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華のお江戸の振袖小町  作者: 水虎
第拾伍幕「混沌」
240/247

第拾伍幕の拾肆

コナンで言う犯人が分かるパートです。

 気が抜けないのはグラウンドも同様で、このままでは小豆畑の拳が校長の顔面に炸裂してしまう。何としても阻止すべく策を講じるアイリスは相手の姿かたちと小豆畑のコントロールに集中していることに着目し、豪拳・山吹を両手に装備してマリオネットのネガボットに狙いを定める。

「邪悪なるものよ、謙虚に散華せよ! 拳土超来!!」

 アイリスは豪拳・山吹を発射させるのではなく、豪拳・山吹の推進力で自分の体ごとネガボットに突っ込んでいき、命中したところで分離してネガボットを貫く。「目には目を歯には歯を」でマリオネットのネガボットにとどめを刺す。爆発と同時にあらかじめプチッツァが植え付けた羽根が空に昇っていき、爆発の上を黄色い光の筋が昇っていくのをイナリは確認する。

「あれは……?」

 その直後、操っていた糸が切れた小豆畑はすんでのところで動きが止まり、倒れこみそうになったところを校長の目の前に着地したアイリスが体で受け止めるが、勢いは完全には殺せず校長は二人と壁の間に挟まれる。怪物にひどい目にあわされた彼は大急ぎでグラウンドから逃げる。とばっちりを食らった校長は磔からの解放と引き換えにそのまま気絶する。

 悔しさをあらわにするムング。そこにかりんが立ちはだかる。

「その卑怯な企みもここまでだよ! ムング、いいえ、彩羽高校2年F組の麻生明大くん!!」

 ここまで誰も正体を暴けなかったムングの正体をかりんが暴く。なぜこの結論に至ったか、彼女の推理ショーが始まる。

 ゲーセンで手段を選ばずに対戦して敗北し赤っ恥をかかされた相手である天宮、Tシャツのデザインで自分が挙手していたにもかかわらず消極的だったため気づいてくれなかった瑞江、事故でリレーの最下位になった戦犯としてクラスから責められる原因となった小豆畑。ここまでムングが陥れた相手はみんな麻生にとって逆恨みする要素があった。そのうえ、ゲーセンでの天宮との対戦中にかりんが目撃した後ろ姿と、ぶつぶつとつぶやきながらスタンドを離れた時の背中が酷似していたこと、そしてなによりも、膝に攻撃を受け、それが打ち損じでも苦しんでいた姿がリレーで膝を負傷していたこととつながり何よりもの決め手となった。ムングは正体を見抜かれ歯ぎしりをする。

 さくらとズウォートの戦いは激しさを増していた。互いに剣を構え、聖剣・紅からは炎が、ズウォートの持つ赤と金の剣からは金色のオーラが放たれる。

「邪悪なるものよ、美麗に散華せよ! 意気陽々!!」

「お前もなかなかの美少女だが、ここで消えてもらう!! 金臨奈落!!」

 彼の歪んだ色欲を物語るこの発言にライブビューイングで黙っていない者が一人いたことを、彼はまだ知らなかった。

 かりんはムングに狙いを定め、迅弓・萌葱を構える。

「邪悪なるものよ、優雅に散華せよ! 一斉風靡!!」

 矢が無数に放たれる直前、ムングは再度縄を出して空に向けて投げる。たちまちそれは空から好機を窺っていたキュビズムネガボットを捕らえる。

 無理やり地上に引きずり降ろされたキュビズムネガボットはムングの盾にされ、かりんの大詰めをもろに受けて爆発四散する。

「近くにいるのが悪いんだよ」

 ネガボットの爆発を背にして吐き捨てるように責任転嫁し、スタジアムから去っていったムング。振袖小町はまるで殺人犯やサイコパスのような血も涙もない彼のやり口に激しい怒りを覚える。

 すれ違いざまに斬撃を繰り出し、互いを背にするさくらとズウォート。先に膝をついたのはズウォートだった。が、倒れこんだのはさくらの方だった。そこにムングが合流し、力尽きて動けないさくらにとどめを刺そうとする。だがそこに一つの影が……。

 薄れゆく意識の中、聞き覚えのある声を耳にするさくら。その直後、影の目が怪しく光った。

敗北……か?

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