時間は無差別に過ぎて、桜も桜吹雪と化す。
はい、どうもこんにちは、うさぎたべたいです。
なんか小説を書きたくなってきた秋ですね。
尚、文法や誤字、脱字があったらお願いします。
これは一話からありますので、もし読んでなければそっちの方から読んでくれると幸いです。
あ、璃江高校と読みます。わかりにくくてすみません。
「あともう少し!がんばろう!」
「うん!」
俺らは最終下校時刻という概念を忘れていた。いや、あの時だけは忘れていた。
幸いのことに彼女が突如、勘のいいことに最終下校時刻のことを聞いてきてくれたからこそ良かった。だが俺たちは状況が悪い。ここは自分の昇降口から遠すぎるし、おまけに三階からスタートなのでもう無理だと思っていた。俺達はここまで頑張ったから少しくらい休んでいい、いいよな?
「なぁ...もうめまいしてきた、休んでいいか...?」
「ねー!!もうついたよ!間に合ったよ!」
「...。」
彼はもうそこに倒れこみ、もう返事もない。ただのしかばねのようだ。
「ねえねえ??無視はどうかと思うなぁ...って大丈夫??」
「...。」
「ねー!って大丈夫??」
「...。」
「だれかー!!いますかー??」
彼女は必死に助けを呼んだら、1人の包帯を手に巻いた怪我をしてそうな少女がいた。その少女が急いで駆けつけてくれた。
「孤独の夜中、そして貴方は絶望の雄叫びをした、それは我の助けが必要か?」
「すみません...何言ってるかわからないです...あの...腕大丈夫ですか?」
「ああ、これは怪我ではなく封印され((((」
「それよりも早く蒼汰くんを...!」
「彼は我の契約された朱色の数滴が滲んでるの...」
「あの、蒼汰くんの家ってどこかわかりますか?」
彼女は華麗に痛そうな人をスルーするのが得意そうだ。でも効果は今ひとつだ。
「おはよう...ってごめん」
「おお!これは我の呪文✝ザオ○ク✝の効果のおかげだな!」
「いやここでドラ○エのこと言われても、というか((((」
「お二人さん仲いいですね!蒼汰くん!大丈夫?」
「ああ、ごめんな、倒れてしまって」
俺は従姉妹がいることに驚いているんだよ。なんでここに。
「というかなんでお前ここにいるの?なんで?」
「それは...まぁ...///」
「とりあえず帰るぞ」
「承知いたしましたわ」
「うんっ!」
と、三人で帰る事になった。いやなんでいるの。
「そう、蒼汰氏の隣にいる儚い少女はなんという名で?」
「ああ、ここにいる方は白江由希だよ」
「では、白江氏と呼ばせてもらうぞ」
「うん!よろしくね!名前は...なんだっけ?」
「我は霧矢安奈と申す。蒼汰氏の従姉妹であり永遠の絆を築く選ばれた人だ。これからもよろしくな、それにしても名前すら聞いたことないぞ」
「あ、今日転校してきた娘だよ、だから仲良くしてくれ」
「承知した。」
なんだ永遠の絆を築く選ばれた人って。まぁ従姉妹だから許容範囲ではないけど許す。蒼汰と書いて矛盾って読もうとしたことは内緒。
「白江氏は何処に貴方様の教会は存在するの?」
「えーっと、蒼汰くん言ってる意味分からないから翻訳して...じゃなくて教えて!」
「たぶん住んでるところ聞いてるんじゃないのかな?」
「あーえっと、あそこにある屋根が緑の家!」
「ホントなの!?」
中二病で痛々しい従姉妹が今初めて俺の目の前で普通の女子がいいそうな言葉を発してくれた。中二病はいつ治るんだろうね...
「おーそうなんだ俺の家はその家の三つ先にある家だよ」
「ほんとに!?やったぁ!勝った!今日はパーティーだぁ!」
「どこかしらの名言をまた無意識に言ってるんだけど...」
「ん?今なんか言った?」
「いいえ、特には何も。」
「今日は星夜の宴を開くのか?」
「今日は金曜日だから俺の家で転校祝いをしますか!」
「わかった!何時から転校祝いを開くの?」
「7時40分くらいに俺の家な」
「わかった!」
「承知したわ。」
と、言いみんなは転校祝いで各自の家に準備しに行った。いやぁ、突然の予定だから来てくれるかな、先輩。ちょっとだけ怖いけどまぁそこは勇気と愛さえあればきっと大丈夫なはず。きっと。
後輩もきてくれるかな?朝あんなことあったからなぁ...。あれは修羅場だったから今思い出すと辛い。あれは辛すぎる。
陽菜は強制だ。強制。
と思いながら彼の家のドアを開け、挨拶をした。
「ただいま~」
「おかえり!お兄ちゃん!」
「あのさ~今日、五人くらい来るから今から買い出し行かないか?」
「わかった!何時くらいにくるの?」
「7時40分くらいに来るよ~」
「わかった!じゃあ行きましょ!」
「おう」
と言って兄妹で玄関に座り、靴を履いてった。そして迷子防止のため手を繋ぐ。小さい頃からいつもしてきたことだ。迷子防止のためだからな。
「お兄ちゃんの手っていつも暖かいね...////」
「それいつも言ってないか?あまり言われると恥ずかしいんだよ!」
「お兄ちゃんってツンデレなの?///」
「なわけあるか!」
ありさはそういいながら照れてる。いつものことか。
夜空が綺麗だな。それに桜がちょっとだけ散ってる。夜桜って感じか。
「夜空って綺麗だよな。」
「素敵だね...!」
「...着いたな、ありさのチョイスで品物買っててくれるか?俺は少し連絡してるから先行ってて」
「わかった!僕お金持ってないからちゃんと来てね!」
「ああ、わかった、では」
ありさはそう言ってショッピングカートにカゴを載せ、買い物をしていった。俺は、とりあえず手強そうな先輩に連絡をかけてみる。俺ならできるはずだ。
「もしもし、黒崎先輩」
「なによ、蒼汰」
今、勝負の宣言をした。
「今日7時40分から宴会やるのできてくれませんか?」
これはまずい。まずい。
「なに、なんで行かなきゃいけないんです??」
「先輩に紹介したい人がいて...」
「誰?男なの?女なの?それとも何なの?」
「女性の方です...」
「なんで?私行く必要性ないじゃん」
針が一本と。
「えっ、それはちょっと」
「それは行く気にはならないわ」
針が二本と。
「来たらなんか手料理作るので!!!(血涙)」
「おっ、それだけのために行こうかしら」
「えっ?」
「貴方の手料理は美味しいから興味があるわ」
「ありがとうございます!!!!!」
「では、7時40分にそっち行くわね」
「はい!!」
俺は勝った。勝ったぞ。失ったものは少ない。多分。
次は後輩だ。先輩はいい感じに立ち回ったとしても後輩は朝冷酷な目線に見られてしまってる。これが一番むずかしい。
「もしもし、紗倉さん」
「もしもし、こんばんは、先輩♪」
今、勝負の宣言をした。
「どうしたんですか、急にさくらに電話かけてきて」
「いや、今日7時40分に俺の家で宴会をするんだけど...」
気まずい。かなり気まずい。死にたくなるほど気まずい。
「さくらで良ければいってもいいんですか??」
「いいよ全然!では切るね!」
早めに切りたい。という心情が高まってしまった。
「わかりました!すぐ行きますね!」
よっしゃ。楽勝。
よし、俺はありさのもとへ、行くか。っていいながらありさ背小さいから探しにくいんだよなぁ...
兄としてかなり妹をdisったことは誰にも言わないことにしておく。
「なぁ、ありさ、いまどこにいるか?」
「あーえっと牛乳がいっぱいあるところ~」
「わかった、すぐ向かう」
「なんでお兄ちゃんは私に電話かけてきたの?」
「お 前 の 背 が 小 さ い か ら に 決 ま っ て る だ ろ」
つい本音が。
「もうお兄ちゃんなんて知らない!」
「ありsy...」
切られた。ごめんな、ありさ。三割ぐらいしか謝る気はないけど。
「あ、お兄ちゃん!今こんな感じなんだけどいい感じだった?」
「ごめんな、ありさ」
「いや、ぜんぜん気にしてないよ!むしろ牛乳を買う気になったよ!」
「えっ」
「どうしたの?」
「あの...牛乳の本数多くね?いや多くね?」
「えっ?12本しかないじゃん」
「いや待てよそれしかも高い牛乳じゃん!!」
「え?一本216円しかしないんだよ?」
今の妹はかなりゲス顔だ。助けて。だれか。
「”しか”ってなんだよ悪意の塊じゃん!」
「まぁいいよね!いこいこ~♪」
「ええ...」
死亡確定じゃん。悲しいなぁ。
「じゃあおうちにかえろうか♪」
「重いんだけど肩辛すぎて泣きそうなんだけど」
「これはお仕置きなの♪」
「ドSでもいいから俺をいじめないで...。」
「ん?今なんかいった?」
「いいえ。特には。」
可哀想で憐れな兄と能転気で無慈悲な妹が彼らの玄関に姿があった。
To be continued...
次回作もよろしくお願いします。