既成事実
マンモスの解体は無事終了。
なんてたって結晶剣の切れ味がいいから早く解体も終わったんだ。
マンモスの半分ほどの毛皮か・・・「なめすのが大変だな」
なんだライムか・・・「何か用か」
「え!何するんだ。勝手に毛皮を食べるな」
俺は、ライムの体内に手を突っ込んだ。
「こんな毛皮なんか食ってどうするんだよ。腹を壊すぞ!」
お、あった。ググググッと引っ張り出すことに成功。
「なんだ!この手触りは・・・」
ライムと俺のやり取りを見てたナナが・・・
「私にも触らして・・・うそーー凄い手触りだわ」
もう、顔をスリスリしてるぞ。
キキやリサもシズも真剣に触りまくってきたよ。
「あのゴワゴワの毛並みが、フサフサの手触りになるなんて信じられない。これならベッドで包まればスヤスヤ寝れるかも・・・」
「じゃー明日は、蜘蛛狩りに行って糸の調達も頼んでもいい」
え!それって俺に言ってるの、たしか在庫があったハズなんだが・・・
「糸は使い切ったの・・・手作り織り機でシルクのような布に挑戦中なの」
「それなら前もって言ってくれれば良かったのに、反対なんかしないよ」
「ゴブ、明日の仕事は蜘蛛狩りで頼むぞ」
『分かった』
ゴブはコソコソ何かやってるぞ。
なんだ、象牙でオークを削り出してるぞ。ゴブは器用な奴だなーー。
あ、そのオーク像はブー助だな。
「この脳は、何処に捨てるんだ」
『ブヒブヒ!・・・親分!もったないぞーー』
ブホーー!!ってオークが群がって手当たりしだい食いだしたぞ。
『うま、うまいぞ』
『これはオレッチのだぞ!よこせーー』
おいおい、喧嘩するな。
「あっちにも頭蓋骨に入ったままの脳があるぞ」
ブホーー!!って群がる群がる。
『ブヒー、メインの前の腹ごしらえは出来たぞ』
なんだ、まだ食らう気か・・・どれだけの食欲なんだよ。
「お前たちは、口の周りや手がベタベタだぞ。あの川に行って洗って来い。さもないとマンモスステーキはお預けだ」
『ブホブホ!そんなむちゃな・・・野郎ども手と顔を洗いに行くぞ!』
『オーーー!!ブヒブヒ』
「やっと静かになったな」
「アニキ、料理なら任して。きっと美味しいって言わせるから・・・」
え!シズって料理経験ってあるのか・・・
「わたしのレシピ通りにやればバッチリよ」
嫌々ナナも怪しいぞ。
「大丈夫ですよ・・・わたし達もついてるので・・・」
それなら納得だな。
そうそう・・・無限収納から胡椒、シオシオ草、フサフサ草をテーブルに置いた。
「あれ!もうフサフサ草を取り入れるまで成長したのね」
「植物魔法だから予想以上に育ってたよ」
「あれ!自然のフサフサ草よい美味しいわ」
あ、ナナはさっそく食べてるぞ。
もう、夕暮れ前にはマンモスステーキがじゃんじゃん出て食った。
『親分、この焼いたのも美味しいぞ』
「そうか・・・ガツガツ食べなくても無くならないから、しっかり味わって食べろ」
『ブヒーブブ』
ああ、あんなに隣で食われたらオチオチできないかも・・・
「ブー助、フサフササラダも食え。俺の命令だぞ」
『ブブ、ビヒーー』
食いながらしゃべるな!
こっちまでツバが飛んで来たぞ。
あれ・・・ゴブが何かをチビチビと飲んでるではないか・・・
「ゴブ、何を隠しながら飲んでるんだ」
『え!親分・・・内緒に・・・』
お!それって瓢箪だな。
クンクン、甘ったるいが酒だ。
あ!ゴブの酒造りが脳内にイメージするぞ。
イモみたいな物をくちゃくちゃと咀嚼。
それを木の器に吐き出す。それを何度もしてる風景が思い浮かぶぞ。
ゴブよ、なんてことを・・・自分自身の唾液だからって・・・
それに、半端ないアルコール度だぞ。
『親分も飲みたいか、自慢の酒だけどいいよ』
「ゴブよ、丁寧にお断りします」
「あ、ゴブちゃん。何を飲んでるの、私に貸しなさい」
あ、ナナが奪って飲んでるよ。何も知らないって怖過ぎだよ。
「私たちも混ぜてよーー」
あ、3人も加わって飲んでるよ。
俺は知らないよ。
「俺は、もう寝るから・・・」
「つれないなーー」
ああ、もう酔ってるよ。
あ、思い出したぞ。
マンモスの子を・・・殺すしかない。このままだと死ぬのは確実だ。
袋に閉じ込められたまま、雷魔法を放つ・・・
死んだようだな。
「蘇れ、マンモスの子よ」
え!袋がビリビリと裂けて大人のマンモスに・・・
それも、足が8本で耳が4つもあるなんて・・・どうして・・・
『親分、姉御たちに酒をとられたよ・・・あ、マンモスの兄妹が・・・』
え!兄妹が合体したのか・・・新たな召喚なのか・・・
「お前に、新たな名を与える。マモーだ」
やっぱり脱力感に襲われたぞ。これって兄妹だから半端ない気がする。
「ゴブ、部屋まで運んでくれ・・・」
『大丈夫か親分』
ゴブに運ばれてベッドに倒れ込んだ。
『親分、お休み・・・』
あ、朝か・・・
なんで裸になってる。
え!「嘘だーー!」
彼女らも裸で淫らな格好で寝てるぞ。
「うう、もう朝なの・・・頭が・・・あれ、ここはどこ・・・」
「あれ!裸!」
「アニキ!私に何をしたーー!」
「キャーー!」
「・・・・・・」
「嫌々、俺寝てたぞ。マンモスの子に名をつけると寝てしまうのは知ってるハズだぞ」
「そういえば・・・ゴブちゃんの飲み物を飲んでからの記憶がない・・・」
「あれは、酒だ」
「え!私たちは酔ってたの・・・そして、恥ずかしいことをしてしまったの・・・」
「俺は自覚はないけど・・・」
「ひどいわ。わたし達のせいだと言うの・・・ひどいわ自分勝手よーー」
嫌々、それはこっちのセリフだよ。
それにしても寝ていたのに4回戦もしたのか・・・
俺は絶倫になってしまったようだぞ。
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