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Love Emotion  作者: うさぎたべたい
1/3

無慈悲な学校生活の始まりはいつも残酷。

「蒼汰の...ことが...ね...」

少女の勇気が心の中で好意と戦っていた。



俺は神山蒼汰(かみやまそうた)、現在高校二年生。今は俺と妹で暮らしている。


短い針が5を指し、長い針が8を指している時計が俺のそばに置いていた。その時、一筋に聞こえたインターホンの音に鼓膜を震わせた。

「おはよっ、今日も学校行きましょ!」

「おはよっ...ってなんで今お前いるん...」

「今から、ね?」

「いやだからちゃんと時間みてくれよ...」

「何よ今は6時40分だよ早くしてよ!」

「え...?今5時40分ね...」

「えええええええ!!!」

「ではおやすみ。」

「いや起きてよ!!」

「なんで...」

「起きなさいよ!もう6時...じゃなくて5時だよ遅刻しちゃうでしょ!」

彼女は俺の隣に住んでる赤髪少女の夏海陽菜(なつみひな)。小学生からの幼馴染だ。

そういえば今日は始業式だ。


「じゃあ六時になったらまたインターホン押すから早く準備してよね!」

「おう、あんがと」


そこに立ってる小柄の妹が俺に話しかけた。


「おはよ!おにいちゃん!」


俺の妹は神山亜里沙(かみやまありさ)。天真爛漫の僕っ子だったりする。とても優しい。


「お、おはよう、ありさ」

「早く来てね~ご飯もう作ってるから!」

自分の部屋から出てリビングに行ったら、妹らしい料理がおいてあった。とても美味そうだ。


「いただきま~す!」


「んー美味しいよ、この料理好きだわ」

「ほんと!良かったぁ~味見してないからちょっと心配してたけど...お兄ちゃんがそう言ってくれたらうれしいなぁ~///」

「おお、でも塩気つよいような???」

「うぅ...」

そんな会話をしながら朝ごはんを食べていたら目が覚めてきた。


ピンポーンッ

「お兄ちゃん~隣の夏海さん来たよ?」

「ああ、ありがと、いってきます、ありさもちゃんと学校いくんだぞ」

「わかった!いってらっしゃーい!」


俺は玄関のドアを開けた。

「おはよう!蒼汰!」

「やあ、二回目の挨拶だな」

「なによ!挨拶するたび 友達増えるね!って知らないの?」

「それ地味に全日本のトラウマだからね...」

「ん?今なんか言った?」

「いいえ、特には。」


いつも彼が歩いている通学路は桜舞っていた。その木の下で歩いていた彼女がいた。

「いや~桜きれいだな。」

「神山先輩...!」

「えっ...蒼汰って後輩と付き合ってたの??意外だな...」

「いや待てよ俺は木のほうできれいだなって言ったよ!いやまじで!」

「え...?神山先輩...こんな女...じゃなくてこの赤髪の先輩と付き合ってるんですか??」

まずい。これはまずい。なんか自分浮気男という不名誉が付きそうな予感しかしない。助けてくれ。だれか。

「お兄ちゃんー!!忘れ物~!!」

「おお、ありさ!ありがと!お兄ちゃんと学校行こな~(白目)」

「って言ってももう目の前だけどね!お兄ちゃん!ばいばい!」

「は?、え?」


始業式が始まり。今日から俺たちの学校生活が始まる...

もうこれやっていけないよ...


「今日から新しいみんなのお友達がこの学校に転校してきます、どうぞ」

「おおw」

「新しい子かなぁ?」

「かわいい娘だったらいいなああぁぁ」

「あぁ^~いい天気だなぁ^~」

「我のこの混沌[カオス]なる森羅万象の剣【ブレイン・リサイズヴォイド】に裁きを...」

そんな歓喜の声や少し不安の中、一人の少女がみんなの視線を奪うように集中した。1人の少女が黒板に名前を書いている。

白江由希(しろえゆき)といいます。よろしくです。」

「じゃあみんな白江さんと仲良くしてね!」

「は~い」


俺はこのとき本を読んでいて名前すら覚えていない。それより話すら聞いていなかった。それが節かわからないが、転校してきた彼女が彼の席の隣だった。

「よろしくね!名前なんていうの?」

「ええっと、あの、神山蒼汰っていいます...」

「へ~いい名前してるね!」

「そういうド○クエでありそうな言い方はやめてくれ...」

「ん?今なんか言った?」

「いいえ、何も言って(小声)ないです。」

「そんなことより、僕の名前...わかる...?」

「えーっと、あれ、あれでしょ...w」

「えー!わからないの!さっきいったのに!バシンバシン」

「ごめん...ってそんなに痛くない...w」

そんな会話をしてる中、もう日が下がろうとしていた。

「あ、そうだ!もしよかったら俺が校舎を案内しようか?」

「いいの~!やった~僕、と~ってもうれしい!」

「ああ、大丈夫だよ!」

このときに彼の微笑みは彼女にとっては輝いていてすごい愛らしい笑顔だった。


「ここが美術室。そして奥にあるのが視聴覚室。でもう一個奥にあるのが理科室だよ!」

「おお!ありがと!多分二分経ったら忘れちゃう(笑)」

「はええなうぉい!」

「えへへ~w記憶力ないからさw」

「いや最低の記憶力身につけてくれよ...」

「ん??今なんて言った???」

「いいえ。なんもいってないです。」

「そっか~では引き続き案内してね~」

「お、おう!」

俺はこの時、思ってしまった。彼女は天然少女だということを...

って言っても可愛いなこの子。

「あのさ、喉乾いたから自販機でコーヒー買ってきていい??」

「あ、分かった僕も行く!」

奢ってあげたらなんかFoo↑ってなりそう。いや、妄想はやめよう。現実を見ようか。そう。現実をね。

「あ、なんか飲むか?」

「え、いいの!」

「いいぜ!何がいいか?」

「ん~じゃあ僕牛後の紅茶がいいな!」

「わかった!じゃあ俺はREMIX coffeeかな...」

俺は自販機のボタンを押していく。

「お~結構斬新だね!」

「まぁ甘いけどうまさ引き立つから好きだなぁ」

「お~感想も斬新だね!」

「って俺のこと煽ってるだろ」

「ばぁwwれたwwwww」

「それはとてもとてもとても気に入らない」

とても楽しい。新鮮。なんだろう。

「じゃあ案内再開するね」

「わかった!よろしくね!」

彼らは三階の廊下を歩いて行く。

「あ、ねね、この学校に最終下校時刻ってある?」

「いやあるけどいまは...って!!!あと五分で最終下校じゃん!!!」

「は?なんし」

「いや諦めんなよ!諦めたらそこで試合終了。だよ!!」

「わかった、走ろう。」

彼らは走り続けた。かの邪智暴虐な最終下校時刻よりも校門をでなければならない。彼らには走ること以外許されない。いや、許さない。

「白江さん...もしかして運動音痴?」

「そんなことない...し...はぁはぁ...」

「いやもう死にそうやん!ほら!」

俺は彼女に手を差し伸べた。繋いでくれるかな?

「いいの...?」

「ああ、俺ら頑張ろうぜ」

「わかった、がんばる」

ちょっと手ちっちゃいな。って思ったことは内緒。

「いや補助入れたけどもう死にそうやん!」

「ごめんね...」

かわいいなおい。ってあと二分...

「はい、背中乗って」

「いやいやいやいや恥ずかしすぎるってば!!」

「あーあと二分しかないな~」

「わかったよ...////」

あ、結構軽い。って可愛い。

「軽いから割と速く走れるわ」

「そう?割と最近夜食多かったから重いかと...」

「そうでもないよ?って速すぎィ!!」

「いや驚きすぎww」

「しょうがなくね?」

疲れた。疲れた。もう走りたくないなぁ。

「ついた~靴履こ~」

「校門までが下校です。頑張りましょう。」

「女の子運び一つ入りましたぁ~」

「は?流石に恥ずかしいから走るぞおい」

「え~たのしかったのに...」

「しょうがねぇなぁ途中で下ろすからな?」

「やったー!」

俺ってこの子だけには弱いのかもしれん。割とまじで。

「じゃあ校門まで走ったら乗せてやるから頑張るぞ」

「うんっ!」

ってあと27秒しかないやん。早くしなければ。

「あともう少し!がんばろう!」

「うん!」

彼は旗を上げて微笑みの宣言をするか、それか、旗を下げて悔やむ宣言をするか...?

To be continued...

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