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金色の九尾  作者: ブレイブ
四章一部ワールドセイバーの新米エージェント
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二話

第26世界インラーシダ

明日奈はもぐもぐとホットドッグを食べながら街を歩いていた

この街バナーガはかなり発展した都市だ、空にはエアカーが飛び、エアトレインが主な人々の交通機関である、若者にはフライングボードと言うスケートボードを空に浮かべるようにした物が100年前から流行っておりその大会が一ヶ月に数回開かれている

明日奈はフライングボードに注目していた

「あれ良いなぁ」

明日奈はベンチに座ると空を飛ぶ車や電車を眺める

空を眺めながら思い出しているのはこの数ヶ月の事だ、明日奈はワールドセイバーに入った理由それは過去殺してしまった人達への償いとして沢山の人を救おうと思ったからだ、だが任されるのはこんな麻薬密売人などの逮捕任務、確かに人の助けにはなるだろうが明日奈が本当にしたいことでは無い

「まぁもっと信頼されるしか無いわよね」



ホットドッグの最後の一切れを食べると、右側から叫び声がした

「泥棒だ!誰か捕まえてくれ!」

「へへへ!フライングボードを持ってない奴等が俺を捕まえれる訳ねぇだろ!」

どうやら何処かの店の店主が泥棒を追いかけているようだ、逃げている少年はフライングボードに乗っている

「クソ!」

「ねぇあんた」

明日奈に呼ばれた店主が明日奈を見る

「なんだい、妖狐族の姉ちゃん」

「私はこう言う者だけどあいつ捕まえてやろうか?」

店主は明日奈の手帳を見てギョッとする、魔法がありある程度発展した世界ではワールドセイバーはかなりの知名度がある

「良いのかい?ワールドセイバーって言ったら世界警察みたいな物だろう?それがこんなつまらないことをやらせるのは気が引けるよ」

「良いよ、もう非番なの」

明日奈はそう言うと近くにいた、犯人が逃げた方向を見つめている少年に話しかける

「ねぇあんたそれ貸してくんない?絶対返してあげるからさ」

「俺ですか?はいもちろんです!」

少年は顔を真っ赤にして明日奈にフライングボードを渡した

「ありがと、ねぇこれどうやって使うの?」

「まず電源を入れるんだ、裏に電源のスイッチがあるから押してみて」

明日奈は裏を見る確かにスイッチがあったので押す、フォンと音と共に電源が入り手を離すと浮いた

「次は?」

「乗ってみて」

明日奈は乗る、すんなりと乗った明日奈に少年は驚いた様子だ

「凄いよ!お姉さん、一発で乗る人なんて始めて見たよ!」

「そうなんだ」

明日奈は簡単に乗れた為、そんなに難しく感じなかった

「それでこのアクセル?みたいな物を踏んだら進むのね?」

「そうだよ!話が早いね、行ってらっしゃい!」

明日奈は少年の声を聞くとアクセルを踏んだ、いきなりフルスロットルで踏んだ為かなりのスピードか出たが明日奈は乗りこなし進路を上空に向けると一回転した

「あはは!楽しい!」

明日奈はもう一度一回転すると今度はボードから足を離した、そしてボードだけが一回転し、落ちていく明日奈の足元に戻って来た

「最高!」

一通り楽しんだ後逃げた犯人を探す、するとかなり離れた位置だが、犯人を見つけた

「よし見っけ」

明日奈はまたフルスロットルでアクセルを踏むと、左右にボードを振りながら加速して行く

「へへへ上手く行ったぜ」

泥棒少年は完全に油断していた、店の店主はボードを持っていないだから空に入れば安全だと思っていた、だからすぐに地上に降りて隠れなかった

「それはどうかしら?」

完全に油断しきっていた少年の前に明日奈が現れたのである

「な、なんだよお前!」

「あの店員さんにあんたを捕まえくれって頼まれたの、素直のお縄に付きなさい」

少年はすぐにボードを反転させる

「誰が捕まるかよ!」

シュンと音と共に少年が逃げて行く、明日奈は溜息を吐くと追いかける

「待ちなさい!」

「やだね!」

少年が高度を落とし、狭い路地に入る明日奈も躊躇わずついて行く

「なんだよあんたそれが出来るのかよ!」

「驚いた?いいから諦めなさいよ」

少年は明日奈の忠告を無視し逃げる、明日奈は上昇すると丁度良い高度まで上昇すると一気に降下する

「へへっ!逃げ切れたか!」

少年は後ろを見た、この時上を確認しなかったのが間違いだった

「ふーん、私はあんたの前にいるんだけど?」

少年はギョッとした様子で前を見た、そして驚いたのかバランスを崩しボードから落ちてしまった

「馬鹿!」

明日奈は落ちていく少年に追い付くと抱き留めた

「はい、逮捕ね」

「くそっ!」

泥棒少年は捕まった



明日奈は少年を脇に抱えたまま店主の所に戻って来た

「ほら店員さん捕まえたよ、後は勝手にして」

「あぁありがとう!坊主覚悟しろよ!」

泥棒少年は店主に連れて行かれた、これからかなり怒られるのだろう

「はい、あんたもありがとね」

「良いよ、お姉さんの役に立ったんだから、またね!」

ボードを貸してくれた少年も帰って行った

「ふぅ、楽しかったわね」

明日奈はフライングボードを気に入ったようだ

「でもお金無いしなぁ・・・帰ろ」

明日奈は転移した



地球ニューヨーク

明日奈は誰もいない路地裏に転移すると、耳と尻尾を隠しベルトに付けたバックパックに剣を入れると今の自宅であるアパートに向う

途中スーパーに寄り買い物をすると自宅に入った

「ふぅただいま」

買ってきた食料を冷蔵庫に入れるとベットに飛び込み靴下やジーパンも脱いで投げた

「明日は仕事無いしゆっくりしよ」

明日奈はそう言うと浅い眠りに落ちた


明日奈の持っているバックパックは拡張魔法がかけてあり

ある程度の物なら入れておけます

ただ一定以上の重さになると自動的に吐き出されます

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