宇宙人の彼女
男は奇妙な形のノートパソコンを持っていた。
山で拾ったものだ。
ある日、
それがブルブルと振動しだしたので
開いてみると
とても美しい女性が画面に映っていた。
よく手入れされた黒髪
つぶらな瞳
透き通るように美しい肌
理想を詰め込んだような女性だった。
しばらく静寂が流れたが、
女性が何かをしゃべりだした。
しかし、
男は女性の言語を理解できずにいた。
男は
日本人であることを示すために、
日本語でのあいさつを試みる。
すると、驚くべきことに
流暢な日本語であいさつが返ってきた。
どうやら彼女は、地球の外に住んでいるらしい。
男が宇宙人であることに驚くと、
「あなたも宇宙人なんだけどな(笑)」
と、愛嬌のある笑みが返ってきた。
この瞬間、
男は恋に落ちてしまった――
***
あれから何度もやりとりを重ねた。
不思議と話が合うようで、
二人の仲はだいぶ深まっていた。
そんなある日、
彼女が地球に来ると言い出した。
用事があるらしい。
せっかくなので、会いたいと。
男に断る理由は無く
彼女と会うことを承諾したのだった。
――――――
男「今どこにいるの?」
指定場所である山についたが、
彼女の姿を見つけることができずにいた。
しびれを切らして連絡をかけたところだ。
彼女には自分の姿が見えているという。
証拠に、
彼女は自分とのツーショット写真をとって見せてくれた。
その写真には、
彼女と、巨大な自分の姿が映っていた――




