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ヤマタニ過労で倒れる
20話 ヤマタニ過労で倒れる
一週間ほど、ヤマタニはベッドで寝込んだ。
医者の診断は「過労」。
もし家族がいれば、この時間に世話をしてくれるのだろう。
しかし、孤児院の子供たちや工場の従業員たちも、今の自分にとっては家族のような存在だった。
いつか彼らが大人になったとき、きっと助けてくれるかもしれない。
別に恩を着せるつもりはない。
ただ、自分の世話をしてくれる誰かが一人でもいてくれたら、と思っていた。
じっと目を閉じる。
誰もこないか。少し寂しい。
しばらくすると、店の娘ウテナがそっと麦粥を持ってきてくれた。
さらに、代わる代わる少年少女たちが見舞いに訪れた。
胸が熱くなり、涙がこぼれた。
布団を被って顔を隠しながら、静かに泣いた。
浮浪者の子供たちは、本当にヤマタニに感謝してくれていたのだ。
人の優しさに触れ、深く心を動かされた瞬間だった。
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彼がこれいい話だと、珍しけ褒めてくれた。
主人公なんでも万能過ぎるけど、実は身体があまり丈夫じゃない。
しかも布団かぶって泣くシーンがいいらしい。




