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金色の九尾  作者: ブレイブ
三章asuna二部組織の暗躍
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十三話

デスイーター本部

明日奈は部屋で尻尾の手入れをしていた

「ふんふふーん」

鼻歌を歌いご機嫌な様子だ

「明日奈様入りますにゃ」

「良いよー、またにゃって付いてるよー」

ノエル入って来た

「もう諦めたにゃ、もうにゃって付いても気にしないにゃ」

「あんなに恥ずかしがってたのに?」

少し前まではにゃと付く度に顔を真っ赤にしていたのだ

「もう良いにゃ開き直ったにゃ、そんな事より響様がお呼びにゃ」

「何だろ?仕事かな?」

明日奈は櫛をベットに放り投げると立ち上がる

「多分仕事だにゃ、今回は私も連れて行って欲しいにゃ」

「良いよ、リナは今回はお休みだね」

明日奈とノエルは響の部屋に向かった



響の部屋

響は資料に何かを書き込んでいた、お馴染みの光景である

「やぁ明日奈よく来てくれたね」

「今回はどんな仕事?」

響は仕事の内容を話し始める

「うん今回はアースフィリアの王都に行って欲しい、王都の城にいるシバダと言う政治家を殺せ、どうやらアースフィリアにいる協力者の邪魔をしているそうだ」

「分かった、今回はノエルを連れて行くけど問題無いよね?」

明日奈はノエルを連れて行っても問題無いか、尋ねる

「別に良いけどリナも連れて行け、彼女がいた方が仕事が楽になるだろう?」

「分かったリナも連れて行く」

明日奈はそう言うと響の部屋を出た



アースフィリア王都

明日奈達三人はアースフィリアの王都を歩いていた

「懐かしいなぁこの王都はアリシアさんに会いに行こうかなぁ」

「やめなさい・・・今回も夜に実行するわよ」

「二人とも慣れてるんだにゃぁ、私は凄く緊張してるにゃ」

明日奈がノエルの顔を見る

「まぁ大丈夫だよ、今回はお城の中に潜入するけど、潜入経路はちゃんと洗い出されてるからねしかも私達がいるしね」

「そうだにゃ、幹部が二人もいるんだし何も怖く無いにゃ!」

三人は路地裏に入る、そして一件の家に入った

「ここね」

「ねぇリナ?ここは何?」

鍵を開けて中に入って行くリナに明日奈が質問する

「ここは組織の構成員が何か仕事をする時にに時間を潰す為に設置された隠れ家よ、グラン王国とアースフィリアに設置されてるわ、後の国にはこれから設置するそうよ」

「ふーんノエル知ってた?」

「私は知ってたにゃ」

リナが少し怒った顔をする

「あんた響の授業ちゃんと聞いてたの?絶対に響は言った筈よ?」

「うーん、言ってたかなぁ・・・」

何せ色々教えられた為、少しごちゃついてしまっているのだ

「まぁ良いわ、今回のターゲットのおさらいをするわよ」

「はーい」

リナがターゲットの情報を話し始める

「今回のターゲットはシバダ、アースフィリアの王都の高官よかなり高潔な人のようでね、私達組織の邪魔をしているそうよ」

「ふーん」

明日奈は余り興味が無いようだ

「ちゃんと聞きなさい!このシバダはこの王都に家を持っているけどいつも自分の執務室で寝泊まりしているの、だから今回は王都の王城に潜入する必要があるわけ」

「大変そうだにゃ・・・」

ノエルはやはり自信が無いようだ

「まぁルートは割れてるし今回は楽よ、それじゃ二人とも夜までは楽にしてなさい、ただ余り遠くに行かないこと!」

「はいはい、私は寝る」

「私はちょっと王都を見て来るにゃ」

明日奈は寝室、ノエルは王都の街を見に行った




夜中

王城の下にある水路、三人はここに入ろうとしていた

「ここから王城に入ってシバダの部屋がある、王都三階に行くそれが今回の作戦よ、それじゃ行くわよ」

リナの先導で三人は水路を進んで行く、水路ではネズミが出たがノエルが飛びかかろうとした位で特に問題は無かった

「このドアを開けたら王都の中だね」

「緊張するにゃ・・・」

「落ち着きなさい、行くわよ、音は立てないでね」

リナが音を立てないようにドアを開けると顔だけを出し左右を見渡す、そして見回りの騎士が居ないことを確認すると二人に安全だとサインを出す

「階段はこっちだよ」

一回来たことがある明日奈は大体の構造を知っているので、案内する

「ここが三階だね、シバダの部屋はどっち?」

「この階段の左に進んだ三つ目の部屋よ、行きましょう」

三人は左に進むと三つ目の部屋の前で止まるそして耳の良い明日奈がドアに耳を当て、中にターゲットがいるかどうか確かめる

「いるよ」

「そう、それじゃ入りましょう」

三人はドアを開けて中に入る、シバダは寝ているようだ、音が漏れないようにサイレントの呪文を部屋にかけておいた

「シバダさん?起きて?」

明日奈がソファで寝ているシバダを起こす

「ムゥゥ、誰だ?君達は」

「私達はあなたを殺しに来た者です、あなたは我々の組織を邪魔しすぎた」

「君達はあのデスイーターとか言う組織の連中だな?」

シバダは質問する

「そうだよ」

「私を殺すつもりか」

明日奈は頷く

「ふん、貴様らのような悪は確実に滅びるぞ!例え私を殺したとしてもな!」

「うるさい黙ってろ、ノエル?やっちゃえ」

「分かったにゃ、それじゃさようならにゃシバダさん」

ノエルがシバダの首をその鋭い爪で斬り裂いた

「ガッ、グウゥ」

シバダは死んだ

「よくやったよ?ノエル、さっ帰ろ?」

三人は帰ろうとするが部屋に一人の女が入って来た

「久しぶりね、明日奈」

それは明日奈の変わり様に悲しそうな顔をしたアリシアだった

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