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金色の九尾  作者: ブレイブ
四章一部ワールドセイバーの新米エージェント
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三話

明日奈の自宅

金色の九尾が布団も被らずに眠っている、眠っているせいか隠していた尻尾は九本とも出ており耳も出ている

ガチャと音と共にドアが開くと眼鏡をした少女と赤い髪をした少女が入ってきた

「おい!愛奈、明日奈さん寝てるじゃん!尻尾とか耳とかすげー可愛い!触っても良いかな?」

「好きにしなさい」

飛鳥はこっそりと明日奈に近付く、そしてもうちょっとで触れると言う所で明日奈の耳がピクリと動き飛鳥はそのモフモフな九尾の尻尾に包まれた

「うーん何してるのよ、飛鳥」

「いや、明日奈さんの耳や尻尾が可愛いから触りたくなってさ」

飛鳥は四肢を尻尾で拘束されながらも耳を見つめている、とにかく触りたいようだ

「ふぁーあ、勝手にして」

「マジで!」

明日奈が離すと飛鳥は明日奈の耳を触り始めた

「おはよう明日奈、今日の仕事は何だったの?」

「ん?麻薬密売人の逮捕」

明日奈は櫛を取ると尻尾の毛を整え始めた

「ふーん、上手く行ったの?」

「うんあの程度の相手なら楽勝、で?二人とも何しに来たの?」

愛奈と飛鳥は今はあちらの世界で冒険者をしているはずなのだ

「あんた明日休みでしょ?」

「うん」

明日奈は二本目の尻尾に取り掛かる

「だから今日はあんたの部屋に泊まって、明日の朝から久し振りに一緒に遊ぼうと思ったのよ」

「まぁ明日は休みだし良いよ、でも寝れる場所ソファ位しか無いけど?」

明日奈の部屋は広いとは言えない部屋だ、部屋のキッチンにリビング、寝室に風呂場が備え付けられている

「良いわよ、ソファで寝るし」

「分かった、テレビ見ててよ、何か作るから」

「明日奈さんの料理か!マジ旨いんだよなぁ」

飛鳥はかなり嬉しそうだ

「何作ろう・・・」

明日奈は冷蔵庫を開けると悩む、引き出しを開けるとパスタがあったので、冷蔵庫のケチャップを取り出すとミートパスタを作り始めた

「明日奈?リモコン何処よ?」

「多分引き出しに入れた気がする」

「あったわ」

明日奈は愛奈がリモコンを見つけたのを確認するとお湯を温める、野菜を切りフライパンを取り出すと豚ひき肉を炒め始める

「明日奈さん」

「何?」

「久し振りに喧嘩しようぜ」

「嫌よめんどくさい」

明日奈は飛鳥を愛奈の横に戻すと炒めたひき肉に野菜を加え胡椒を加えると玉ねぎに色が付いた所で薄力粉を加える、酒を取り出し水を計量カップに適量入れるとそれぞれ加える、そしてケチャップを混ぜ込んだ

「お湯は湧いたわね」

お湯が湧いたのを確認するとパスタを投入し、ミートソースはとろみが付いたのを確認すると火を止めた、パスタが茹で上がると皿に三人分盛りソースをかけるとミートパスタの完成だ

「ほら出来たわよ」

「ありがとね、明日奈」

「美味そう!頂きます!」

飛鳥はガツガツと食い始めた、明日奈と愛奈呆れた目で彼女を見ながら自分もパスタを食べる

「美味いよ明日奈さん!」

「本当美味しいわ明日奈」

「ふふふ、ありがと」

三人は食べ終わると風呂って眠った



グラン王国中部ベコラの森

朝、愛奈と飛鳥は一緒に狩りに行きましょうと明日奈に言い、三人で転移すると依頼を受けベコラの森に来た

「何を狩るんだっけ?」

「大蛇の群れの退治よ」

大蛇その名の通り巨大な蛇だ、群れが発生すると商人を集団で襲う為、物流に多大な被害が出る

「西にそれらしき音がするわ、行くよ」

「あんたのお友達に聞いてたけど、あんたの耳便利ね・・・」

「ああ、良いレーダだな!」

三人は身を潜め、蛇が群れている地点に向う、そして森が開けた場所に蛇の群れがいた

「いた、私が三体、二人は残りの二体をお願いね」

「分かったわ、頼むわね」

「残りの二体は任せろ!」

明日奈は飛び出すと二体を離れた所に蹴り飛ばす、愛奈と飛鳥はその飛ばされた二体の蛇を相手する為に走って行った

「多分さっきの蹴りでかなり弱っただろうし心配ないわよね、さてあんた達!覚悟は良い?」

明日奈は蹴り飛ばした方向から三体の蛇の方に振り返ると良い笑顔をしていた、蛇達は正直泣きたくなった

「行くわよ!」

明日奈は駆け出す、一匹の蛇が明日奈の首を噛み斬ろうと口を開くが今は一本だけにしている尻尾でアッパーカットをし口を塞がせると二匹目の頭を撃ち抜いた

「おっと」

明日奈は三匹目に尻尾で足を掴まれて宙吊りになった

「あんたも尻尾使うんだ、でもさ片足だけ掴んでも意味無いのよ!」

明日奈は掴まれていない、左足で蛇の頭を蹴る、そしてそのまま空中で回転すると蛇の首を斬り落とした

「セイヤ!」

最後の蛇も斬り伏せると明日奈は二人の元に走った



明日奈が二人の元に来ると、既に一匹倒しており、今は残りの一匹の相手をしていた

「飛鳥!こいつのバランスを崩させて!」

「はいよ!」

飛鳥は蛇を蹴り上げると背中を思いっきり殴った

「今だ!」

「ええ!」

背中を殴られ、地面に伏せていた蛇の頭を愛奈が突き刺した、蛇は短く悲鳴を上げると絶命した

「凄いね、二人とも強い」

「あんたほどじゃ無いわよ」

「そうだろ?」

愛奈は普段通りだが飛鳥はドヤ顔だ

「さっ剥ぎ取って帰ろっか」

三人は蛇の鱗を剥ぎ取ると帰って行った


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