び注意しヴァンゴも注意する

「あぁ、そうだぞお嬢ちゃん、無理は禁物だ」

「うん、二人ともありがとう、無理はしません」

明日奈の返答を聞くと

「それじゃ俺は帰る、お嬢ちゃん冒険者になったらもしかしたら依頼を頼むかもしれんからよろしくな!それとこれは報酬だ」

ヴァンゴに渡されたのは5000G、薬草取りにしては多すぎる報酬だ

「本当にこんなに貰って良いの?おじさん」

「あぁ、お嬢ちゃんは期待出来そうだからな、それに子供が遠慮するな、素直に貰っておけ」

上機嫌な様子なヴァンゴはそう言い残すと帰って行った



「さてと明日奈、始めての依頼も終わったことだし、今日は油揚げをオマケしてあげるわね」

「本当!?油揚げ大好き!」

油揚げが食べれると聞いた明日奈は千切れんばかりに尻尾を振って喜ぶ

「ふふ、それじゃ晩御飯、一緒に作りましょうか?」

「うん!」



監視者(笑)達

とある部屋から怒鳴り声が聞こえて来る、どうやら怒られているようだ

「ようやくあの世界に入れるようになったのに見失ったとはどういう事だ!」

「本当にすまん、奴が何処に行ったのか分からんのか?」

「お前らが見失ったせいで、完全に何処に行ったのか分からん!おまえらはしばらく反省してろ!」

「はい、すみません・・・」

双子達は冒険者の仕事で居ないのです

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