表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/36

次の狩場へ…



2階層は、なんだか明るい草原のようなフィールドだった。



いったいどんなふうに生成されているのかはわからない、が、

薄暗い1階層と比べると視界はいい感じだな…




「うっ、なんだ? 足が…」




下を見ると、ポイズンスネークが、足を噛んでいた。




「クソッ、フリーズ!  すぐに解毒薬だ!」



フリーズで凍らせる。



魔力ポイントはもうすでにあまり困ることはないけれど、

消費を節約するために薬を使うわけだ。



それにしても厄介な相手だ。



いくら安いとはいえ、バンバンアイテムを使っていれば

返済も遅れてしまうだろう。



ダメージを確認する。



体力 420/420



…ふむ。



思ったほど痛くないとは思ったが、

普通に防御力でなんとかなりすぎている。



正直武器屋のおばさんが言ってることは半信半疑だったが、

0ダメージってことは、余裕すぎるってことだろうな…



よし、探索は続行だ。



そのまま進んでいく。



せっかくだから、試してみたいことがあった。



「よし、今のうちに試しておくか…」



俺は万能薬を口に含んでおく。



そして、ポイズンスネークが噛み付いて毒状態になった瞬間に、

万能薬を飲み込むのである。



結果はいい結果だった。



つまり、解毒されたわけだ。



これが使えるということは、考えられる一番最悪な状態異常である麻痺や石化であっても、

まあ、ソロでなんとかなるかもしれない。



即死なんて状態異常は…無いと信じたい。



経験値自体は、おそらくそんなに高くはないだろうと思われるので、

稼ぎに向いていて、かつ、倒しやすい階層を目指していこう。



「というか、やはり数を狩るのは効果的だな、

相手が弱くなると経験値が減るシステムだったら地獄だったが、これなら楽にレベリングできるぞ」



ずんずん進んでいく。



5階層、6階層、7階層




どれも状態異常を持つ魔物がいるし、6階層に至っては麻痺状態を付与してくる敵さえ現れた。




しかし、魔法攻撃力を高める杖はやはり最強だった…

俺はステータスから見ても魔法の適性があるし、範囲攻撃なら経験値の回収もスムーズだ。



あのままボウガンで戦うのも悪くなかっただろうが、

確実に今ほどの効率は実現しなかったはずだ。



「ガルルル」



「あ、あれは…フェンリル!! 大きくなったなあ!」



そういうと俺はフリーズを放つ。



「凍てつけ!」



「ガルルルル」



フェンリルは確かに凍りついて、一撃で倒せる…が、

スピードが高く、すぐに新しいフェンリルがやってきて、攻撃を受けてしまった。



「ぐっ、HPを確認するか」



体力 408/420



「ほう? そろそろ稼ぎの時間か…」


「クックック」




ぶっちゃけ余裕ではある…が、

この階層は状態異常もないし、稼ぎには向いている。



そしてこいつらと戦っているうちに、

目が慣れて、いつかフェンリルの攻撃を簡単に避けれるくらいにしておくことは必要だろう。



俺は笛を片手に堪えきれない笑みを浮かべる。



まったく、フェンリルレベリングは最高だってな!!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ