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金色の九尾  作者: ブレイブ
四章一部ワールドセイバーの新米エージェント
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一話

第26世界インラーシダ

明日奈は端末の案内に従って走っていた

「ねぇ、こっちであってるの?」

「問題ない、先程マップに何も表示されていなかったのはただの嫌がらせだが、君のマップには正しい犯罪者の場所が表示されている」

明日奈はイラっとしたが無視する

「後百メートルだ、手錠はちゃんと持って来たか?」

「持って来たわよ」

明日奈は走りながら慌ててジーパンの後ろポケットを確認する、手錠はちゃんと持って来ていた

(あったあった、忘れたかと思った)

「ふむ、ちゃんと持って来たか、後十メートルだ、そこの曲がり角を曲がれ」

「・・・何処で見てるの?」

明日奈は男の案内に従い曲がり角の前で止まり、壁に張り付くと曲がり角の先を見る

「うむ良い判断だ、いきなり突っ込むよりは相手を確認した方が良い」

「だから何処で見てるのよ、いたわ」

明日奈は白く刀身に赤い薔薇の模様がある剣を抜く、名前はホワイトローズ、明日奈の心に反応し聖剣に変化した

「ホワイトローズ行くよ」

剣はキラリと光る

「よし対象の武器を奪い確実に拘束しろ」

「はいはい」

明日奈は通りの先で男と何か話している対象の男に接近すると、話しかける

「あなたがキースさん?」

「そうだけどなんだお前、剣なんか抜いてよ」

男は明らかに警戒した様子だ、明日奈は胸ポケットから手帳を出すとキースと名乗った男に見せる

「私はワールドセイバーの明日奈、あなたは世界を跨いでの麻薬移送の罪に問われています、よって逮捕します!」

「チッバレたのかよ!それじゃ殺るしかねぇな!」

キースは剣を抜くと明日奈を斬ろうと真っ直ぐに斬り込んで来る、明日奈は落ち着いて、横に少しだけ避けると相手の剣を斬り上げた、男は剣を落とし尻餅をついた

「うおっ!」

「公務執行妨害も追加ですね」

明日奈はこれを狙ってわざと正体を晒した、給料UPである

「なっ!?お前が先に話しかけて来たんだろ?」

「さぁ?何のこと?」

明日奈はキースの後ろに回ると後ろから抱き付き、首に剣を突き付ける

「抵抗する?」

キースは恐る恐る顔を少し後ろに向ける、そこには良い笑顔をした明日奈がいた

「抵抗しません・・・」

「ふふふ、よろしい」

明日奈は男を捕まえた



明日奈は近くにいた男にもその素性を尋ねる

「それであんたは何?この男と何を話していたの?答えなさい」

明日奈はまた良い笑顔でもう一人の男に銃を突き付ける、キースは逃げたら確実に酷い目に合うので大人しく木箱の上に座っている

「俺もそいつの仲間さ、俺を捕まえに来たわけじゃ無かったんだな」

「そう、あなたも売人だったの、じゃあ逮捕ね」

明日奈は男に手錠をかける、そうすると男は強制的に明日奈が勤務しているワールドセイバー地球支部に送られた、この手錠は触れた物を強制的に勾留所に転移させる仕組みがあるのだ

「さてと、あんたには聞きたいことがあるの、麻薬は何処?」

「俺のアジトだよ、どうせ全部強制的に押収だろ?勝手にしろ」

男は諦めた様子だ

「家の場所を指して」

明日奈は男の家を聞く

「ここだ」

「よしっとありがとね、それじゃ勾留所にご案内〜」

明日奈はキースに手錠をかけて勾留所に送った

「良くやったぞ明日奈君、だが給料UPは無しだ、通信機から全て聞いていたぞ」

「しまった切るの忘れてた、ってこの通信機どうやって電源OFFにするのよ・・・」

通信機には電源のスイッチが無かった

「君の行動は予想済みだからな、スイッチが無いタイプをポケットの中に入れたのだよ」

「用意周到ね」

明日奈は通信機を踏み潰そうとしていた

「踏み潰しても君の様子は見ているぞ」

「・・・」

明日奈は大人しく通信機をポケットに戻すとキースの家に向かった



キースの家

明日奈は鍵は貰っておいたのでそれを使ってキースの家に入る、そして地下の部屋に向う

「見つけたかね?」

「えぇ、たっぷりとね」

そこには大量の麻薬入りの袋が入った箱があった

「そうか、全て回収したまえ」

「はいはいっと」

明日奈は箱を一箇所に集めると周ジーパンの後ろポケットの右側に入った紙を取り出すと箱の上に貼る

「はーい、転送開始!」

紙には転移魔法の呪文が書かれている、魔力を送り込めば指定の場所に転送される

「うむ、犯人と押収品は確かに来たぞ、しばらくその街で遊んでいても良いが早く帰って来たまえ」

「はーい、んじゃ後でね部長」

明日奈は今度こそ通信機を踏み潰すと街に向かった



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