第十話 待ち構える魔王の様々 その2
少し、文字数少ないかな?
ちょいと反省してます…
「…おい、シュロ、何かしたか?」
ブラドはそんな事を言ったのでドアを開けた先を見ると、魔王が睨みつけてました。
「ブラドさん、どうして自分前提で悪い事をしたと決め付けるのですか?」
ブラドさんこそ、何かしたんじゃないのですか?」
「冗談を言うな、私がどれくらい慎重に生きてきていると思っているのだ?」
聞いていて情けなくなるだろう。
しかし、それくらい怒らせると非常にマズい人物は明らかにお怒りなさっていた。
「あら二人とも来たのね。
殺しはしないから、こっちにいらっしゃい」
そうして前置詞を『殺す』と表現していて、いらっしゃいというのですか?
「最年長のブラドさん、お願いします」
「ここはシュロくん、店長として…」
そういうやり取りをして、ブラドはセリカの方に顔を向けると…。
「うぐっ、何だっ!?
何も見えんっ!!」
…もがき苦しみだした。
そんな反応見せたら、顔戻せないじゃないですか…
当然逃げる、しかし…
「あっ、あれ?」
気が付くと店内にはブラドもダロタもいなかった。
セリカとシュロだけとなっていた。
「シュロ、コレは一体どういう事か説明してもらいましょうか?」
そう言ってセリカが取り出したのは、シュロが町のくじ引きで当てたキックボードだった。
自分は余りこういう乗り物が好きではなかったので、妹にやろうと考えていたのだが3歳なので年齢的に危険と判断して、ダロタにプレゼントしたのだ。
「…あの、それが何か?」
「こういうのをどうして私にプレゼントしないの?」
「目に何らかの力を込めて睨まないでくださいよ。
大体セリカさんは空を飛べるのですから、必要ないでしょう?」
「ふ〜ん、じゃあ何、貴方はそう言って一生、私にプレゼントしないの?」
「一生って何ですか、そんな事はないですよ。
キックボードにしても、ダロタの一歩は自分達より、小さいのですから不憫だなと思って、いつも働いている社員へのボーナスだと思ってくださいよ。
あっ、というより。
思い出しましたけど、カジノの時にピアスをプレゼントしたじゃないですか?」
「それだけで魔王である私が満足するとでも思う?
大体何、ボーナス?
そんな理由で、貴方はダロタにプレゼントして、オークライダーを生み出したとでもいうの?」
「まあ、そうなりますね」
意外とネーミングセンスあるなと感心しながら、セリカを改めてみると何やら考え込んでいた。
「あの、セリカさん?」
珍しく考えていたので、聞いてみると何やら悪寒が走った。