一話
大海原
明日奈は船室でゴロゴロしている
「ねぇリナ、転移して行ったらよかったんじゃない?何で船?」
「そんなの私が乗りたいからに決まってるじゃない」
リナはこの高級船室を満喫している、この部屋は設備は一流、料理も一流だ
「あぁ、そうなんだ・・・砂漠の国に着くのって明日だっけ?」
「そうよ明日着くわ、残念だわこんな良い部屋なのに」
リナは残念そうだ
「リナは贅沢が好きだよね、それじゃ私はこの良い部屋のお風呂に入ってくるね、尻尾の毛にも良さそうだし」
「はいはい行ってらっしゃい、良いわよーここのお風呂は」
明日奈は背中にリナの声を受けながら、風呂場に向かった
風呂場
明日奈は濡れた体を鏡に自分を写して、自分の体を見ていた
「むぅ、少し太ったかな?あの缶詰めが不味かったかな・・・古代人恐るべしだね」
そう腹をつまみながら呟く
「やっぱり胸大きくなり過ぎだね・・・もう少し小さい方が剣を振る時に引っかからなくて済むし・・・」
今度は胸を触る、鎧を着れば潰れるのだが、妖狐族は鎧は好まないのだ
「まぁ仕方ないや、成長しちゃった物は元に戻せないしね」
そう呟くと湯船に浸かる
「ふぅ気持ちいい」
しばらく温まると浴槽から出て、頭を洗い始めた
「ふふふーん」
お風呂が大好きな明日奈はご機嫌だ
「尻尾も洗いましょー」
頭を洗い終えると尻尾を九本とも出し洗う、色々変わってしまっても明日奈は妖狐族、尻尾は大切なのだ
「九本になると大変だね・・・」
毎日洗うのは時間がかかるのでめんどくさい
「はい!終わりっと」
明日奈は体を洗い終えると風呂場から出た
船室リビング
明日奈がシャツとショートパンツを着て、リビングに来るとリナが本を読みながら椅子に座り寛いでいた
「リナ、上がったよ」
「気持ちよかったでしょ?あのお風呂」
明日奈は頷く
「うん、良いお風呂だったよ」
「そうでしょ?」
何故かリナは自慢気だ
「何でリナが自慢気何だろ・・・それじゃ私寝るね、明日の朝起こしてね」
「分かった、お休み明日奈」
この翌日、明日奈とリナは砂漠の国の港にいた
 




