アークガイルと貴族
閑話 アークガイルと貴族
暗闇の中に、ひとつの窓の灯りが浮かんでいた。
それは、ある貴族の屋敷の一角である。
重厚な扉の向こう、豪奢な部屋にアークガイルは呼び出されていた。
貴族はワイングラスを揺らしながら、低い声で言う。
「最近、孤児の質が落ちているな。」
アークガイルは一瞬だけ眉を動かす。
「……どういう事でしょう」
「数が減っている。以前のように集まらん。」
貴族の視線が鋭くなる。
アークガイルは静かに答えた。
「それは――マルペン商会のせいです。」
「マルペン?」
「はい。あの商会が、防犯用の発明をばらまいております。」
貴族は怪訝そうに眉をひそめた。
「発明だと?」
「はい。孤児どもが使う簡単な防犯具です。」
「例えば?」
「灰と粉末の辛子を布に包んだものを投げつけてきます。
目に入ると、しばらく何も見えません。」
「ほう……。」
貴族は少し考えるようにグラスを回す。
「顔を覆えば済む話ではないのか?」
「それが……他にもございます。」
「大きな音を出す筒や、悪臭の汁を詰めた玉を投げてくるそうで。」
「捕まえるのが、以前より難しくなっております」
貴族は小さく舌打ちした。
「……そうか。」
少しの沈黙。
やがて貴族は興味を失ったように言った。
「まあいい。方法はいくらでもある。」
「他の手を使って、子供を連れてこい。」
「……かしこまりました。」
深く頭を下げるアークガイル。
しかしその胸の奥には、黒い怒りが渦巻いていた。
(マルペン……ヤマタニめ)
あの男を――放ってはおけない。
アークガイルの瞳が、暗く光った。
屋敷と言えば、小屋作りは楽しいですね。
動画で色々みましたが、すごい人になると木の伐採から皮むきから製材し、基礎工事何かもやってますね。
水道、下水管は専門業者かな。でも在来工法で立派な家にしてましたよ。




