新商品と売上トラブル
第13話 新商品と売上トラブル
お茶入りのロウソクと石鹸は、安定して売れていた。
しかし、ヤマタニは新たな商品を開発した。
現代の便利品を真似しただけだが――花の香りの石鹸である。
香料の抽出に少し手間がかかり、時間を要した。
ロウソクも改良し、部屋の芳香剤として、鈴蘭のような香りをつけた。
花オイルは大量に作れず、限定100個の販売となる。
大規模な花畑が必要だが、今は準備できないからだ。
模型は木工職人に外注し、駆動部は自ら組み込んだ。
人形が家の中や庭をクルクル回るもの、猫とネズミが回るもの――バリエーションを増やした。
金持ち向けに仕様を凝らし、金貨5枚ほどの価格に設定した。
大量生産できれば、もっと安く提供できる。
モーターの動きを歯車やクランクに伝えれば、楽しい動く玩具にもなる。
さらに凝ったもので、宝石を散りばめたロマノフ王朝のインペリアルイースターエッグのようなものが作れたら、莫大な利益も夢ではない。
そんな日々が続いたある日――売上金に大きな狂いを発見した。
これは見過ごせない。ヤマタニは、店の二人を呼び問いただす。
「いいえ、私はやってません!」と娘は声を張る。
大人のほうは、しどろもどろに言い訳する。
「おれは、その、あの…」
よく聞けば、大人の方が金を使い込んでいたらしい。
小銭を少しずつ抜き取っていたのだ。
主人公は解雇を告げた。
すると大人は必死に懇願する。
「金は働いて返しますので、続けさせてください!」
返済されるのは良いが、癖の悪い人物は信用できない。
ヤマタニは思案した末――
「もう一度だけチャンスをやろう。次にやったら衛兵に連れて行ってもらう」
と告げた。
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ロウソクは作った事ありますが、石鹸はありません。
ただロウをお湯で溶かし、ロウに紐をつけただけです。
子供のころはこんな遊びしましたね




