けっせん! ゴブリンキング(仮)
というわけでゴブリン3匹を命懸けで倒した…… いや、殺したわけで。
あの女の子は俺がゴブリンと戦っている間に逃げたのはいいんだけど今は俺がひじょーにまずい状況にあるんです。
目の前にすげーでかいゴブリン?です。
あぁこれ死んだな。 死んだな? 死んだな!!
こんな時ラノベの主人公なら超チートなスキルとかなんかで打開するんだろーな?
うらやましい。
そう考えてた俺は、自分に残っている「あるスキル」を思い出した。
そう、あのスキルならこの危機的状況を打開できるはず!!
「助けて生存本能!!」
生存本能<いやこれ無理だからwwwwwwwwwwww
てめええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
残念! ナナシの冒険は ここで終わってしまった!
目が覚めたらそこは見知らぬ天井でした。
とりあえずゴブリンキング(仮)の襲撃は生き延びたらしい。
いや、ちょっと違うな。
どうやら襲われたようで、体がすごいボロボロになってる。 そんな気がする。
実際に指一本も動かせないどころか生きているだけで激痛が走る。
【不死】がまともに働いていることに喜べばいいのか、一生この苦しみと戦っていかないといけないことに悲しめばいいのか。
そんなことを考えている間に誰か来たようだ。
足音がよく響く。
俺知ってるぜ! これは助けた女の子が恩返しに助けてくれて、看病してくれるおいしいパターンの奴だ!!
やったぜ!!
「目が覚めたか? 気分はどうだ。」
出てきたのはむさくるしい男のようです。
もう嫌だこの世界!!!!!!!!!