表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
金色の九尾  作者: ブレイブ
四章一部ワールドセイバーの新米エージェント
118/335

五話

車庫

ワトソンが運転席、ウィリアムが助席、明日奈が後部座席に乗り込んだ

「それじゃ行くぞ」

車が車庫から発進し街を走る、明日奈は頬杖を付いて街を見る

「・・・あの子」

明日奈は一人の泣いている女の子を早速見付けた

「部長迷子の子が居たわ、止めて」

「ん?あれか、行って来たまえ」

明日奈は車から降りると女の子に近付く、そして目線を合わせると話す

「どうしたの?」

「うっうっ、お母さんがいなくなっちゃたの」

女の子は明日奈に話し掛けられた事で堪えいた物が崩壊し泣き始めた

「泣かないで、私がいるから大丈夫、あなたの名前は?お母さんの名前はなんて言うの?」

「私の名前はメアリーっ言うの、ママの名前はリアリーだよ」

明日奈は更に質問する

「そっかメアリーって言うんだ、可愛い名前だね、ママはどんな格好をしているのかな?」

「ママは赤い服を着てて、お姉さんと同じようなズボンを履いてるの」

明日奈は自分のズボンを見る、今日は少し黒いジーパンを履いている、上は柄の入ったTシャツだ

「分かった、お姉さんと一緒にお母さんを探そっか?」

「うん!」

メアリーの元気のいい返事を聞くと明日奈は彼女の頭を撫でて手を繋ぎ一緒に歩き始めた

「今日はお母さんと何をする予定だったの?」

「私のおもちゃを買いに来たの」

「そう・・・」

明日奈は顎に手をやり、母親の行きそうな場所を考える

「近くのおもちゃ屋さんに居そうね」

明日奈はそう言うとおもちゃ屋に向かった



近くのおもちゃ屋

明日奈はお客様カウンターに向かうと、迷子の子供を探している母親が来なかったか尋ねた

「はい確かにお越しになられました、今はここから二つ交差点を行った所にある、おもちゃ屋さんに向かいましたよ、その子がそのお母さんの娘さんですね?お電話しておきます」

「頼むわね?」

明日奈はベンチに座っているメアリーの元に向う

「はい飴ちゃん、お母さんの居場所が分かったから行こっか?」

「本当!?」

「うん」

明日奈が買った飴を貰うと早速食べ、母親の居場所が分かり嬉しそうなメアリーの頭をまた撫でると明日奈は母親が居るおもちゃ屋に向かった



二軒目のおもちゃ屋

明日奈はまたお客様カウンターに事情を話すと今度は店の事務室に案内された

「メアリー!」

「ママ!」

椅子に座りそわそわした様子の母親がメアリーを見るとすぐに娘を抱き締めた

「ありがとうございます!」

「別に良いよ」

明日奈はそう言うと部屋を出て行こうとする

「待ってお姉ちゃん!」

「どうしたの?」

「ありがとう!」

「ふふふ、もう迷子になっちゃ駄目よ?」

明日奈はそう言うと飴をもう一つ渡すと車に戻った



明日奈は車に戻るとちゃんと母親は見つかったと上司に報告した

「ふむ良くやった」

「まぁね、誰かさんがパトロールに連れて行く度にお年寄りとかあんな迷子の子とかの案内を任せられるから慣れた物よ」

ウィリアムもうんうんと頷いている

「俺もやらされたよ、でも良い経験だよな、俺らの仕事はこうやって多重世界の人々の生活を守る事だからな、そう言う仕事も関係無いとは言えねぇ」

「そうね」

そこで無線機に通信が入る

『強盗事件が発生、パトロールに出ているワールドセイバーの諸君で場所が近い者は向かってくれたまえ』

「部長?行くの?」

「勿論だ」

三人を乗せた車は現場に向かった


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ