護衛ミランド
第39話 護衛ミランド
ヤマタニの護衛、ミランドは商人協会から派遣されてきた。
初めてヤマタニに会ったときの印象は、ただの渋い中年――そんなふうに思った。
しかし、彼の実力を知るとその考えはすぐに覆された。
一人で商会を立ち上げ、数々の発明を生み出している。
さらに孤児院を建て、炊き出しを行い、利益の大半は孤児たちのために使われているらしい。
ただの愚か者だろうか。
この治安の悪い街の中で、彼はあまりに無防備だ。
人のことを気にしている場合ではないはずだ。商会には常に危険が付きまとう。
悪人からすれば、金を持ったカモ――それが商会であれ孤児院であれ、関係ない。
もちろん、盗賊は存在する。
相棒のカミルと共に目を光らせていないと、いつ襲いかかってくるか分からない。
油断はできない。
だが、だからこそ守らねばならない。
俺もカミルも孤児だった。
だから、この人を守りたいと思った。
こんな慈善家は、早死にするタイプだろう。
それに、こういう人が世の中にいなければ、世界は真っ暗闇になる。
だから、今日も俺たちは、相棒と共にガードを続ける――ただそれだけだ。
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まえに作った「トオルが通る異界の門」という作品をRPGツクールに入れて遊んでました。この話はちゃんと完結してて面白いと思うのですが、読んだものいわく、家庭愛情物語だから却下だそうです。
血も涙もないんだから…。




