冒険者登録と説明
「えっと、こんな感じですか?」
登録票には、名前や年齢、種族なんかを書く欄がある。
「はい、承りました。イタチ様、エン様、ルナ様ですね。えっと、チーム申請はいたしますか?」
「あ、お願いします。」
「はい、ではこちらの記入もお願いいたします。」
その紙には、チーム名や参加人数、参加者の名前を書く欄がある。
「えっと、お願いします。」
「はい、『血の夜に響く鎮魂歌』ですね。では、この水晶に魔力を通してください。できない方は、血を一滴こちらにお願いいたします。」
まだ3人は魔力の流し方を知らない。そのため、血を一滴ずつ垂らすことになった。
「では、こちらが冒険者ギルドの主な説明書です。こちらを読んでお待ちください。」
説明書には、ありがちなことが書いてあった。
「うおー!テンプレだー!」
「ね、やっぱり日本人はすごいなー!想像だけで異世界をかけているなんてさ。瑠奈ちゃんもそう思うよね!」
「うん、勿論だよ!だからこそ、小説家になりたかったんだよね。」
「へぇー、そうだったんだ。でも、瑠奈ちゃんならできそうだけどなぁ。」
「そ、そうかな?ありがとね、焔君。」
「イタチ様、エン様、ルナ様、登録が終了しました。こちらへお願いします。」
「はい。」
「ねぇ、そういえばさ、あの紙渡してなくない?」
「ああ、そういえば…」
「忘れてたね。」
「では、こちらが登録証になります。」
「あの、渡し忘れてたものがあるんですけど……」
「…‥えっと、ではお預かりします。もうしばらくお待ちください。」
周りには、クラスメイト達の姿はなかった。
「そういや、あいつらいないよな。全然気にしてなかったけど…」
「…‥確かに。」
「どこ行ったんだろ?」
「えっと、イタチ様、エン様、ルナ様、こちらへどうぞ。別室で係の者が待機していますので…‥」
そういって、奥の部屋へと通された3人。
「ようこそ、使徒の皆様。先ほどまでの無礼をお許しください。……改めまして、副ギルドマスターのリカルドと申します。以後、お見知りおきを。」
「よろしくお願いします。……えっと、それで登録は?」
「はい、登録は無事に終了しています。こちらでは、使徒様方のみの特典や優遇について話させていただきます。……よろしいですか?」
「「「はい」」」
「それでは、ご説明いたします。」
話を簡単にまとめると、
1 どのギルドでも自由に依頼を受けられる。
2 依頼未達成の違約金が半額になる。
3 ギルド所属の店や宿では安くなる。また、ツケもできる。
4 戦闘に関する講義を無料で受けられる。
などである。
「…‥しかし、そのかわりに魔王や魔物などの被害が拡大した場合、積極的に参加していただければと思います。説明は以上ですが、何か質問はありますか?」
「いえ、丁寧にありがとうございました。」
~登録票~
名前:
年齢:
種族:
得意な武器:
使える魔法:
備考:
~チーム申請票~
チーム名:
参加者名:
参加人数: