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異変  作者: 鈴仙R
1/3

崩れ始めた日常

どうしてこんな事になっている…

ちょっと前まで…ほんの一時間前までいつもと同じだったじゃないか…なのに…どうして…



異変が起きた時、ボク達は学校の文化祭の準備をしていた。

材料がきれたから買い出しに行った。

「えっと…足りないのは…ガムテープと、絵の具の赤を2本ほど、黒のマッキー3本か…高校生になってお化け屋敷はないな…」

メモに書かれている必要なものをかごにいれてレジに行ったところで、メールが来た。

ボクは

「遅い!!なにやってんの」

と言う文脈を想像した。

しかし、内容は

「今すぐ学校に戻ってきて!材料はなくてもいいから!!」


なにが起きたかわからないけど、多分、何か事故が起きて力仕事がいるのだと思った


店員に金を払って自転車を飛ばして息を切らせながら、教室に戻った


教室の中に変化はなかった

「おいおい…何事かと思ったのに何もないじゃないか…」

と、呟いた時に気がついた


お化け屋敷のセットに死体があるからパッと見て気がつかなかった


人が死んでる


学生ではない、かと言って教師でもない。

見知らぬ男性だ

近くにいた幼馴染みの杉並千里(スギナミ チサト)に聞いた

「千里…何があった?」

ちなみにボクにメールを送ってきたのは千里だ

「あのね…私たちが教室で作業をしていたら…突然、扉をあけて、入ってきたの…」

「じゃあ…なぜ死んだ…」

「そのおっさん、なんか怯えてたぜ、しかも、教室に入った時にはすでに出血が酷かった」

「海斗…」

話に入ってきたこの美形の男は速見海斗(ハヤミ カイト)、中学の頃からの知り合いだ

「最後にそのおっさんが『もう…逃げられない…』ってよ」

「外で何かあったのか…」

と、言うことは…ボクはあまり外に出ない方がよかったんじゃ…、と思ったところで千里が申し訳なさそうな目をした

「それで、先生は?」

「先生なら、職員室で緊急職員会議中、人が死んでるんだから、仕方ないわよね…」

と、いうかこいつ、人が死んだことに対してまるで動じないな…

「ま、その内俺らは下校しろって言われるだろうな」ピンポンパンポーン

「って、早速かよ」

しかし、放送は思いもしない内容だった

『生徒のみなさんに告げます!!校内に不審者が侵入しました!!生徒のみなさんは放送があるまで教室のすべての鍵を閉めて待機してください!!』

「おいおい…マジかよ…」

教室内がパニックに包まれ、男子は施錠をし女子は固まっていた

「海斗、これ持っといて!!」

ボクは万一のことを考えホウキを海斗に渡した

「頼りない武器だねぇ〜」


沈黙が流れる…


放送が流れて20分は経過した


「もう…大丈夫なの…かな?」

千里が呟いたとき、クラスメイトの一人が気づいた

「ねぇ…放送…ながれてるよ…」

スピーカーに耳を傾けて見ると、確かにかすかに音が聞こえる

何かを…食べる音…

「海斗!死体の出血部分調べて!!」

「お前、それマジで言ってんのか…」

真剣な目を見せたら海斗はしぶしぶ遺体に近づき女子に一言…

見ない方がいい

と言って調べてくれた

「なんだこりゃ…歯形か?」




「まさかとは思うけどよ…ゾンビとかってオチはねぇよな…」

そう言って海斗は身構えた


しかし動かない


「待って…もしかして、今放送室にいた先生…」

考えたくなかった

きっと誰もが思っただろう…

再び沈黙が流れ、一人の女子がパニックを起こした

「嫌だ!!アタシ帰る!死にたくない!!」

ボクたちが引き留める間もなく彼女は教室から飛び出し…



死んだ


教室を飛び出た彼女は悲鳴を上げ教室の窓ガラスに血潮をかけた

教室のすぐそばに

「おい!!早く閉めろ!!」

海斗の言葉で我に帰ったボクは急いで扉を閉めようとした…


その扉の先、教室と廊下の狭間に…


何かいた

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