哀感
ふと 蘇る記憶
その記憶には 哀愁が
漂いながら キュンとなる
思い出だ
出来るだけ記憶は 封印しているが
何かの拍子に 脳が勝手に
蘇らせてしまう
良い思い出も 悪い思い出も
それも突然やって来るから
おいおい こんなところで
フラッシュバックさせるなよと いつも つぶやいている
記憶の封印は 過去には
戻りたいが 戻れないことが分かるから
なるべく記憶を 使わないようにしている
哀感と言うタイトルなんだが
実際には 哀感は ほとんど感じたことが無く
その感情すら欠けている
自分に あきれてしまう
たくさんの感情部分が
欠けているから
やはり実生活では 辛い
哀感と言うよりは
絶感だろう
すぐに絶えてしまう心ばかりが やって来るからだ
だから叙情部分も無く
薄っぺらな文しか書けない
過去は 出来るだけ 引きずらないこと
それには記憶の封印なんだ
哀感ばかり感じていたら
前を向けないし
苦辛のみとなり 心の封鎖に なりかねない
せめて心だけは 開いてあげることが 大切なんだ