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たまごかけまんまの詩集

私は連続殺人鬼



目を閉じる



「今日」が静かに息を引き取った







目を開く



「今日」がジリリリと大声で産声をあげた









「今日」だった「昨日」は



裏庭に小さな墓標を立てていた









「今日」は



走り回ってなどいなかった



叫んでなどいなかった



泣いてなどいなかった



笑ってなどいなかった









エスカレーターでは足を止め



理不尽には頭を下げ



ドラマは早送りで眺め



友人の話には愛想笑いを浮かべていた





誰かが言った無限の時の中で









目を閉じる



私はまた布団の中で



74億の「今日」を殺す

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― 新着の感想 ―
[一言] 74億の今日を殺す、だから連続殺人鬼。 独特な語感に軽やかな始まりから、最後の言葉が重く響いて面白い作品でした。 始まりは自分の今日に対する殺人だと考えていましたが、終わりを読んで明確な殺意…
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