ゼンマイ式おもちゃと従業員の選抜
第14話 ゼンマイ式おもちゃと従業員の選抜
限定品や新しい動く玩具は、よく売れた。
お土産やプレゼントにはちょうどよいだろう。
ヤマタニは金属のくずを丸め、ゼンマイを作ってみた。
これで安価な玩具が作れる。
試作第一号は、ゼンマイ式の馬車のおもちゃだ。
従業員に見せると、目を輝かせて喜んでいた。
「よし、これも商品にしよう。限定100個だ」
銀貨1枚程度なら、裕福でなくても買えるだろう。
生産には、再び浮浪者を雇うことにした。
これまでの従業員はとても忠実で真面目だから、安心だ。
手先の器用な子を選ぶにはどうするか――
簡単なテストを考えた。
早速、木で積み木を作った。
丸い円柱、四角、三角、長方形――さまざまな形を用意した。
「これを組み合わせて、言った通りに早く、正確に完成させられた人が合格だ」
安いパンもたくさん用意した。
「パンが食べたければ、テストを受けるんだ。
合格すれば工場で働けるぞ。寮と食事付きだ」
この言葉に、少年少女たちは一斉に集まった。
工場の周りには、何十人もの浮浪者が押し寄せる。
課題をやらせたが、最初はパンしか見ていない。
先にパンを食べさせ、お茶も出すと、あっという間になくなった。
みんな、相当腹を空かせていたのだろう。
しかし、一度に全員を受け入れるわけにはいかない。
次々課題をこなさせるも、多くは弾かれた。
雑な積み方や不安定なやり方、理解力の不足――理由はいろいろだ。
それでも、きっちり門を揃え、課題を正確に理解して完成させた子が五人いた。
二人でも十分だろう――ヤマタニはその二人を雇うことに決めた。
まずは食べ物を与え、風呂に入れ、作業着を着せた。
子供用の作業着はないので、少し工夫して対応する。
こうして、ゼンマイ式おもちゃの生産が始まった。
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面接官をやった経験があります。しっかり話が出来る人。内容が理解出来る人。
あとは態度など、事前に用意された質問事項などをやるだけでした。
なんか自分が緊張しましたよ。




