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華のお江戸の振袖小町  作者: 水虎
第拾参幕「暗躍」
200/249

第拾参幕の参

小町部に迫られた二択の答えは?

「選択希望生徒。軽音楽部。土屋アイリスさん。2年A組」

 アイリスの名前が呼ばれてしまった。想定していた事態とはいえ現実のものとなるとやはり心にずっしりとのしかかるものがあった。

「選択希望生徒。小町部。水崎蓮くん。2年B組」

 小町部の選択は蓮であった。究極の選択になっていたが、さくらはアイリスに心の中で謝罪していた。

 蓮の交渉権のくじ引き前とはいえ、小町部が座っている机にはお通夜ムードが流れていた。追い打ちをかけるかのように、その後もくるみの口からは3年生に混じって蓮の名前が出て、体育館にこだましていた。

「選択希望生徒。和太鼓部。戎利一くん。3年E組」

 蓮とアイリスのどちらも外してしまったときに指名する予定だったラグビー同好会唯一の部員で以前オリエント・ゾディアックの毒牙にかけられ振袖小町に救われた戎が指名され、窮地に陥る。

 結果的にアイリスは軽音楽部、戎は和太鼓部が交渉権を獲得、蓮は小町部、演劇部、写真部、ダンス部で重複、稲田の指名が合唱部と吹奏楽部で重複した。

 まずは稲田の交渉権の抽選が始まる。くじの入った箱が用意され、体育祭実行委員の手によって演台に置かれる。それぞれの部長が壇上に上がり合唱部の部長から順に箱の中に手を入れて中にあるくじを手に取る。残ったくじを吹奏楽部の部長が手に取った。

「開けてください」

 くるみの声に従い、両部長はくじを開く。次の瞬間、吹奏楽部の部長が右手を挙げて喜びを表現していた。

 いよいよ蓮の抽選の番である。くじ引きには誰が行くか話し合う小町部。

「お願い、私に行かせて。あおいが蓮と生まれる前からずっと一緒なのは知ってる、でも自分でやってダメならまだすっきりした後悔になると思うんだ」

「……さくらならそう言うと思った」

 そう言ってあおいは右手を差し出し、握手をしてから満を持してさくらが壇上に上がっていく。その後ろには莉子の姿があった。

 くじを引く順番は演劇部部長、さくら、莉子、ダンス部部長。彼女たちが右から順番に並んでいる。

 演劇部の部長がくじを引き、さくらの番が回ってくる。彼女は箱の中に右手を入れ、3枚あるうちの真ん中のくじを取って箱から手を出した。

 続いて莉子とダンス部の部長もくじを引き、全員がくじを持って横並びになり、運命の瞬間を待つ。

運命は小町部に微笑むのか?

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