異世界での工場とアルバイト雇用
11話 異世界での工場とアルバイト雇用
北西に新たな工場を借りた。
自室では量産に限界がある。
ヤマタニは街を歩き、使えそうな少年少女の浮浪者を見つけると、食べ物を渡したり、話しかけたりした。
少しずつ仲良くなったら――工場で働かないかと声をかける。
やがて、三人の浮浪者を雇うことになった。
工場の隣に下宿を借り、住まわせる。
給料は、食べ物、服や靴、住居、それに諸費用を引いた額を渡す。
工場脇に空き小屋がある。
小さな子供が震えていたら、そこに住まわせた。
孤児院とまではいかないが、雨風が防げる。
野菜屑スープをあげたら喜んで食べてくれた。嬉しい。
だけど、スープを平らげても腹の虫は収まらなかった。
「すまない。今日はこれが精一杯…」
「うう…」
感情が込み上げてきて、思わず顔を背けた。
「大丈夫。ごめんなさい」
逆に子供に気を使わせてしまう。
しかしも自分の分はない。水をがぶ飲みする。
雇った二人ケン、ロミオの少年には、石鹸とロウソクの作り方を付きっきりで教えた。
少女ウテナは、売り子として活躍してもらう予定だ。
しばらくは様子見期間とする。
見込みがありそうなら、雇用を継続する。
期間アルバイトという形で雇い、段階的に仕事を覚えさせたら――アルバイトから見習い社員、さらに正式社員へとステップアップさせるつもりだ。
売り子は当面、主人公が付き添う。
やはり金を扱うので、大人の目が必要だ。
浮浪者の中で、使えそうな人材を慎重に見極める。
何故、浮浪者を雇うのか――?
それは、生活に困っていたからだ。
暴力や圧力で人を従わせるよりも、恩や感謝で働いてもらう方が、長続きするし効率も良いと考えたのだ。
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自分の作品をもっとよくすると1話から11話を圧縮した方がよいと彼は言った。
その言葉に衝撃を受けた!
話をそんなに削るのは、正直自分の身を削る思いがした。だから強く抵抗して却下した。
仕方なく妥協案で追加したり、閑話をいれた。
なかなか、そのときの修正はきつかったです。




