第97話 入浴
「よ〜し!お風呂場に行くぞ!」
羽矢と莉菜は胸から股の辺りまでバスタオルを巻く。一方、一輝は股間の辺りだけバスタオルを巻く。
「流石に一斉に入れば渋滞するから。まずは私達女子2人だけ入っていいか?」
「それは構わないよ。お先にどうぞ」
一輝は先に入浴するように促した。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
羽矢と莉菜は一足先にお風呂場に入室した。
「入室可能になったら室内から伝えるからね」
莉菜が親切にお風呂場から一輝へ伝えた。
それからしばらくすると、お湯が流れる音が治まった。
「朝元!入ってきていいぞー」
羽矢から呼び出しがあった。おそらく、両者共に身体を洗い終わったのだろう。
「ここは俺の家だよ」
一輝は誰にも聞こえない小声で悪態をつき、お風呂場へ足を踏み入れた。
浴槽には中央を開けて羽矢と莉菜がお湯に浸かる。
両者共にお湯に胸が隠れていない。半分ほどはみ出す。
「かずくん。お先に堪能してるよ!」
莉菜は天真爛漫な表情で一輝へ向けて手を上げた。
「それはよかった」
一輝はバスチェアへ腰を下ろし、身体の洗いに着手した。
ジロジロ。
羽矢と莉菜から視線を感じる。2人とも一輝の一挙手一投足に目線を走らせる。
「どうしたの?こっちも落ち着かないだけど」
一輝は怪訝な顔を示した。1つ1つの動きを観察されるのは案外気持ちいいものではない。
「ごめんねかずくん。かずくんの身体が思ったよりも筋肉質で男の子だったから。ついね」
「私も同意だ。朝元って結構筋肉あったんだな」
羽矢と莉菜は未だに一輝の身体を見つめる。
「なんか照れるな」
一輝は高速に視線を逸らし、身体洗いに専念した。でないと、恥ずかしさで燃え尽きそうだ。
平常心平常心。
ひたすら自身の心へ語り掛けながら、髪や身体全体を磨き続けた。身体はみるみる綺麗になった。
「それで、俺はどこに浸かればいい?」
一輝は目を細め、羽矢と莉菜へ問い掛けた。考えられる場所は1つしか見当たらないが。
「寝ぼけてるのか?もちろん真ん中しかないだろう?」
羽矢は敢えて浴槽の真ん中を指差した。
「おいでかずくん。こちらは準備万端だよ」
莉菜は手招きした。ウェルカムのようだ。
一輝は無言で空いた中央スペースに入浴した。徐々に身体がお湯に吸い込まれた。しばらくし、完全にお湯に浸かる。
「「いらっしゃい!」」
羽矢と莉菜は狙っていたかのように、一輝の両腕へ抱きついた。
当然、豊満な胸の感触は遠慮なしに一輝の両腕を刺激した。さらに、華奢な腕もセットだった。
「ちょ!?なんの真似だよ!」
一輝は大慌てで、羽矢と莉菜へ交互に視線を移す。2人とも悪戯げに悪そうな笑みを作る。
「まだまだ止まらないよ!えい!」
莉菜は追い討ちを掛けるように、一輝へ足を絡ませた。一輝の足がホールドされた。
羽矢は静かに一輝の腕をきつくホールドする。それが起因して、これでもかと胸が密着する。
「ちょっ。やめてって」
一輝は言葉とは裏腹に身体は正直だった。
ムカムクと、あそこは大きくなり、長さは最高潮に達した。硬さも申し分ない。
「お風呂から上がるまで離さないからね。ね、増本さん!」
「あぁ。当然だろ!」
2人は一輝の胸中やあそこの状態など露知らず、追撃を怠らない。
結局、美月が帰宅し、お風呂の戸が開放されるまで、一輝のあそこはビンビンだった。
スキンシップや胸の接触により興奮は不可避であった。




