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プロローグ

初めまして、藍崎蓮葉(アイザキレンハ)です。これは小学5年生から書いていたものを編集や修正、設定変更などした物語となっています。きっかけとしては、この物語は誰一人として読ませたことはないので、試しに投稿してみようと軽い気持ちでやりました。作品としてはフェアリーテイルや七つの大罪などに近い世界観と物語になっています。一読していただくのでも幸いです。これからもボチボチ書いていこうと思います。

 戦火舞う日々の中、一人の子の父母が戦死した。その子は幻獣キリンにあずけられ何不自由なく育てられた。勉学も道徳も体術、魔術などもれなく身に着けた。更には本当の親みたいに愛情も与えられる限り沢山与えた。少年が物心ついたときだった。キリンは彼から姿を消し、残したのは木製テーブルに置いてあった手紙だけだった。少年は手紙に書いてある通りに、家を出てとあるギルドへと一人向かった。

 魔法歴七二六年、少年レイ・キルミウスは依頼を終えて、ギルドに帰る途中であった。

「あれ?迷った?」

ここはダムガルジ南東に位置する貿易漁港の町、シプラス。レイは近道をするためにその町の裏路地を歩いていた。

「うーん、こっちか?」

初めて通る路地裏で、勘を頼りに先へと歩く。段々と本道から離れていき、人気がいない道を進んでいく。十字路を通りかかろうとした時だった。右の路地から群青の長髪と赤褐色の瞳をもつ少女が走ってきた。お互いに目が合った時にはすでに遅かった。

「あっ。」「えっ?」

瞬きすら許さぬ瞬間、二人はぶつかり、レイはこけることなく耐えることができたが少女はぶつかった衝撃でよろけてしまい、足を挫いて倒れてしまう。少女が持っていたのであろう袋から果物がこぼれ落ちる。彼女はすぐに散らかった果物をかき集める。

レイは彼女の袋からこぼれた林檎や蜜柑を拾い集めるのを手伝い彼女に渡す。

「ほら、大丈夫か?」

「うん、大丈・・っ‼」

左足を抑え、痛みを訴える。

「どこだー‼泥棒娘ぇー‼」

「くっ‼」

男の低い声が路地裏中に響き渡る。何度立とうとしても彼女の足に痛みが走り、思うように動けない。

「見つけた。さぁ、覚悟はできているだろうな。」

店主らしき巨漢が屈んでいる彼女に迫る。

「待て。俺が払おう。いくらだ?」

レイが巨漢と彼女の間に割って入る。

「なんだ、お前は⁉」

「いいから、いくらだ?」

レイは店主に言われた金額を払い、店主は唾を吐き、その場から去ってもらった。

 その後、彼女のほうへと向かう。

「大丈夫か?立てるか?」

彼女は首を横に振る。するとレイは腰を落とす。

「何?私をどうするの?」

「宿まで運ぶ。その足じゃ歩けないだろ?」

レイは彼女を担ぎ、海沿いの宿まで運ぶ。

 宿へ到着し、二人分の料金を払って部屋へと入る。先に彼女をベッドへと下ろし、自分の荷物を床へ置く。そんな彼がふと彼女に視線をやると少し震えていた。

「怖がるな。足だしな。」

「え?」

「いいから。」

恐る恐る彼女はレイに足を差し出す。彼はバックパックから包帯を取り出し彼女の足を固定し応急処置を施す。

「後で宿の人に頼んで、桶と冷水持ってくるから。」

レイは宿の人に頼もうと部屋を出ようとする。

「待って。なんで連れてきたの?」

彼女が呼び止める。

「ケガしてんだろ?」

「ほっとけばいいじゃん。」

「こんな美しい群青色の髪をもつ姫様が怪我をしているんだ。紳士として見捨てるわけにはいかない。」

「うっ。」

彼女は顔を赤くし、頬を手で押さえる。

「嘘だよ。ただの情けだよ。」

「なっ‼」

彼女の顔は照れの赤から怒りの赤へと色が変わった。

「なんなのよ‼からかわないで‼」

「はいはい、安静にしてろよ。」

レイは軽くあしらい、部屋を出て彼女を一人にさせる。彼女からして、自分みたいな小汚いものをなぜ助けたのか理解に苦しむ。その苦しみを癒そうと何年振りかのベッドでゆっくりと目を閉じた。

 ふと夢に、親とのやり取りがでる。一緒にご飯を食べ、寝て、狩りをして、本を読んで、懐かしい記憶が連鎖的に浮かぶ。あの生活がいつ戻ってくるのか、つい手を差し伸べたくなる。彼はどこへ行ってしまったのか、何故自分を置いて姿を消してしまったのか。たくさんの疑問が積もる。

 身体が揺さぶられ、せっかくの癒しの時間を潰され機嫌が悪い中、彼の声が耳に入る。

「おい、起きろ。晩飯の時間だ。」

重い瞼をこすり、かすかな光を捉え改めて状況を確認する。

「ふぇえ。」

「随分ぐっすりだったな。ほら、飯だ。」

彼は市場で買ってきた弁当を彼女に渡す。

「あ、ありがとう。」

彼女は受け取ると同時にある疑問が浮かぶ。

「どうすんの、この後。」

レイが食べようとする時だった。手は止まりそっと溜息を吐く。

「この後どうすんのか。あてがないならうちのギルドに入るか?」

彼女がそれを聞いて少し心が揺らぐ。

「それとも、また盗人生活に戻り、一生そうして生きていくかはお前次第だ。」

突き放した彼の言動だが、彼女にとって残酷ではあるが、重要な選択肢なのかもしれない。

「飯食べてる時にでも答えをだしてもいいし、明日の朝まで考えてからでもいい。」

「…わかった。明日の朝までに答えを出す。」

そういって彼女は翌朝まで熟考することに決めたのだった。

 翌朝、レイが起きたころには少女は朝の支度を終えていた。寝ぼけながらも身体を起こすために洗面台へ向かい顔を洗い、自身の身支度を済ませる。

「おはよう。」

「お、おはよう。」

彼女はソファーでレイが座るのを待つ。

「じゃあ、答えを聞こうか。」

「私は、ギルドに入ることにする。」

彼の足元にあった視線は段々と反対に座るレイにへと移る。彼女を眼は真っ直ぐ、且つ光がさしていた。

「それでいいんだな、後悔はないか?」

彼の問いに彼女は強くうなずく。

「わかった。自己紹介がまだだったな。俺はレイ・キルミウス。シャイニング・ウェイ所属の魔導士だ。雷神の神の守り(ディバインブレイバー)だ。よろしくな。」

ある言葉を聞いて少し驚くが、続けて彼女も自己紹介をする。

「私はミルア・クレイミー。貴方と同じ風龍の神の守り(ディバインブレイバー)よ。」

「え?お前が?」

「そうよ。」

「…そうか、よろしく。」

ミルアが何故その魔法を持っているのにも関わらず、あの生活をしていたのか疑問に思ったが、考えるのを後にした。二人は握手を交わす。

 宿を出て、晴天にカモメ飛び交うシプラスを発ち、ギルドがある北西に位置するサリウスへと向かう。


 読了ありいがとうございます。レイとミルアの出会いを序章に組み込んでみました。シプラスで出会ったこれからの二人の成長や歩みがどのように進展していくか、神の守り人とは何ぞや、どんな世界観なのかと様々な疑問が出たと思いますが、それは次の章で書いていこうと思います。

 まだまだ表現力や言葉選びは拙い部類だと思いますが、日々精進して参りますのでよろしくお願いします。

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