力を知る為に
おひさしぶりです
無事に登録もでき、王宮に帰ってきた3人。王宮では、昼食を食べながらこれからについてはなした。
「とりあえず、自分たちがなにをできるかを知るのが先だよね~。」
「そうだな。職業的には弱そうだけど、もしかしたらチート的能力があるかもしんねーし。」
「てかさ、能力ってどうやって使うのかな?」
「ああ!!たしかにな。あとできいてみよーぜ。」
「それはそれとしてさ、俺たち使徒って何をするんだろうな。このパターンってあんまよんだことねーからわかんねーわ。」
「あーね、でもせっかく異世界にきたから冒険したいよね。」
「うん。僕も冒険したいっておもうよ。やっぱドラゴンとかいるのかな?楽しみだなー。」
そうこうしているうちにみんな食べ終わった。
「そういや、次はなにするんだろう?」
「そういえばなにもいわれてないよね。どうなんだろ。」
ちなみにここは食堂的なところだ。主に使用人たちが食事とるときに使われている。
食器を片付けるために3人が席をたつと、メイドさんに声をかけられた。
「使徒様方のお部屋の用意ができています。用事がお済み次第、ご案内させていただきます。」
次は部屋らしい。しかし、部屋割りはどうなるのだろうか。
「…‥えっと、お願いしても?」
「はい、かしこまりました。こちらでございます。」
といって歩き出した。
「たのしみだね。やっぱ広いのかなー?」
3人ともわくわくが止まらないようだ。
「……こちらでございます。女性の方は右、男性の方は左をご使用ください。……何か質問等がございましたら、お申し付けください。」
「…‥俺は特にないけど、るなさん達はどうだ?」
「ルナは特にないよ~。」
「僕も特にないです。」
「…‥えっと、とりあえず大丈夫そうなので、またなんかあったときはよろしくお願いします。」
「はい、かしこまりました。それでは失礼させていただきます。」
メイドさんはいなくなったが、部屋はどうなるのだろうか。威太刀は一応女なのだが……
「じゃあ、俺と焔君は左だな。るなさん、また後で。」
「…‥えっと、威太刀は右じゃないの?別にどっちでもいいけどさ。」
「えっと、どういうこと?」
「いや、威太刀って生物学上は女だからさ。」
「…‥!!そういえばそうだった……」
「…忘れてたんだ。まあ、2人がいいなら威太刀は男ってことにしちゃうのもありだけど?」
「そうだな。流石にクラスメイトにはばれてるが、これから会う人は男って認識の方がいいよな。」
「…じゃあ、威太刀は左の部屋だね。るなはひとりか~。まぁいいけどね。」
威太刀は男として過ごすことになった。まあ、案外すぐにばれそうだが。
「それじゃあ部屋の確認したらそっち行くね。多分10分後位かな。」
「了解だ。ってことで焔君、よろしくな。」
ーーーーーー
いやー、しかしひとりになるとはなー。
あ、どうも。るなです。
俺は基本的に威太刀と一緒にいます。しかし、部屋割りで隣の部屋に行っちゃったのでつまらないです。威太刀と焔君が間違いを犯すなんて思えないし、向こうの部屋は大丈夫だろ。
それにしても広いな。早速探検してるんだけど、部屋に風呂が着いてるぜ。やばいだろ。
あっ、ちなみにこっちが素な。俺って言ってると威太刀と被るから基本的にはあんなしゃべり方だが、ひとりん時とかは結構こうなる。あんま気にしないでくれたまへよ。
それにしても『文字書き』か。面白そうなスキルだよな。早く使ってみたいな。
さて、そろそろ行くか。
ーーーーーー
ルナが1人で退屈を持て余していた頃、威太刀と焔は…‥
「えっと、威太刀君。ほんとにこっちの部屋でいいの?るなちゃんと一緒の方がいいんじゃない?」
「いや、こっちの方がいいよ。女の子の私生活を近くで見続けるなんて心が持ちそうにないしな。」
「そっかぁ。ただ、こっちも意識しちゃいそうになるんだよね。気を付けないとなー。」
「あ”~、気にしなくていいよ?普通に心はいつでも少年だからな。」
「…‥そうだね。威太刀君は男。威太刀君は男。威太刀君は……‥男!」
焔の試練と化していた。しかし、焔は自分に暗示をかけることで乗り切ったようだ。
コンコン
「威太刀~、焔君~。入っていい?」
「「いいよー。」」
ルナが来たようだ。
「それでさ、さっきの話の続きだけどさ~。」
「さっきのって、どの話?」
「もう!焔君はわすれっぽいなー。能力の話だよ!さっきみんなで話してたじゃん。」
「ああ!そういえばそうだったね。色々あって忘れてたよ。」
1日が濃すぎてすぐに忘れてしまうらしい。エンも大変だな。
「…‥それで?どうやって使うかだっけ?」
「そうそう。それなんだけどさー、冒険者登録のときにいわれた特典を使わない?」
「えっと、たしか戦闘に関する講義を無料で受けられるんだったよな。」
「そうそう。スキルの使い方もだけどさ、戦えないとやばいじゃん。この世界では…‥それで!早速明日行かない?予定がなければ!」
「いいんじゃねーか?るなさんのいうとおりだし、戦えないとやばいしな。」
「僕もいいと思うよ。早速明日いこうね。」
「…‥よし、まじめな話はこれくらいにして、ラノベの話しようよ。」
「「賛成!!」
こうして晩飯まで語り合い、1日目は終了した。