家賃と掃除と生活準備
5話 貸家と掃除と生活準備
貸家に入ると、ヤマタニは窓や戸を全て開けた。
空気を入れ替え、埃を追い出す。
掃除用具は、前の住人が部屋に置いていったものを使う。
ボロいが、用は足りる。
木のバケツは現代のものより重く、手首にずっしりとくる。
裏手にまわり、井戸の水を汲む。
だが、かなり濁っていて飲めそうにない。
綺麗な水になるまで、何度も何度も汲み上げなければならなかった。
十数回目でようやく水は透明になった。
葉っぱが混ざっていたが、手でよける。
部屋の叩きで蜘蛛の巣やすすを払い、雑巾でテーブルや椅子を拭く。
床はモップで擦ったが、どうにも完全には綺麗にならない。
「まぁ、こんなものか」
とヤマタニは諦め、窓の掃除に取りかかる。
今日の掃除はここまでにして、明日は生活用品を揃えよう。
そして、いよいよ引っ越しだ。
不安はある。
だが、ヤマタニは胸の奥でほっと息をついた。
ようやく、まともに暮らせる場所を手に入れたのだ――。
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井戸水子供の頃使いましたね。呼び水してガチャポンプで、水が出てもすぐ手で受けなくてはならなくて、上手く使えなかった。




